愛宕山の愛宕神社へ行くようになってから、なぜだか山や丘の上に建っている神社が気になりだし、無性に行きたくなってしまうようになってしまったよ。
ここ最近、京阪電車に乗っていて、八幡市駅から淀駅の間の車窓から見える山の八合目あたりに石鳥居が見えているのを発見してからは、気になって気になって夜も眠れない日々が続いていたのであった。
地図で調べてみると、あの山は「天下分け目の天王山」ではないか!
ということで行ってみました。
2月20日(月)
▼ 6:35 JR山崎駅に到着。
京都方向に線路沿いの道を歩き、踏切をわたると、
▼ 6:45 天王山の登り口なのである。
舗装された急坂をエッチラオッチラ登っていくと、
▼ 6:50 宝積寺(ほうしゃくじ)に到着。
▼ 仁王門をくぐり、本殿の前を右に進むと、山道の入り口があります。
▼ お猿さん注意!
▼ 銃器と猟犬による有害鳥獣捕獲作業のお知らせ!
来るのが一週間遅かったら、鉄砲で撃たれていたかも……ヒィー(((゜Д゜)))ガタガタ
7:00 クマ除け鈴を鳴らしながら、山道に入る。
▼ ここは洛西なんで竹林多し。
▼ しばらく、タケノコ搬送用のレールが登山道と並走。
▼ 途中にある青木葉谷広場。桂川、宇治川、木津川が合流し淀川になっているのが展望できます。
▼ 7:13 京阪電車の車窓から見えていた酒解神社(さかとけじんじゃ)の石鳥居に到着!
石鳥居の前には、
▼ 秀吉が自軍の士気を高めるために千成ひょうたんの旗を掲げたという松(現在6代目)がありました。
▼ 名神高速の大山崎ICあたりは秀吉vs明智の合戦の地であったのだなあ。
石鳥居をくぐってゆるい坂を登っていくと、
▼ 7:20 蛤御門の変で敗れ、天王山で自刃した十七烈士の墓。
▼ 7:30 酒解神社の拝殿に到着。
▼ 神輿庫(しんよこ)は校倉形式ではなく、非常に珍しい板倉形式で建てられており、現存する板倉造りでは日本最古のものなのだそうです。重文。
▼ 7:39 ついに天王山を制したぞぉ! 標高270.4m。
▼ 山頂は広場になっていた。二、三日前の寒波襲来時に降った雪が残っている。
ここでおにぎりを食し、ちょっと休憩。
駅を出てから一時間で天王山山頂まで来てしまった。このまま帰ったのでは全然物足らないのである。
携帯している地図『北摂・京都西山』(昭文社刊)を懐から取り出し、ポンポン山まで足を伸ばしてみることにしました。
小学校時代、地図帳で「ポンポン山」というふざけた名前の山を見つけて以来、気になって気になって夜も眠れない日々が続いていたのであった。
当時、蘊蓄があった同級生が、「山頂で飛び跳ねるとポンポンと音が鳴るからポンポン山っていうねん」と熱く語っていたのだが、果たして本当なのであろうか……?
7:55 天王山山頂からポンポン山へ向けて出発。
▼ 8:17 小倉神社分岐のY字路。左の道を選択。
▼ 途中、展望のよいところを通過。
▼ 8:33 山を抜け、舗装道路に出る。
▼ 舗装道路に出たところに有害鳥獣捕獲作業のお知らせ! 3月は行かない方が良いかも。
道路を横切り、また山へ入っていくコース(道標あり)もあったのだが、オイラは近くの集落にある乗願寺付近から山へはいるコースを選択してみた。
▼ 8:42 乗願寺。
件の地図にはルートが記載されているのだが、周囲にはコースを示す道標が見当たらない。適当に脇道に入ってみるが、突き当たりが個人宅の敷地内だったり、人が滅多にしか歩いてなさそうな荒れた山道だったり。
荒れた山道は、何本もの倒れた竹が道をふさいでいたのだが、それでも100mほど頑張って奥まで進んでみました。けれど、いずれ道なき道になりそうな雰囲気がプンプンと濃厚に漂っていたので撤退。
歩く距離は長くなるが、道に迷うことはない安全な舗装道路コースを選択。
▼ 9:28 ワインディング・ロードを経て、柳谷というところに到着。
▼ そばに楊谷寺(ようこくじ)という眼病治癒に効くお寺があるのだが、疲れているので寄り道はなし。
▼ 山の上にNTT柳谷無線中継所。
▼ 途中、展望がよいところを通過。
▼ 別の山の上にはテレビ大阪・枚方中継所。ここは枚方ではないのにナゼ?
▼ 9:58 大阪府の天然記念物、大沢のスギ。大阪に天然記念物があるとは知らなんだ。
▼ 道路から少し山側へ入ったところにスギの巨木が。何故、こんな形になった? と思ってしまうほどのシュールな形状。それ故、周囲の一般的なスギと比べ、このスギには生命力が満ちあふれておりまする。巨木マニア必見!
▼ 10:05 早尾神社に立ちよる。
▼ 神社に置いてあったこれは何でしょうか?
▼ 10:09 府道からそれ、いよいよポンポン山への山道に入ります。
▼ 最初は渓流沿いの舗装された道。アイスバーン状態なので滑りそう。
▼ クマ出没の注意書き。2010年の情報じゃねーか!
▼ 山の斜面に、卒塔婆のような物が立っていて不気味であった。
▼ よく見ると、スギの苗木を囲んでいる筒でありました。
▼ 車も入れない山道を登りつめていくと、段々と雪山の様相に転じてきたぞい。
積雪があると考えていなかったので、今日はあいにくスパッツもアイゼンも持ってきていないのであった。
▼ 10:46 大杉と呼ばれる十字路に出くわすはずなのだが、ここなのか?
ジャケットを着込んでいると汗が噴き出てくるので、軽装にチェンジしていると、【A】の方向から団塊世代の団体さん約10名がやって来て【B】方向に歩いていった。
ポンポン山へ行くには大杉の十字路を右折しなければならないので、オイラは【A】方向の斜面を登ることにした。
▼ 10:55 たどり着いたのは釈迦岳見晴台と呼ばれる場所であった。
見晴台から道なりに進んでいくと、ポンポン山の位置からドンドン遠ざかる真逆方向なのであった。こりゃヤバイと来た道を戻り、【B】方向に行くことにしました。
▼ 11:24 道標があるT字路に出くわす。ポンポン山は右方向。
▼ 11:29 大阪府島本町の最高峰、釈迦岳(標高631.4m)に到着。
▼ 鉄塔の横を通り過ぎ、
またもや鉄塔の横を通り過ぎる。
▼ ここら辺がクマの出るエリアのようだ。
▼ 12:00 ついにポンポン山へ到着。
▼ 山頂からは360°全方向の展望が可能。パノラマ写真が撮れたらいいのにな。
市街地から離れているので、街が見えていても何がアレやらよく分かりませんでした。(T_T)
平日の昼間であるが山頂には30人ぐらいの人がいて、ちょうどお昼時なのでお食事タイムなのでありました。オイラもカップラーメンに湯を注ぎ、しばし休憩。
地図を広げて帰り道を検討。東海自然歩道を下って高槻に下りるコースもあるが、来る道でロストしてしまった大杉の十字路が気になるので、検証してみることにしました。
12:25 ポンポン山山頂を出発。出発直前、背中のリュックサックのチャックが全開になっていることを親切な人に教えてもらう。
▼ 12:50 T字路に到着。「大沢~尺代方面」に進行。
▼ 12:56 軽快に雪の坂道を下り、大杉のクロスロードに到着。
見渡せど、大きいスギは見当たらなかったのだが……。
▼ 「大沢」方向に進路を取り、山を下ってたどり着いたのはココ。来るときに道をまちがえた分岐ポイント。
道標がないので、タイヤ痕がハッキリしている道(破線)を進んでしまうのは致し方ないと言えようぞ。
階段を登っていくのが正解だったのであるが、10m進んだ先にある階段も登ってしまうとどこへ行くのやら?
▼ その階段を登り切らずに左折して坂道を登っていくのが正解。
▼ とりあえず、大杉分岐の目印は階段に付けられたテーピングしかありません。見逃さぬようご注意を。
▼ 13:28 府道に戻る。
早尾神社、大沢のスギを通り過ぎ、
▼ 13:38 尺代へと抜ける山道へ入る。
▼ 山道に入ってすぐの場所に島本町立キャンプ場。
▼ キャンプ場をあとにして坂道を登りつめると、またしても予期せぬ事態が待っていた。
落石、崖くずれ等の危険箇所が多いので迂回路を行けというのだ。
しかし、その迂回路はオイラが持っている地図では「難路」と表示されているのだった。
さてどうする?
▼ 明らかに、迂回路(実線)の方がスギ木立ちが鬱そうとしていて不気味なのだが……。
まあ、落石や崖くずれに遭遇する可能性が高い道を選ぶこともなかろう。
▼ 昼なお暗いスギ木立ちの細い坂道を下っていくと、タイヤ痕がハッキリとした道になったぞ。
カラーテープも木に巻きついているし、タイヤ痕の跡をたどれば道に迷うこともないであろう。
どこが「難路」? 非常に歩きやすい道なのであった。
▼ 竹林が現れたら人里近しのサイン?
▼ 14:09 府道734号に出る。
▼ またもやクロスロード。右折して尺代大橋をわたる。
▼ 14:27 島本町のにぎやかな街並みが見えてきた。
▼ 14:45 名神高速道路の下を通過。
▼ 14:50 島本町役場を通過。
▼ 14:58 JR島本駅に到着!
この駅、電車が入ってくるとサントリーオールドのCM曲『夜がくる』が流れるのでありました。島本町にサントリーの山崎蒸留所があるからだとか。
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本日の歩行距離=35.3km 消費カロリー=1985kcal
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