前回の日記の最後のところで、「日銀は初めて異常とも言えるマイナス金利で市場から短期国債買い入れを始めている」と述べた。
Jcastニュース(2014/9/10 12:23)は、わかりやすく次のように報じている。
日本銀行は、初めてマイナス金利で市場から短期国債を買い入れた。2014年9月9日に実施した。同日の新発3か月物短期国債の基準金利はマイナス0.004%。マイナス金利は購入額が償還額を上回る状態。買い入れた短期国債を満期まで保有すると、日銀が損をすることになる。
日銀は入札を見送ることもできたが、あえて入札に応じ、ある大手金融機関が売却に応じたとされる。大規模な金融緩和策の一環として、超低金利下でも国債購入を続ける意思を市場に伝える狙いがあったとみられている。
日銀は額面を超す価格で国債を購入することで日銀側は損失となる。
これこそ異次元の金融緩和策というのでしょうか(笑)。
一体、何のためにこんなことを?
世間では「景気浮揚策」とみなされているが・・・ウソだ、借金の償還期限が迫っているからでだろう。
財務省の普通国債償還年次表によれば、普通国債の償還予定額は次のようになっている。
平成25年度:129兆6913億円・・・(平成24年度当初予算ベース)
平成26年度:130兆2469億円・・・(平成25年度当初予算ベース)
平成27年度:128兆9518億円・・・(平成26年度当初予算ベース)
又、財務省公表資料によれば、国の借金は2014/3月末1024.9兆円→1143.9兆円(来年3月末)となり約120兆円借金は増える予定。
消費税増税で国民から搾りとり、一方で国は借金を増やしながら、自分(日銀)は損して金融機関にお土産?をプレゼントしているようなもの。そんなことをするなら、財務省が発行する国債を日銀が直接引き受けすればいいではないか。
国債の日銀直接引き受けは財政法で禁じられているからというが、消費増税で国民から搾りとる一方で、自分(日銀)は損して金融機関にお土産?をプレゼントしているようなことは、法的にはスルーできても道義的に許されない。商道徳からみても、最初から損することをわかっていながら利他行為は詐欺商法みたいなものである。
そして、急速な円安も薄気味悪い。
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