いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

民衆の力

2010-05-13 19:28:03 | 日記

Drジョー:

 「民衆の力」で思い起こした少しレトロな話をさせて頂きます。

 1968年のパリで、後に5月革命と称される出来事が起こりました。

 ベトナム戦争反対に端を発した学生運動が、労働者を巻き込んだ民主化運動・反体制運動へと発展し、同年5月に約一千万人の労働者がゼネストに突入するなどしてフランスの交通システムがすべて麻痺、フランス政府は事態の収拾を計るために総選挙にまで追い込まれたものです。

 本物の革命とまではいかなくても、民衆の力が大きな変革をもたらした一例と言えるのではないでしょうか。

 当時、民衆の間で歌われた『美しき5月のパリ』、日本では反体制歌手の一人加藤登紀子さんが日本語の歌にしました(フランス語の箇所は表題の意味だそうです)。

http://www.youtube.com/watch?v=m-9vdTyuUj0&feature=related

歌詞中、以下のような一節に心が動いたことを覚えています。

 年老いた過去は 今醜く怯え 
   自由の叫びの中で なにかが始まる

かってフランスに端を発した学生運動は世界に広がりました日本では若者が全共闘=反体制運動を引き起こし、成田空港開設に伴う農地の強制収容に抵抗する農家の人々との共闘にまで繋がりました。

 時代は移り、政治の責任で若者のエネルギーが奪われているようにも見受けられます。高齢者が従来体制を怯えさせる変革の先陣を切ることもあってよいように思います。

情緒的に過ぎた書き込みをお許し下さい。

いかりや:
 1968~その頃の私は、ありていに言えば仕事一筋(苦笑)で、学生運動には関心を示さず単なる傍観者にすぎなかった。だから、1969年の3月30日の日曜日パリの朝に燃えた命ひとつ・・・「フランシーヌの場合」は、当時爆発的に広まった歌だったにもかかわらず、恥ずかしながら知らなかった、一昨年ジョーさんに教えてもらって、はじめて知った。

「フランシーヌの場合」
http://www.youtube.com/watch?v=HrknlgxZ7Rw
 
>時代は移り、政治の責任で若者のエネルギーが奪われているようにも見受けられます。高齢者が従来体制を怯えさせる変革の先陣を切ることもあってよいように思います。

「うーん、そのとおりや」と思いますが、老いさらばえて後期高齢者入りしてしまったこの身は、せめてブログで だぼらこいて老醜をさらすのみ・・・あー、情けなかー!

それにしても、
失業・生活苦・就職失敗 20、30代の自殺率最悪(本日の東京新聞夕刊トップ記事)

 昨年までの自殺者数は12年連続3万人超え、特に二十代、三十代の自殺率が過去最悪、動機別では、失業や就職失敗、生活苦など経済的要因での自殺者数が、前年より増加した。若者の自殺はほんとうに痛ましい

1965~1970年はじめは、自殺者数は1万5千~2万人で、若者の学生運動が激しい頃の方が自殺者は少ない。それだけ若者に対して社会は寛容だった、つまり若者が溌剌としていた時代ということでしょうか。今は若者にとって息苦しい生活環境になっていることを意味しています。

 若者が将来に希望をもって生きられない社会にしたのは誰だ!今の「日本の若者の場合はあまりに哀しい」と言わざるを得ない、日本の将来は暗い?

 



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