野田財務相が「ポスト菅」候補に急浮上している。仙谷官房副長官が野田氏擁立に向け激しく動き、キングメーカー気取りのような仙谷氏に対しては反撥も強い。特に「脱小沢」を推進した仙谷氏は現政権の共同責任者、次の政権づくりに関わる資格はないと小沢元代表を支持するグループだけでなく、中間派も不快感を示しているという。
産経ニュース(2011.6.10)によると、
「ポスト菅」候補に浮上した野田佳彦財務相は、政策面では、菅直人首相が掲げた「強い財政」実現に向け消費税増税への環境整備を進める財政再建論者で知られる。ただ党内からは「野田氏は摩擦を起こさず、担ぎやすい軽いみこしだ」という声や、「財政再建路線も財務省の借り物」という冷めた見方も出ている。
どうしてこんな男が、首相候補にまでなったのかよくわからない。ウィキペディアに記載されていることを直近事項の要点だけをあげると次の通り。
鳩山内閣の財務大臣だった藤井裕久の意向により、財務副大臣に就任した。2010年1月に藤井が健康上の問題を理由に辞任すると後任候補の1人として藤井も野田を後任に推薦する意向だったが、菅直人が国家戦略相から横滑りする形で副総理兼財務相に就任した。菅が後継首相となり、野田が副大臣から財務大臣に昇格する形で菅の後任の財務大臣に就任した。
要するに、有能さが認められたということではない、運よくトコロテン式にエスカレーターに乗ったということらしい。藤井裕久氏や仙谷氏のような老人に好かれるところみると爺殺し(苦笑)、官僚の請けもいいところをみると官僚の言いなり、政界の登竜門?松下政経塾出身者らしく従米主義者としてアメリカからも一応歓迎されるかもしれない。
有力候補だった岡田幹事長は、幹事長として全く無能だった(選挙にも弱い)、党内から「あいつは政治家じゃない」と評判もよくない。。
もう一人の候補だった前原前外相は、出馬できない事情がある。在日外国人からの献金問題以外にも、北朝鮮への渡航問題、脱税関係企業から献金などがクリアーになっていない。
山崎行太郎氏の一昨日(6/10)のブログ、
野田佳彦は詐欺師集団・仙谷一派の「噛ませ犬」に過ぎない 。
菅直人首相の退陣が決定的となるや、前原誠司や枝野幸男等の名前が、ポスト菅の有力な候補者としてマスコミや官邸周辺で取り沙汰されたが、詐欺師・仙谷由人のあまりにも露骨な「裏工作」と「延命工作」の実態が明らかになるに従って、急速に萎んでいったわけだが、今度は、詐欺師・仙谷由人が画策するのが、仲間の野田佳彦なのだそうである。いかに仙谷由人が慌てているかがわかろうというものだ。(続く)
ウィキペディアによると、噛ませ犬とは、
若い闘犬には、まず弱い犬をあてがい、その犬を十分に噛ませることで勝つ味を教える。しかし若い犬は戦い方がわからず、うまく噛めないこともあるため、そういう場合には弱い犬の口を縛ったりする例もあるという。往々にして、闘犬を引退した老犬がかませ犬として使われる。
野田氏が噛ませ犬かどうか知らないが、上述したように小沢派をのぞけば、民主党には全く人材が払底している。箸にも棒にもかからない連中ばかり、結局、最後に、やっと箸だか棒だかにひっかかったのが野田佳彦氏ということになるのだろうか。
その野田佳彦氏については、4月18日の日記をご再読ください、有能さ(笑)がよくわかります。
偉くなるほどバカになる人たち:野田財務相と白川日銀総裁
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20110418
特に印象に残っているのが、東条夫人が新聞記者から「どうして東条首相は、あんなに政治が上手なのか?」という見え見えのお世辞的質問を受けた際に「それは東条が神に対する信心が篤いからです」と答えたことに関して、それは「神」ではなく「おかみさん」だろうと皮肉を述べ、この東条英機夫人の勝子というのは、どうしようもない出しゃばり女であって、こんな女に政治のことを喋らせている東条英機というのは器量のない実に下らない男であると書いていた。
東条が憲兵政治をしいて得意の絶頂にいたのは1941年のサイパン陥落の直前であったから、そこから日本が破滅的敗戦を迎えるまでに4年間があった。また東条が重臣たちや新聞記者たちから比較的評判が良かったのは麻薬密売で得た機密費をつかって、背広地や砂糖、煙草などの「付届け」があったからで、これと憲兵による恐怖政治との飴とムチで日本を支配したのである。
もし「歴史は繰り返す」という俚諺が当たっているのであれば、菅伸子なる出しゃばり女がマスコミに登場してから「破局」までは4年弱、2015~2016年にはつい60年前の敗戦を上回るような凄まじいカタストロフィーが待っているものと思われる。