なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

京都一周トレイル 清滝→嵐山→松尾山→松尾大社

2010-01-28 13:11:55 | 京都一周トレイル

 行ってきました1月24日。京都一周トレイルのラストを飾る西山コースです。

 阪急電車・嵐山駅前には老若男女四~五〇名ほどのハイカーが集結しておりましたが、清滝行き京都バスに乗ったのはオイラを含め三名。内二名は嵐電・嵐山駅前で下車し、代わりに二名乗車してきたのだが大覚寺で降りたので、そこから清滝まではオイラの貸し切り状態となったのであった。
 京都の心霊スポットとして名高い清滝トンネル手前の信号はだったので一時停止。トンネルにいつ行っても赤信号で、たまたま青信号だからと思ってそのままトンネルに進入すると女性の幽霊に遭うとまことしやかにささやかれているようだ。以前見たニュースによると、トンネル壁面に落書きする、ゴミを捨てる、深夜若者が集団でいるので通るのが怖い、と地元の方は憤懣を述べていた。迷惑にならない節度ある行動をいたしましょう。
 今日も、午前中から肝試しに来たと思われる若い男女四名ほどがトンネル前をたむろしている。
 ニュース内で信号の時間を調べていたが、35秒、4秒、3分24秒だそうで、片側交互通行になっているので、対向車が通り抜ける時間を考慮して赤信号の時間が長く設定されているということらしいです。
 信号が青に変わったのでバスはスタート。
 トンネルの横幅は、バスが通ると歩行者一人がギリギリ通れるほどの幅しかない。トンネルに入ってすぐのあたりに心霊スポット取材らしきテレビの撮影クルーがいて、バスが横を抜けるとき壁にへばりついていた。また、強者のハイカーはトンネル内を徒歩で清滝方向に歩いていた。霊感ゼロのオイラにとっちゃ、霊よりも「車の方が怖いトンネル」という印象だった。

10:45 清滝到着。
 ↓バス停からトンネルを撮影。光の筋は決して霊ではありません。意図して太陽光が入るように撮影したのです。(^▽^ケケケ


 ↓バス停から標識№1まで急坂を下るのだが、ジブリ映画『耳をすませば』のようにネコが先導してくれた。橋のそばの旅館敷地内に入っていったので、そこでお別れとなった。


10:50 渡猿橋(とえんきょう)のたもとからトレイル・スタート!


 清滝川の渓流沿い細道を南下。熊よけ鈴を買ったので装着すると、チャリーン、チャリーンとまるで巡礼者のようだ。
 ↓標識№5-1からアスファルト道になる。落合トンネルを抜けてビューポイントに行ってみた。


 今日は天気が良く、ぽっかぽっかで春めいている。六丁峠のだるい上り坂で汗ばんできてしまった。この辺りでハイカーや自転車ツーリストに多数出会う。鈴の音がうるさいので止める。

 ↓お約束(?)のスズメバチの巣の残骸。コースの上を横切る嵐山高雄パークウェイのヘリにありました。


 ↓11:50 峠道を下ると鳥居本の風情ある町並みが現れる。


 街道沿いにお土産屋が多くなり嵐山の観光エリアに入ったようだ。
 嵯峨鳥居本町並み保存館化野念仏寺二尊院落柿舎常寂光寺大河内山荘庭園嵐山公園を経て渡月橋に到着。(12:40)


 中之島で買っていたおにぎりを食べ、しばしの一服。

13:00 再び阪急・嵐山駅前を通過し、京都一周トレイル最後の山歩きコースに入る。

 ガレージ横の細い路地を行くとすぐに廃墟マニア垂涎の廃屋があり、そこから竹林の坂道を登っていくことになる。熊よけ鈴を鳴らし再び巡礼者となる。

 竹林を過ぎても山道は続く。鳥居本から平坦な道を歩いてきたためか、この坂道が結構きつい。
 嵐山モンキーパークが見えるあたりで野生の猿を発見。目が合うが、木立の中に消えてしまって写真撮影が失敗に終わる。残念。

13:30 標識№32の松尾山・四つ辻に到着。

 ↓ビューポイントからの渡月橋。


 ↓標識№35 松尾山山頂。


 山頂を極めたので後は下りだけやと思っていたら甘かった。小刻みにアップダウンを繰り返し、左足関節が痛み出す。
 ↓途中、展望がひらけたところから京都タワーを写してみた。


 急坂があり、何度か滑りかける。
 ↓14:10 竹林エリアに入ると、すぐに標識№51。トレイルコースをようやく完歩いたしました。バンザーイ!


 西芳寺(苔寺)は静かな雰囲気であったが、華厳寺(鈴虫寺)は恋愛成就に御利益があるだけに若い女の子が多数いてにぎやかだった。
 そんな可愛い黒髪の乙女たちには一切目もくれず、マジメなオイラは平安京造営以前からある京都最古の神社松尾大社をめざし、町中を歩いていくのだった。

14:35 松尾大社に到着。
 ↓見よ。荘厳なる後光がさしているではないか!


 阪急電車・松尾駅から帰路につきました。
 ↓おまけ。松尾駅にいたカラス。


                    ○



今回の歩行距離=14.7km


京都一周トレイル (市原)→山幸橋→氷室→高雄→清滝

2010-01-05 12:03:41 | 京都一周トレイル

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくご贔屓に。

                    ○

 1月3日。
 行ってまいりました。トレイル新春第一弾。

 発車まで時間があるので、叡山電車・出町柳駅の改札口前でタバコを吸ってたら、「タスポ持ってはりますか?」とうら若き黒髪の乙女ならぬ年配のオッチャンが声をかけてきた。目の前にあるタバコ自販機を使いたいご様子。「どうぞ」と購入のお手伝いをして、朝一番から人助けをしてしまったぜ。今日はなんだか良いことがありそうな感じではないか……。

 電車内には防寒キャップ&ストック&熊よけ鈴装備のハイカーが数名おられました。いつものように素人山男のオイラはまったくの軽装備であります。

08:07
 市原駅に一人降り立つ。山あいの空気は非常に冷たい。せめて防寒キャップでもしてればよかったか、と後悔するも時すでに遅しであった。
 市原と言えばテクノパンさん!

 残念ながらclosed。

テクノパンさんは2010年9月、伏見区に店を移転されました)

08:34
 朝もやが立ちこめる中を山幸橋へ進行。標識№56からいよいよトレイルコースです。


 今日は害獣よけ&寂しさ防止のために手回し充電ラジオを持ってきたのでさっそくスイッチ・オン!
 KBS京都ラジオが最も感度がよいので聴いていると、ちあきなおみの『喝采』が流れはじめた。男ひとり、山へ死にに行くような陰鬱な雰囲気が漂うのだった。orz(正月早々こんな選曲でいいの!?)
 ほどなく広々とした畑に出、ほっとするもラジオは水原弘『黒い花びら』。
 再び山道へと入っていく。あきらめ気分で青山和子の『愛と死を見つめて』を聴きつつ、

体重制限をした方がよさそうな盗人谷の橋を3カ所わたった。
 (ラジオの選曲基準が「昭和のレコード大賞受賞曲」だったようで、番組の後半にはピンク・レディーや寺尾聰が聴けたのでまあ良かろう。昨年受賞のEXILEと比べてみると、隔世の感ここに極まれりではあるが、言葉の力は昭和の方が段違いに勝っているように思える)

 ラジオが電話ゲストの小室等さんのトークになったところで、氷室町の町並みが見えてきた……のだが……。

 『ひもをほどいて通ってください』というゲートにぶち当たった。前回、大原でゲートを迂回してさんざんな目にあったので、教訓を生かし、今回は正攻法でヒモをほどき氷室町へ無事進入。

09:30
 山中よりも氷室町の方が寒い。風の通り道になっているようだ。それが故に「氷室」なのか? 人影がないとても静かな町で、寒風が吹きすさぶ中、唯一、黒ネコちゃんが出迎えてくれました。(かなりオイラを警戒してたけれど(;´_`;))


 ↓熊の出迎えはいらねーよ。 (((((((・・;)サササッ


 ↓氷室神社を参詣。あっさりとした神社でおみくじはなし。


 ↓畑のところどころ、陽の当たらない部分に残雪が。


 ↓氷室町に入りずっとアスファルト道だったのだが、標識No.68から山道に戻ります。


 ↓標識No.69のところで京都盆地が遠く見下ろせます。


 ↓ロッジの京見山荘をのぞくとお鏡が飾ってあった。山の上なのに管理してはる人も大変だなあ。


 ↓標識№76を過ぎた上ノ水峠(かみのみずとうげ)付近から、正面に懐かしの大文字山が見える。


 標識No.79からアスファルト道となり、
11:00
 沢ノ池に到着。車で散歩に来ていたワンちゃん2匹に歓迎される。

 ここに数年前、ドラマ『古都』の撮影で上戸彩ちゃんが来てたんやなーと思いをはせながら仏栗峠(ほとぐりとうげ)へ。

 仏栗峠から福ヶ谷林道に行く道中、どこからか犬の鳴き声がする。さっき別れた2匹のワンちゃんは沢ノ池北端部にいるはずだし? ビルなどの遮蔽物がない場合、音は700mほど離れても聞こえるものなのか?
 標識No.86の直前、人ひとりがやっと通れる細い九十九折りの急坂を降りていくのだが、すぐそばで風がグォーと唸り、杉木立が激しくざわめいた。大昔の人なら「いま、天狗はんが通りはったでェ」と言ったに違いないほどの強い山風が通り過ぎていった。巻き込まれずに済んだのはラッキーだった。(^o^)

11:50
 高雄に到着。白雲橋の温度計は7℃だった。

 西明寺や神護寺に寄り道したかったが、極々微少な雨が降り始めていたので、とにかく先を急いだ。
 清滝川の渓流沿いに歩いていると何ヶ所かぬかるみがあり、スニーカーとズボンが泥だらけになってしまった。

12:45
 清滝に到着。天気も回復して晴れてきた。

 ↓閉まっていたが清瀧記念会館。入口の右側に「(元)千葉真一道場」というプレートが貼り付けられていた。謎めいた建物ではあるが、単なる喫茶店なのか?


 ↓愛宕山にある愛宕神社への参道入口。トレイルコースを完歩したあかつきには、一度、愛宕山にチャレンジしたいな~。それに7月31日の夜から8月1日早朝にかけての千日詣りも『夜のピクニック』ぽくて面白そうではないか。



 
西山コースの標識No.1を横目に、

清滝バス停までの坂道を登っていると、坂の上にバスが到着したのが見えた。待ってくれ~と心の中で叫ぶが、体力消耗でもうダッシュする力がない。なんとか競歩で12:54発の京都駅行きの京都バスにすべり込みセーフで乗り込んだ。(^_^;)

 そのままJR京都駅から大阪へ帰ればよいのに、西院で下車してジョーシンで買い物をしてしまい……ここから先はトレイルとは関係ないので以下省略。



 今の時期、ちょっと寒いが嫌いな羽虫、蜘蛛の巣、ハチがおらず、安心して山歩きができました。

 今回の歩行距離=18.0km