聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫) | |
森見登美彦 | |
朝日新聞出版 |
【内容紹介】from Amazon
一年ほど前からそいつは京都の街に現れた。虫喰い穴のあいた旧制高校のマントに身を包み、かわいい狸のお面をつけ、困っている人々を次々と助ける、その名は「ぽんぽこ仮面」。彼が跡継ぎに目をつけたのが、仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら「将来お嫁さんを持ったら実現したいことリスト」を改訂して夜更かしをすることが唯一の趣味である、社会人二年目の小和田(こわだ)君。当然、小和田君は必死に断るのだが……。宵山で賑やかな京都を舞台に、ここから果てしなく長い冒険が始まる。
○
主人公の小和田君は「怠け者」と言えども、社会人として平日はまじめに仕事をしているようで、休日を寮でゴロゴロしたいという「怠け者」だした。決してオイラのように「仕事に行きたくねえや」という類いのモンとは違いましたがな。
著者のあとがきを読むと、朝日新聞連載→単行本→文庫本と形が変わるごとに改稿された作品やそうだす。
新聞連載時のオリジナルを読むには、図書館へ行って朝日新聞の縮刷版を借りればエエんかな?
オイラも小和田君と同様、冒険なんてどうでもいいから、ずっと布団の中で丸くなって夢を見続けたい心境なんだすが……世間の人がなかなか寝かせてくれないだすよ、困ったもんだ。
○
○
今度の入院時には、まだ読んでない『夜行』を持っていこう。