連載小説「Q」第二部20
光一は地下一階の守衛室に降りて行った。
元企画室長の鈴木さんの様子がいつもと違った。
ポカーンと口を開けている。
駐車場の車を示す赤い点が無秩序に動いていた。
点と点はぶつかり、弾けた。
「どうしたらええねん」
聞かれても光一には答えようがなかった。
Qの就業規則違反による解雇の処分が出たのは、一週間後である。
AIにも就業規則があった。
Qは夢を見なくなった。
やがてCEOは次世代AI、P(プリンス)に変わった。Qの混乱は終わり、S社はインドのIT会社に吸収された。
連載小説「Q」第一部をまとめました。
光一は地下一階の守衛室に降りて行った。
元企画室長の鈴木さんの様子がいつもと違った。
ポカーンと口を開けている。
駐車場の車を示す赤い点が無秩序に動いていた。
点と点はぶつかり、弾けた。
「どうしたらええねん」
聞かれても光一には答えようがなかった。
Qの就業規則違反による解雇の処分が出たのは、一週間後である。
AIにも就業規則があった。
Qは夢を見なくなった。
やがてCEOは次世代AI、P(プリンス)に変わった。Qの混乱は終わり、S社はインドのIT会社に吸収された。
連載小説「Q」第一部をまとめました。