いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

仙谷由人氏は消費税アップ論者:彼は民主党議員である必要はない。

2010-04-14 17:46:56 | 日記

 仙谷由人国家戦略担相は、昨年末NHKの日曜討論でも、「消費税の増税をお願いしないと財政はもたない」と発言するなど、かねてから消費税アップ論者である。昨日(4/13日)の記者会見で、次期衆院選について「税制改革歳入改革を掲げて選挙しなければ、国民に甚だ失礼だ」、「マニフェストには消費税増税を明記し、是非を問うべきだ」と、とんでもない認識を示した。 

 「財源論者」であり「消費税アップ」の必要性にこだわる谷垣自民党総裁や与謝野氏らと全く同じレベル、だとすれば彼が民主党議員である必要はない、生方氏とともに民主党を去ればいい。自民党に鞍替えすることをお勧めする。

 当面の参院選を前にして、小沢幹事長が選挙対策に必死に頑張っている時に足を引っ張っている卑劣な男と言わなければならない。3年以上先の衆院選に備えて今わざわざ「消費税などの増税」を切り出すなど、まともな神経とは思えない。自分で自分の家に火をつけて、「さー、大変だ!消火器を持って来い」と騒いでいるようなもの。選挙に対する「戦略」など微塵も考えていない反党的発言、戦略に欠ける男が国家「戦略相」だって?冗談がきつい。

 彼の頭のなかにあるのは、民主の足を引っ張ることで今夏の参院選で民主党が、過半数を確保できなければ小沢氏の責任を追及できる。現在の「鳩山ー菅ー小沢」のトロイカ体制を崩すことができる、そうすれば自分の出番が回って来ると読んでいるのではなかろうか。 尤も彼は、増税時期に関連して「衆院の解散時期との関係が当然問題になる」と語り、今夏の衆参同時選挙を頭に入れているらしい。民主党の足を引っ張り、衆参ともに、民主が過半数割れでも起これば御の字、政界再編が起きる。その場合でも、「俺の出番がある」と読んでいるに違いない。彼は、国民のことを考えているわけでもなければ、民主党のことを考えているわけでもない、自分自身のことしか考えていないのである。

 そもそも、国の借金をこれほどまでに肥大化させ財源逼迫に追い込んだのは、自民党の責任である。本ブログで度々述べているように、バブル後ビッグバンなどと言って金融資本主義が跳梁跋扈し、円高、低金利、金融緩和策によってこの国の富は食いものにされた。~1990年頃までは国の借金以上にGDPは延びていた。1995年頃でさえ、日本の借金はGDP比60%台だった、それが現在180%台(昨年末の国の借金871.5兆円/GDP474.2兆円)に膨れあがっている。

 1995~2008年の13年間の世界経済は大幅に成長を遂げた。例えば先進7カ国(米、英、、仏、独、伊、加、豪)のこの間の経済成長(GDP)は平均約2.1倍(年率にして約6%の成長)である。この間、日本だけがおいてけぼりのゼロ成長、借金だけは500兆円以上増やした。そして国民の一世帯あたりの年収は、この間に100万円以上も低下させた1700万人を越える非正規雇用者を発生させた、その殆どは年収200万以下とみられている。その上に消費税アップするってかよ!こんな馬鹿げたことがありますか?

 借金のつけは、国民に負担(消費税のアップ)を押し付けるってか?国民を馬鹿にするのもいい加減にせんかい。自公政権のとき、「自己責任」を叫んだ首相がいたが、この責任は誰もとっていないではないか。

 「税制改革歳入改革を掲げて選挙しなければ、国民に甚だ失礼だ」と?恥ずかしげもなくよく言えたものだ。仙谷氏よ、少しは勉強しろ!
 誰かが言っていた、「過去に盲目であることは、未来にも盲目である」と。



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