創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

池窪弘務作品集12 二〇一三年(六十七歳)

2021-12-15 09:41:11 | 小説
池窪弘務作品集12 二〇一三年(六十七歳)
『補厳寺(ふがんじ)参る(小説)』
星と泉14号(2013年)
リンクをクリックして下さい。PDFファイルで読めます(Windows)。アンドロイドではダウンロードされます。

補厳寺は無住寺である。
今も、朝のウォーキングで通ることがある。
古い瓦屋根の小さな門があり、いつも閉まっている。
世阿弥のゆかりの寺だという説明の立札があった。
そこに短編小説の種が落ちていた。
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池窪弘務作品集10 二〇一一年(六十五歳)

2021-12-13 14:08:31 | 小説
池窪弘務作品集10 二〇一一年(六十五歳)『一期一会の女(小説)
星と泉7号(2011年)』
リンクをクリックして下さい。PDFファイルで読めます(Windows)。アンドロイドではダウンロードされます。

2 0 1 0 年の十二月に妻と南紀の旅行をしました。
定年後のとても楽しい思い出になりました。
そこで出会った三人の女性、多分二度と出会わな一期一会の女性たち。
南紀の美しい風景と共に描きました。
書いていて楽しい気分になった小説です。
紀伊半島豪雨もあった。
ふと、実在しない三人の女性がどうなったかと考えます。



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池窪弘務作品集9 二〇一〇年 (六十四歳)

2021-12-12 13:05:03 | 小説
池窪弘務作品集9 二〇一〇年 (六十四歳)
            星と泉6号(2010年)
『失われた言葉の断片(小説)』
リンクをクリックして下さい。PDFファイルで読めます(Windows)。アンドロイドではダウンロードされます。

突然の同僚の自死。
37年間勤めた中でもっとも驚いた出来事でした。
改めて深く生と死を考えました。
「彼は何故死を選んだのだろう。
「死」とは「生」とは、「自分とは」。
フィクションを加えて小説は一気に走り出しました。
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池窪弘務作品集8 二〇〇九年(六十三歳)

2021-12-11 13:32:48 | 小説
池窪弘務作品集8 二〇〇九年(六十三歳)
『眠っている間に(小説)』
星と泉2号(2009年)『眠りの間に』を改題
リンクをクリックして下さい。PDFファイルで読めます(Windows)。アンドロイドではダウンロードされます。

いっぺんに9年飛びます。
この9年間何をしていたのだろう。
「初孫」→「還暦」→「定年」と跳び箱を越えるように過ぎていく。
やっと定年。
「さぁこれからだ」と、書き続けてましたが、やはり新人賞の一次予選を通過できない。
そんな時、星湖舎「星と泉」という投稿雑誌を知りました。
基本料金(5000円)+400字詰原稿用紙1枚につき800円で雑誌に載せてもらえる(審査があります)。
50枚程度の作品はネットでに上げるしか方法のなかった私は、作品が活字になることに飢えてました。
その第一作が『眠っている間に(小説)』です。
以降「星と泉」が私の主戦場になっていきます。
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🙄『漱石の長襦袢』半藤末利子著

2021-07-25 10:54:23 | 小説
突然の子供への暴力。
葉脈みたいな葉書。
文章の合間から透ける文豪の姿は切ない。
文豪は、思ったより私達に近い人かもしれない。
『硝子障子の中』を読み始めました。
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『影に対して』遠藤周作著

2021-03-16 14:32:19 | 小説
遠藤周作の未発表作品が発見されたとのニュースは知っていた。
若い頃夢中になった作家だが、いつの間にかその熱は冷めていた。
読み始めるとその頃の熱気が蘇ってくるようだった。
独白に「僕もそうだよ」と一人頷く。
作者が反発した父親の「平凡が一番いい」の言葉もよく分かる。
これは年寄りになると身に沁みる。
小説を読みながら、親鸞の言葉を思い出していた。
「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」
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『高丘親王航海記』原作澁澤龍彦・漫画近藤ようこ 2

2021-03-05 14:13:07 | 小説

原作を一章読み、それに合わせて漫画を一章読む。
すごく分かりやすく、立体的に『高丘親王航海記』が立ち上がってきます。
『高丘親王航海記』Ⅱの表紙は「薬子」。
漫画の薬子はなんと魅力的なんでしょう。
傾国の美女というより可愛い女です。
みんな高丘親王を「みこ」と呼びます。
親しみをこめて「みこ」と呼びます。
音の世界も立ち上がってきます。
蘭房(美人の閨房(けいぼう・寝室))。
キーワードは「鳥」。
「鳥」はなんて不思議な生き物でしょう。
空を飛べるなんて。
私たちは「鳥」のことを何にも知らない。
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🈵「グレート・ギャツビー」を追え - ジョン・グリシャム著・訳=村上春樹

2021-02-12 10:48:18 | 小説
実に面白かった。
「独立系書店」とは日本では町の本屋さんだろうか。
アメリカでも日本でも厳しい状況だろう。
私の町でも近くにはなくなった。
イオンの中にあるチェーン店に行かなければならない。
だから追々ネットで買うことになる。
店内をさ迷う楽しみもなくなった。
ちょっと本を手に取りパラパラとページをめくり、殆どは元に戻すが、たまには立ち止まり、買おうか止めておくか悩み、元に戻し、結局は舞い戻る。
そんな時間がとても好きだった。
昔、安部公房の「箱船さくら丸」が出版された時、電話で作者の声を聞くことが出来た。
結局何が言いたいのか。
椅子に座って、「お客が来るのを待つ」町の本屋さんの時代は終わったと言うことです。
この本と関係ないことをだらだらと話しました。
最後に一言。
綿密な計画も、ありふれた日常の観察からばれる、おっと、ネタバレになりそぅ。
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😜『源氏物語』 下

2020-10-12 13:58:21 | 小説
『源氏物語』角田光代訳全三巻を読み終えました。
『ワーッと読める現代語訳』でもかなり長い道のりでした。
下巻は『紅梅』と『竹河』の段に時間がかかりました。
独立した章段で、これはとばした方が正解だと思います。
全巻読み終えた後に読んでも良いのでは。
感想は「やはりすごい」の一言です。
散歩の途中紫式部の実が沢山生っていました。

『源氏物語』をこよなく愛した女の日記『更級日記』の講義を聴きながら散歩しています。
『古典講読』は
2014年から:『奥の細道』→『芭蕉の紀行文』→『宇治拾遺物語』→『お伽草子』→『西行をよむ』→『方丈記』、今年の『更級日記』と長い間聴いています。

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😊連載小説「Q」第二部最終回

2020-06-20 05:12:57 | 小説
連載小説「Q」第二部最終回
「もし、予定がなかったら一緒に行って欲しいところがあるのだけれど」
と光一に言われた。
有給休暇を取って出かけることになった。
結婚してから初めてのお出かけだった。
沙苗の心は弾んだ。
二〇二五年七月二二日(火)大暑。
沙苗と光一は橿原市の大和八木駅から乗り換えて二つ目の笠縫駅で降りた。
大暑に相応しい日である。
二人とも汗まみれになって、田代順平氏の家に辿り着いた。
小さな仏壇に順平さんのスナップ写真がある。
笑っているが、はにかんでもいる。
写真の横に本があった。
光一には見覚えがあった。
「枕草子読み語り」である。 ――原文をすらすら読める電子書籍CD――
光一の胸に罪悪感が浮かんだ。
もらった十冊の本は一回も開けずに父親に渡した。
父は困惑していたが何も言わなかった。
光一も説明をしなかった。
不意に涙が一筋光一の頬を伝った。
沙苗は気づいたが、光一君に聞かないでおこうと思った。
お爺さんと光一君の間になにがあったのか。
それは二人の小さな秘密でいいと思った。
奥さんが言いにくそうに「あの……」と言った。
「えっ」と沙苗が身を乗り出すと、奥さんは立ち上がって、押入の襖を開けた。
そこにアイボがいた。
「処理に困ってんの」
力は大丈夫の光一君がいる。
光一の力は見かけ倒しだった。
へたり込んでしまった。
蝉は自分の人生をかけて鳴いている。
令和二年六月一四日(日)    了
 
やっと辿り着きました。
ご愛読ありがとうございました。
連載小説「Q」全をUPしました。
せめて自分だけでも、『いいね』を押しておきます。
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