イクワーチカの過去ログ

ここ、過去ログは「イクワーチカのオーチン・ハラショーな日々」を移行させたものです。忘備録用のため、更新はいたしません。

石鹸渡し穴のある銭湯

2022-07-22 18:25:00 | 
こちらは愛知県清須市の二川湯

前に来た時は閉まっていて、現在は土日のみの短時間営業とわかりました。勝手な想像ですが、古くからのお客さんのために出来る限りのことをしているのかなと思いました。

帰り際、暖簾のところから撮りました。状況によっては丸見えですね。目を三角にしないでおおらかに、見られたくない人は自分で対処しましょう(^^)

模様入りガラスのロッカー、広告入りのミラーたち、赤ちゃん用の籐の台。
根拠がわからないけれど「定員三十九名」の文字。
さまざまな形のタイル。見どころ満載。
中部地方らしく、浴室と脱衣所の間に幅のある仕切り場がありました。
浴槽は壁際だけでなく、真ん中にも独立のものがありました。(このタイプは東京では滅多にありません。)

なんと、男湯と女湯を分ける壁に「石鹸渡し口」が残っていました!
壁の厚みは30センチぐらいだったかなと思いますが、壁の穴の中は女湯のほうが高い傾斜になっていました。女湯が覗かれにくくしてあるのですね。(というわけで、私からは湯船に浸かっているおじいさんが見えてしまいました。好奇心強くてスミマセン。)
男湯ではなく、「石鹸が一家に一つだった時代」を覗き見してみたいです。

熱海湯さん

2022-06-18 15:59:00 | 
ほんの少しだけど、通ったことのある神楽坂の熱海湯さん。


暖簾をくぐったところ。

この造りでお分かりかと思いますが、めっきり少なくなった番台式です。

これも古そう。

格子天井もばっちり、浴室の中には壁側だけでなく島式のカランもあります。

そして、道徳温泉に続き(私の発見が続いているだけ)ハイタンクのトイレ!

銭湯の中は写真が撮れないのでトイレレポートになりがちですみません。

カギは木製スライド式です、もちろん。

ここが山手線の内側だなんて。

帰る時、ずっと疑問に思っていた熱海湯の名前を尋ねると、「さぁ」とおかみさん。

「屋号の由来など聞かれたら洋々とお話下さるのが相場」と思っていた私は拍子抜け。でも、おかみさんはしっかり話して下さいました。おそらく、昔は熱海が人気があったので付けたのではないかと。そして、そう言っていたのがおかみさんのお母様で、真相はわからないと。この銭湯は戦前からあり、それをおかみさんのご両親が(どういう事情かわかりませんが)継いでから七十何年かになるそうです。

鯉と金魚が絵付けされた九谷焼タイルといい、私はこの銭湯が好きです。自分の銭湯好きの発祥は明確ではありませんが、熱海湯は原点に近いかもしれません。これからもたまに、原点に帰りに行こうかな。

今日のランチ

2021-11-11 15:55:00 | 
銭湯のおばさんがにぎったおにぎり。

昨夜、注釈なしでハイッと2個渡されました。
おばさんがフロントを務める間に食べるはずだったけど食べなかったとか、そんな感じかなと想像。

銭湯検定とか銭湯研究とか銭湯マイスターとか、いろんなことを言って躍起になっている人たちがいるけれど、赤の他人である銭湯のおばさん手製のおにぎりをランチにしている人はそうそういないだろうと、どこか誇らしく思っています。


弁天様のいる弁天湯さん

2021-08-31 11:00:00 | 
かっぱ橋から浅草橋(浅草とは逆方向だヨ)までこんこんと歩きました。
これまた銭湯スタンプラリーの関係で、浅草橋の弁天湯さんへ。(そういえば最近の新宿探索の時も弁天湯でしたが、別の銭湯です。)

銭湯を見つけて、ビルだったのでにわかに落胆。
でも、本当に弁天様のほこらがあって、なんだか気になります。

スタンプの台紙を見た店主は「わざわざ中野から来てくれたの」と声をかけて下さいました。

そんな方だったので、帰りに、入口にある弁天様とのご関係をたずねてみました。

昔は弁天堂があったけれど関東大震災で焼けてしまった。再び立派なお堂を作ったが、今度は戦争で焼失。町内の人で守ってきたけれど行き場がなく、弁天湯という名前のここへ「引き取ってもらえないか」と相談されたとのこと。きっと、軽くはない決断だったことでしょう。

お礼を言って帰ると、下駄箱のところまでおじさんが追いかけて来て「お時間があれば、信号の向こうに、詳しく書いた説明があるから」と教えて下さいました。そのご親切を思って見に行くと、弁天湯に引き取られたいきさつ以外が書いてありました。

弁天様には「弁天湯をお守りください」と願って帰りました。

電気好き?な銭湯

2021-07-31 14:17:00 | 
オリンピックとパラリンピック、それぞれの期間中に東京都浴場組合のスタンプラリーがあります。

オリンピック中のミッションは「異なる5ヵ所の銭湯」なので、せっかくなら未知の湯も試したいところ。

その一つ、新宿区余丁町の弁天湯さんが気に入りました。

大改装が昭和32年というから歴史は長そうです。

特筆すべきは、全ロッカーの内部に電源があること!

脱衣所でのスマホ等の操作は禁止のため、これは同銭湯のホームページから拝借した写真です。お高いスパ等ならあり得るかもしれませんが、格子天井の残っているような銭湯でここまでやられちゃうと笑いが込み上げてきます。思わず周辺のロッカーを3つ4つ開け、「ある!」「ある!」と心の中で叫んでしまいました。

この電源(USBも可)はスマホ充電の他、ミニオゾン脱臭機を50円で借りて使うこともできます。
脱衣所にはプラズマクラスター空気清浄機が設置され、フロントで上着を預けるとプラズマ殺菌してもらえるサービスや、レインコートを乾かしてくれるサービスもあります。
浴室内にクリスマスみたいな電飾があり、浴槽の壁にはジェットバスの噴出口が並んでいて、近くのボタンにタッチすると自分のところだけ水流が出ます。稼働中はネオンもつきます。

電気とか配線とか好きなのかしら(^^

清潔感、ほどよい広さ、客層(これ大事)、ペンキ絵じゃないけど壁の絵(すぐ近くの景色を写生しためちゃうまの大作)・・・好きになりました。
「ついで」は絶対ない不便な場所だけど、また行きたいな。