のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

悪人がいるという現実

2009年03月18日 22時43分09秒 | Weblog
>今日のニュースより
#うつ病を装い、社会保険事務局から健康保険の傷病手当金をだまし取ったとして、札幌市の詐欺グループ5人が1~3月、秋田県警に逮捕された。申請には精神科医の診断が必要だが、事件に関与した疑いで事情聴取された男2人は、取材に対し「いとも簡単にだませた」と口をそろえた。(YOMIURI ONLINEより)

悲しいことだが、世の中のすべての物事は、
「悪い人がいる」
という前提の元に行わなければならない。
「悪いことをする」ことを職業とする人も少なからずいる。

私もよく「信じろ」というようなことを書くけれど、
人の「信じる気持ち」を悪用する犯罪もあまたある。
振り込め詐欺しかり。

はなっから人を騙そうとしている人。
そういう人がいる以上、
「頭から人を信じるな」という思想も正しいのである。

国、民間による補助。
恵まれない人を助けるには、
恵まれない人を即時救済する仕組みが大切。
けれどここで大問題。
悪い人がいる。
補助の審査を甘くすると、
全く救済する必要がない悪意の人に、
補助のお金なり何なりが渡ってしまう。
対策は審査を厳格にするしかないわけで、
そうすると補助は恐ろしく使い勝手の悪いシステムになってしまう。

冒頭のニュース。
早い話がうつ病のふりをして手当金をだまし取ったってこと。
例えばガンのように、明確な疾病の基準がない、
心の病の特性を悪用したものだ。
「私は心を病んでいます」という人は心の病。
そう言いきられたら医療機関は信じるしかない。
精神科の医師は犯罪捜査官ではない。
「この人は本当に心の病か。それともなりすましか。」
そんなことをいちいち考えていたら診察にならない。

結果私たちは子供たちに、
「人を信じるな」
とも教えざるをえない。
別に今の時代固有のことじゃないよね。
「いつの世にも悪は絶えない」
のである。
「知らないおじさんについて行っちゃダメ」
は過去から未来に至るまで、
子供たちには必ず教えなければならないこと。

世に悪人がいる以上、
「人のことは疑ってかかれ」
は間違った思想ではない。
しかし疑ってばかりでは人生は機能しない。
どこかで必ず「信じる」ことは必要なのである。

結論において私たちが子供たちに教えなければならないのは、
「すべて疑え」でも「すべて信じろ」でもなく、
善と悪の見極めの方法だ。
大人になれば否応なしに悪や嘘に遭遇する。
悪の全くない世の中もまた気味悪いものである。
「悪いことをちらとでも考えることも罪」
の世の中は生きづらい。

理想論ばかりを振りかざし、
絶対にあるもの(悪)を否定してみても始まらない。
悪と仲良く付き合う。
それも時には必要なことではないでしょうか。