ブログ開設2周年を迎えることができました。
この辺で、もう一度原点に立ち返って京都一周トレイルをもう一度歩きなおそう、なんて殊勝な気持ちはさらさらなく、今回東山コースを歩いたのは「TV見仏記8」で述べた我がご先祖の菩提寺に行くのが目的で、たまたますぐそばをトレイルコースが走っているので、ついでにトレイルしておこうか、っていうことなのでした。
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6月15日。
6:40 京阪・伏見稲荷駅に到着。
前回(2年前)来たときはまったく気付かなかった京都一周トレイル・東の起点である東山コース『標識No1』は、踏切・大阪方面線路の横にさりげなく立っていました。
ここから夢多き老若男女が、西の終着、阪急・上桂駅まで全長約70kmの旅へと出発しているのだ。
商店の軒には夢多き子ツバメたちが親鳥を待っていた。
JR稲荷駅の横に現存している日本最古のランプ小屋があるので行ってみたが、ロープと柵が張られていて中には入れまへん。
JR稲荷駅の正面が伏見稲荷大社。
ただ今ご本殿は改修工事中であります。お参りは仮本殿で。
7:07 千本鳥居へ突入。
諸君、「世界征服」を願いながら奥社奉拝所にあるおもかる石を持ち上げたら意外に軽かったので、オイラの天下統一の日は近いと確信したなりよ。
もう稲荷山の山中なので下界に比べりゃ涼しいのだが、長い石段を登っているうちに汗ばんでくる。
7:27 ようやくたどり着いた四つ辻で服を脱ぎ捨てTシャツ姿に変身。
一旦トレイルコースを離脱し、稲荷山の最高峰一ノ峰(標高233m)をめざす。
7:40 一ノ峰到着。
前回来たときは参道にネコがいっぱいいてたのに、今日はまったく姿が見えないぞ。
それに境内全域が禁煙エリアになってしまっていた。前回は四つ辻で京都の街並みを見ながら気持ちよくスゥッ・・・(ーoー)y゜゜とできたのになあ。
お山をぐるりと回りふたたび四つ辻へ。
階段を駆けのぼり荒神峰の後方へ回りこむと、四つ辻よりも展望がよい場所に出れまっせ。
しばし景色を満喫したあとはトレイルコースに戻り、緑の中で女の子たちを愛でながら一気呵成に坂道を下る。
『標識No4』で右折し、畦道の中へ入っていくと、
京都一周トレイルの中で最大級の難所(遭難者多数あり)と呼ばれている、今熊野の住宅街に。
山中ならほぼ一本道なので迷うことはないが、町中は道が入り組んでいるのでコースを誤って進んでしまう可能性が高いのだ。オイラは2回目の道なので無問題。
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8:18 皇室とゆかりが深い泉涌寺(せんにゅうじ)前に到着。まだ閉門中。
トレイルコースは泉涌寺前を通過後、『標識No7』で右折し今熊野観音方向へ進むのだが、オイラはここで寄り道して左折。
登校中の月輪中学校の生徒たちを愛でながら、泉涌寺の塔頭であり我がご先祖様の菩提寺でもある戒光寺(かいこうじ)に到着。
「TV見仏記」のロケでみうらじゅん氏、いとうせいこう氏が訪れるほど、仏像マニア垂涎の丈六釈迦如来像が安置されている。運慶・湛慶親子の合作で国の重要文化財。約10mもありデカい。
丈六釈迦如来像の写真撮影は禁止されていたので、ぜひ現地へ行って「大きくて、立派」なのを体感してくだされ。
この境内から少し離れたところにある墓地へ行く。
新撰組からイデオロギーの違い(佐幕と倒幕)で袂を分かち御陵衛士となった伊東甲子太郎(かしたろう)・藤堂平助らが眠っているお墓がある。
かつては御陵衛士墓所の周りに柵はなかったのだが、今はセキュリティーが行き届いている。
墓地は関係者以外立ち入り禁止であるが、オイラは御陵衛士墓所の裏手にご先祖のお墓があるので100%関係者なのである。堂々と墓地内に侵入し、御陵衛士墓所を近撮させてもらったなり。
ご先祖さんにあいさつし、オイラはトレイルコースに戻ることにした。
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↓ 住宅街の歩道でのんびり寝ていたネコ。近付いたら起こしてしまった。
↓ 屋根の上に家。地震が来ても大丈夫なの?
↓ 『標識No9-1』。
「約300m先の(標識9-2)の30m先を左折し約100m先の階段を登る」と注意書きされている。
初回来たときは『標識No9-2』にたどり着くまで、この道でいいのか? と少々不安になったものだったが、信じて直進すれば9-2にたどり着くのだ。
↓ 左折する場所に親切な矢印あり。
↓ 9:05 今熊野ポンプ所横の『標識No11』から階段を数歩のぼれば、
やっと本格的な山道が現れる。
京女鳥部の森とトレイルコースの一部がかぶっております。
はたしてこの森の中に京女はいるのか?
9:20 残念ながらトレイル・ランの男性一名とすれちがっただけで、京女に出会わずじまいで『標識No12』の分岐に到着。
↑ 右の道がトレイルコース。オイラは豊臣秀吉の墓所・豊国廟(ほうこくびょう)へ寄り道するために左の道へ進んだのだが、
獣の体毛のようなものが落ちているではないか! なんなんだこれは?
街角や公園でたまに愛犬をブラッシングしている飼い主さんを見かけることがあるが、ここは言っても山の中なのである。
京都府警の科捜研に連絡して沢口靖子さんに鑑定してもらいたい気分だったが、そんな悠長なことをやっている場合ではない。
道を進んでいくと途中2ヶ所ほど分岐ポイントがあったのだが、「豊国廟」への道案内がないので無視して直進していくと、どんどん下り道となっていき、
プリンセスラインバスのバス駐車場に出てしまった。
この場所から正攻法で門をくぐって豊国廟へ行くと、登拝料として大人50円もかかるのだ、諸君!
そんな無駄金は断固として拒否すべし。
オイラは再度、京女鳥部の森に行くべく山の中へと舞い戻り、さっき通り過ぎた分岐ポイント(『京女鳥部の森』の案内板が立っています)から豊国廟をめざした。
9:50 豊国廟に到着。
10:00 再度『標識No12』へ行きトレイルコースに合流。
5分ほど歩くと国道1号線が見える場所にたどり着いた。
国道1号線の下をもぐる小さなトンネルを通り抜け、
前回、疲労&困憊のために行けなかった心霊スポッとして有名な東山トンネル(花山トンネル)へ寄り道してみた。
諸君、こりゃいいわ。
これから暑い夏場にトレイルするなら一度立ちよってみることをお薦めしたい。
トンネルの20m前に立つだけでガンガン霊気が……もとい、ヒンヤリ心地よい冷気が吹き付けてくるのだ。天然のクーラーやね。
トンネル内に入れば、天井のひび割れから水滴がポタンポタンと落ちてきて、それが身体に当たると冷たくてなお気持ちがいいぞ。
東山トンネルを堪能したあと、トレイルコースに戻り清水寺へ。
2月13日に清水寺の子安塔へ行ったときはまだ改修工事中だったので、現在の状況を確かめるべく子安塔へ行ってみた。
10:35 まだ工事中だったが人慣れしたネコが出迎えてくれたにゃ~。
子安塔から清水の舞台を見ると、修学旅行生たちで満員御礼状態。
清水寺を離れ、霊によって霊のごとく大谷墓地へ寄ってみると、
またしてもコンデジのバッテリーランプが赤く点滅するという怪現象に見舞われた。まもなくバッテリー切れになる警告表示なのだが、このエリアを抜けると正常に戻るのである。
一度、諸君も現地に行ってこの怪異を体験するがよい。
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五条大橋の鴨川べりでしばし涼んだあと、
ウガちゃん(テレビ朝日の宇賀なつみアナウンサー)が先週食したという夏おたべ(8月末までの夏季限定商品)を買いに四条へと上がった。
この界隈は祇園が近いので、舞妓はん、芸妓はんがようけ歩いてはりますなあ。
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夏おたべ、ゲットだぜ!
冷蔵庫で冷やします。プルプルしたわらび餅仕立てで、あっさりとした程よい甘さが美味しかったです。
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本日の歩行距離=20.5km