いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

地検特捜部は必要ない:有害無益の存在である

2010-10-02 20:45:02 | 日記

 大阪地検特捜部のフロッピーディスクのデータ改ざん事件で、最高検は大阪地検前特捜部長及び前副部長の二人を犯人隠避の疑いで逮捕した。一応表向きは検察の組織ぐるみのもみ消し事件として犯罪事件へと発展したかにみえる。しかし、この事件は、無罪となった厚労省村木元局長逮捕起訴問題に絡む事件の片面だけしかみていない。もうひとつの側面は検察がマスコミと癒着して、この国の政治をも動かしている事実である。

 今回の検察犯罪を生み出した背景にまで踏み込まない限り、問題の本質を抉り出したことにならない

 ① 9月10日に大阪地方裁判所で行われた村木厚子元厚生労働省局長の裁判で、無罪判決が言い渡された。

 ② だが、問題はそれだけではなかった、検察は証拠品(フロッピーディスク)の改ざんという取調べの重要証拠さえも検察の都合のよいように変造するという悪質な行為も厭わない部署であることも露呈した。

 ③ さらに言えば、マスコミは殆ど報じないが、石井一民主党副代表を巻き込む汚職事件へと発展する恐れも内在していた。自称障害者団体「凛(りん)の会」元会長の倉沢被告から石井議員に証明書発行について依頼したとされる日には、石井氏は「千葉県のゴルフ場に行っており不在だった」ことが判明したが、検察はその裏付けもとっていないという杜撰さだった。

 村木氏の無罪判決の2日前の、9月8日午後、7日付で最高裁は鈴木宗男衆議院外務委員長(新党大地代表)の上告を棄却した。上述の検察捜査のいかがわしさがばれた後であれば、最高裁はいとも簡単に上告棄却することができたかどうか。また最高裁における公判も違ったものになったに違いない。最高裁は、はやばやと臭いものに蓋をしたのであろう。

 翻って、ここ1年余りの小沢氏の「政治と金」にまつわる一連の捜査は、果たして検察が、小沢氏の「政治と金」に関わる捜査に手を付ける根拠があったかどうか極めていかがわしい。

 西松事件は、嫌疑不充分で不起訴となったが、本件は自民党にも同様のケースがあり、なぜ小沢氏だけだったのか。その後陸山会の土地購入問題に絡んで三人の秘書及び元秘書を逮捕した。だが、判決はまだ出ていないものの、とても罪に問えるようなものではないことが、明らかにされている。それを検察は、敢えて罪が存在するかのように、仕立ててきた。

 この間に小沢氏は民主党の代表を降り、幹事長も辞めて、一兵卒の議員になった。そして菅氏が首相になって参院選で民主党は敗北した。

 検察は小沢氏の罪を問うことはできなかった、というより、「罪に問うかどうか」は問題ではなかったのだろう。小沢氏追い落としに成功したことにより検察の目的は果たしたのではなかろうか。検察ははっきり言えば、火のないところにマスコミと共同作業で、わざと「煙(けむり)」を立てただけだったのではないか。

 検察の捜査のあり方は、小沢問題にまで踏み込んで問題点を炙りださない限り、本質的な問題解決にならない。検察審査会の異議申し立ては論外である。11人の付け焼刃の民意が、選挙によって選ばれた何十万人の民意をないがしろにすることは馬鹿げている。特定の議員に問題ありとするならば、選挙によって国民の審判を仰ぐのが筋というものである。この審査会そのものを選挙によって選ばれた国会議員に適用することは民主主義の根幹に関わる問題であり憲法違反のおそれがあると思う。

 



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1 コメント

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汐留・・・ (明け烏)
2010-10-04 01:37:09
この地は私とは多少の因縁がある。昭和20年の空襲で当時、国鉄員だった亡父が焼夷弾を浴びて大火傷を負い、生死の間を彷徨った土地だからである。このせいか「汐留」と聞くと操車場のあった広大な野っ原を思い浮かべたものだった。

それから60数年、某放送局のお偉いさんを勤める友人から、美味い魚で酒をご馳走してやるから出てこないか、という嬉しい誘いがあり、私は地下鉄の大江戸線でのこのこと出掛けていった。地下鉄の駅から上がってくると私の眼前に辺りを睥睨するような高層ビルディングが出現した。その威容に圧倒されるように私はしばしこれを見上げながら呆然としていた。
数分後に現れた友人が教えてくれた。「これが電通の本社だよ。築地から移ってきた」
「これかあ、電通の本社ってのは」
おい、行こうぜ、と声を掛けた友人を無視するように数十秒間、私は電通の建物を眺め続けていた。そのくらいの迫力があったのだ。やがて目を下に移すと、火のついた国鉄員の制服で転げまわっている父親の姿が見えたような気がした。
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