なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

love your life,love my life

2011-05-25 11:18:20 | 音楽

 アニメ『けいおん!』シリーズで主人公の平沢唯の声を担当している豊崎愛生(とよさきあき)さんにつじあやのさんが楽曲提供したCD『春風 SHUN PU』が、4月13日に発売されていました。

 諸君、これはひとつの事件ぜよ!

 アニメ『けいおん!』シリーズは何故かほぼ左京区修学院周辺地域が背景として描かれているのだ。であるからにして、物語の大半は左京区内で進行していると言っても過言ではないのだ。加えて(多分、左京区民であろうと思われる)つじあやの嬢が作詞・作曲を担当したとなると、バーチャル左京区民のオイラとしては拍手喝采雨あられの心境であったのだ。

 特に白川通は、白川通北山から白川通今出川の交差点までの間に「けいおん!の聖地」、「つじあやのの聖地」、「森見登美彦の聖地」がひしめいており、こりゃもう聖地ロードと呼んでも誰も反対せんじゃろうて。
 森見氏の処女作『太陽の塔』の中で、主人公と友人(飾磨)が北白川のケンタッキーフライドチキンで、レジにいる三田村さんという女性に妄想を膨らませながら会話する部分があるのだが、そのケンタッキーの真横に、つじさんの実家があったと伝えられておるのじゃ。小説が執筆された当時は存在。今はもう実家はなくなっておるのじゃが、驚嘆すべきニアミス。恐るべし北白川別当

春風 SHUN PU(初回限定盤)(DVD付)
豊崎愛生
ミュージックレイン

                    ○

 豊崎さんは「平沢唯」としてアニヲタ向けのCDを出していたのは知っていたが、一般ユーザー(声優ヲタか?)向けの歌を歌っていたとは今まで知らなんだ。情弱なオイラです。

                    ○

 そんな豊崎愛生さんのファースト・アルバムが来週6月1日についに発売されます!

love your life,love my life(初回限定盤)(DVD付)
豊崎愛生
ミュージックレイン

  今までシングルCDでRie fu、谷山浩子、Chara、クラムボン、つじあやの作品とコラボしてきた豊崎さんであるが、今回のアルバムでは新たにTAKUYA、Keito Blow、コトリンゴ、奥華子らの作品を歌っているそうな。(オイラはオッチャンなのでクラムボン、Keito Blow、コトリンゴを知りませんでした\(^_^)/)

 アルバム収録曲全13曲の中で、すでに発売されているシングルから7曲が収録されているので、現時点でのベスト・アルバムっていう感じですなあ。

 まったりと福耳体験ができる至福のアルバムの予感がしますぞい、諸君。

                   ○


KYOTO

2011-05-21 13:25:07 | 音楽
COMPLETE BEST ALBUM 「FRESH」
JUDY AND MARY
ERJ

 あの頃、女子高生だった彼女と深夜、カラオケに行った。

 JUDY AND MARYが好きだった彼女は『そばかす』や『クジラ12号』など、かたっぱしからJUDY AND MARYナンバーを歌い続け、オイラは眠くなってきて途中から眠ってしまった。

 初めて聴かされたとき、何で曲名がKYOTOなのかわからなかったが、歌詞の中に一ヶ所「鴨川」という言葉が出てくるのでありました。

 毎年、桜の季節になると、この歌をヘッドフォンで聴きながら京都へ出かけてみたくなるのですよ。

 当時、女子高生だった彼女も今じゃ結婚し、三十路を越えてしまっている。いとこの娘やから「いとこ姪」です。最近会ってないなあ~。

 ちなみにこの歌のイントロ部分は、京大出身の小説家、森見登美彦氏も敬愛する本上まなみさんがディープ京都を紹介するテレビ番組『本上まなみの極私的京都』(1999年)のオープニングテーマになっとりましたなあ。

                    ○

 JUDY AND MARYのボーカルだったYUKIさんの旦那が真心ブラザーズYO-KING氏である。

 YO-KING氏はボブ・ディラン師匠と吉田拓郎師匠をこよなく愛する男なのである。であるからみうらじゅん氏と交友があったりするのである。

 オリジナル

 
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 『流星』は1979年にシングル・レコードとしてリリースされ、オリコン・チャートの最高位は30位ぐらいだったかねえ。当時から良曲の評価はあったにしろ、この曲が神曲扱いとなって拓郎師匠の代表作の一つになろうとは……。
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 あれから30数年の時を経て、『流星』は手嶌葵(てしまあおい)さんの優しい声とともに崇高なバラードとなって蘇っていました。

                    ○

 ああ、最後は「京都」とはまったく関係ない話題になってしまった。
 僕が書きたかったことは~なんでぇすか~ぁあああ


すぐき! #1

2011-05-15 12:17:48 | グルメ

 今年の春先、近所のスーパーマーケットにて食材を物色している最中、お漬け物コーナーで「すぐき」が売られているのを発見!

 すぐきは京都三大漬け物のひとつであるのだけれど、オイラは今まで食した記憶がなかったので、すんごく気になっている漬け物だったのである。

 その場で「刻みすぐき」を手に取りレジへ持って行った。

                    ○

 すぐさま食すのも畏れ多いので冷蔵庫で保管していたら、なんだか食欲不振な時期がやってきて、あれよあれよと日が過ぎ、賞味期限の一週間前になってしまっていた。早く食べなければ。

                    ○

 てなわけで食卓は風雲急を告げ、ホカホカご飯とすぐきしかないシンプル・イズ・ベストの一対一の真剣勝負の場と化したのでありました。(人はそれを「質素」と呼ぶ?)

 おお、この味。
 これって食べたことあるわ。わさび抜きの野沢菜といった感じ。
 今までオイラは、この漬け物をすぐきと認識せずに食していたようであるなあ。

 が、はたしてこのすぐきが「本当」のすぐきなのであろうか?

 すぐきの原材料である「すぐき菜」は、上賀茂地域の気候や風土でないと良質なものを栽培できないのだという。ところがオイラが買った「刻みすぐき」の製造者は滋賀県なのであった。
 上賀茂産のすぐき菜を滋賀県で漬けたのか? それとも滋賀県産のすぐき菜なのか? たぶん、後者の可能性がすこぶる濃厚である。

 今度、上賀茂神社あたりに行く際には、御すぐき處なり田すぐきや六郎兵衛に寄って本場の「すぐき漬け」を買ってみよう。

 くしくも今日は葵祭なので、人で一杯なのかな。


どこにいるんだ、ジョー!

2011-05-05 05:00:02 | 大文字山&周辺

 5月4日はみどりの日であるので、日本国民は緑を堪能しなければならぬのう。
 であるからにして、オイラは銀閣寺ルートを使ってまたしても大文字山へ行ったのじゃ。

 8:25 火床にある弘法大師堂の温度計は13℃。

 今日の京都市内は黄砂の影響で、かすんでおりました。

 登りで汗をかいたので少しクールダウン。しばらく休憩してから山頂へ向かった。

 山頂へ向かう道の真ん中で羽虫の大群が乱舞していた。

 今の時期からのトレッキングは虫との格闘を余儀なくされるのだ。困ったもんやね~。

 8:55 大文字山山頂(465.4m)に到着。

 ベンチに腰掛けて買っておいたおにぎりを食す。
 そばで休憩しているハイカーの話を聞いていると、ここから比叡山に行く人や、「中書島まで歩きますねん」という強者までいるではないか。恐るべし、大文字山トレッカー。

 大文字山山頂はいつ来ても風通しがいいみたい。夏場は涼しくてよいのだが、今の時期はしばらくいると汗ばんだ身体が冷えてきて寒くなってきた。
 先を急ごう。

 9:15 東山トレイルコース「標識No45」四つ辻。

 ほぼ下り道なので楽チンであります。

 9:30 「標識No42」でトレイルコースから抜け、点線のコースへ入りました。

 道は踏み込まれて迷うことはない一本道なのだが、

途中、岩場みたいな所があり、滑って尻もちをつきかけるというアクシデントに見舞われた。
 獣道みたいに人ひとりしか歩けない細い部分もあったけど、難なくクリア。
 小さな池もありました。

 9:45 分岐ポイントに到着。下の写真ではわかりずらいであろうが、右側の道の向こうに墓石が見えるのだ。

 やって来ました若王子山(にゃくおうじやま)墓地!

 その一画に同志社墓地があり、同志社創立者の新島襄先生のお墓があるという。(オイラとはまったく縁もゆかりもないけど……)

 たぶん大きな墓石だろうなあと見当をつけて墓地内をさまよい歩くが、目指す新島襄の墓石が見つからない。

 「どこにいるんだ、ジョー! 立つんだ、ジョー!」と叫んでみたが何の返答もない。逆に答えが返ってきたら怖い。

 ↓10分ほど墓地内を周回してやっと見つけました。


 まだ新しい花が供えられていたので、早朝誰かがお参りをした後のようでした。

 墓地から町までの道は整備されておりました。

 道を下っていると別の場所にも墓地が。神社にも墓地があるんですねー。

 イノシシ除けのゲートを越えると、

 10:15 すぐに若王子神社(にゃくおうじじんじゃ)に着きました。

 境内にクマバチが数匹飛び回っていた。

 ここは哲学の道の南の起点でもあります。

                    ○

 次の目的地に向かって西進!

 さりげなく「けいおん!!」聖地巡礼。京都府立図書館

 10:50 みやこめっせ(京都市勧業館)に到着。

 5/1~5/5の間、ここで京都古書研究会主催の春の古書大即売会が行われているのであった。


 森見登美彦氏の『美女と竹林』『恋文の技術』の単行本が1冊800円ほどで売られてました。
 オイラは京都検定関連の本を数冊ゲット。

 12:15 平安神宮に参拝。

 平安神宮はキレイすぎていつも違和感を感じる。なんか映画のセットみたいな感じがするのだ。放火事件の再建から30数年しか経ってないからいかしかたないか。

 平安神宮の近所にある元料亭の蕎麦処、河道屋養老に行ってみたが、

 ちょうど昼時で客が10名ほど並んでいたので食事は辞退させていただいた。

 東大路通を上ルと我が母校(ウソ!)京都大学吉田キャンパスだ。


 時計台の中にレストラン「ラ・トゥール」があったはずなので行ってみた。

 「どこにいるんだ、ラ・トゥール!」と叫んでみたが場所がわからない。歴史展示室に入ってしまった。
 昭和5年当時の ♪三畳一間の小さな下宿 が再現されていた。窓の向こうは八坂の塔か?

 京大オリジナルグッズコーナーで「総長カレー」を購入。

 レストラン「ラ・トゥール」前にも行列が出来ていたので、ここでも食事を辞退。

 13:20 大阪へ帰ることにした。

                    ○

 本日の歩行距離=18.1km


『恋文の技術』 森見登美彦

2011-05-03 09:54:35 | 
恋文の技術 (ポプラ文庫)
森見 登美彦
ポプラ社

 拝啓。 

 風薫る五月となりました。お変わりございませんか。

 小生、このたび森見登美彦氏の文庫本新刊を購入。ようやく読破いたしました。

 タイトルは何やらハウツー本ぽいのですが、れっきとした書簡体小説なのです。

 書簡体小説と言えば、その昔、宮本輝氏の『錦繍』を読んだことがあるのですけれど、あれは大人の男女の恋愛模様を描いた往復書簡体小説の名作でありましたが、今回読んだ森見氏の『恋文の技術』に至っては、我々が愛すべき腐れ大学院生の阿呆な手紙が延々と綴られているのでありました。

 主人公は守田一郎くん。森見氏の後輩なので京都大学の大学院生です。
 教授の差し金によって能登半島の寂しい海辺の実験所へ飛ばされた守田くんは、いかなる女性に対し手紙一本で籠絡できる技術を身につけ世界を征服すべく「文通武者修行」と称し、恋に悩む友人、守田くんの妹、研究室に君臨する女帝、かつて家庭教師をしていた小四の少年、森見氏に対して手紙を書いては送り続けます。
 相手からの返信は一切記述がなく省略されているので、守田くんが書いた手紙の内容から推察するしかありません。読み進めていくうちに彼らに起きている事の全貌が明らかになっていくという寸法です。

 「猫ラーメン」や「韋駄天コタツ」といった過去作のキーワードが出てくるので、『太陽の塔』『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』は最低限読んでおかないと、「この小説のオモチロさは半減」とまでは言いませんが意味がわからない部分が出てくることでありましょう。ですが、わからなくても大筋には関係ありません。わからずともオモチロイ小説なのでご安心を。

 詩人か、高等遊民か、でなければ何にもなりたくない貴方。もしくはおっぱい絶対主義と闘っている貴方のような人は必読です。

 ただし、教訓を求めるな。

 貴方がこの小説を読破したあかつきには、もう大文字山へ行っていることでしょう。

敬具

                    ○

 男女で歌うデュエット曲は数あれど、往復書簡体の歌詞で不朽の名曲なのが太田裕美さんが歌った『木綿のハンカチーフ』。

 さすがに名曲。いろいろな方がカバーされています。

 後日、この歌を作詞した松本隆氏が「ボブ・ディランの『スペイン革のブーツ』の歌詞の影響を受けた」と言ったとか。

 そんな松本隆氏が吉田拓郎氏とタッグを組んで作った往復書簡テイストの名曲が『外は白い雪の夜』。

 真心ブラザーズの『この愛は始まってもいない』も往復書簡テイストの好きな歌。作詞・作曲はYO-KING氏。バックコーラスで太田裕美さんが参加しています。