京都の大路小路 | |
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【内容紹介】 from Amazon
「糸屋町には傘いらん」西陣の人はこう言った。命より大事な生糸を雨で濡らさぬ工夫から生まれた深い軒下を持っていたから…。歩いて確かめた京都109路の歴史。文化・観光。京の素顔がよく見える。
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下鴨古本まつりで買った一冊。
Amazonで中古本を買った方が安いやないか。
閑話休題。
洛中洛外を問わず、京都の東西南北に走る主だった大路小路にまつわる歴史や文化をを、ひとつひとつ丁寧に解説した本なのである。
監修は、(裏と言いながらなぜか表に出ることが多いような気がする)裏千家・千宗室(15代)氏と、武庫川女子大学名誉教授の森谷尅久氏なので、そんじょそこらの観光本とはワケが違う品格ある一冊。
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表カバーに「平安建都1200年記念出版」と書いたある。つまり、1994年に出版された本なのである。
あれから20年。
「大路小路」は今も歴史を刻み続けているので、内容に多少加筆修正が必要な部分もありますが、絶版なのでしかたない。
そこを脳内補完で読んだとて、一度、京都の通りを端から端まで歩きたくなってくるから、あら不思議。
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平安京を左京と右京に分ける中心軸だった朱雀大路の幅員は約85m。大阪、御堂筋の2倍やん!
平安中期から後期にかけて、もともと湿地が多かった右京の衰退とともに朱雀大路の幅員が狭まり、時を経て今の千本通へとダイナミックな狭小化を遂げるなんて、桓武帝も想像したらはへんかったやろねえ。
▼ 幼き子ども時分は市電やったんかなあ? オイラの千本通は、市電廃止後は乾隆校前(25:48)で市バスを降り、通りの花屋で仏花を買って上品蓮台寺(27:53)まで、母方ご先祖の墓参りに歩く重要な道でおます。
近所に千本えんま堂(引接寺)や釘抜地蔵(石像寺)、船岡山公園などの観光スポットがあるのに、幼き頃から一度として身内に連れて行ってもらったことがない。我が家は「墓参り」に徹してまんねん。
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