なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

『有頂天家族』をTVアニメ化しはるんやって。

2013-05-28 00:00:01 | テレビ
有頂天家族 (幻冬舎文庫)
森見登美彦
幻冬舎

 さっきまで知りませんでした。

 http://www.uchoten-anime.com/

 7月から、関西ではKBS京都とサンテレビで放送予定だそうです。

 森見センセのブログでは早々に発表してはったんや。

 そやけど、原作はまだ完結してまへんやん……落とし所をどないしはるんやろ? 注目です。

 TVアニメが原作の舞台設定をどのくらいリアルに表現するのかわかりませんが、赤玉先生のお家界隈はフツーの京都の町中なので、聖地巡礼者がぞろぞろ行くようなことになりはしないかと……ちょっと心配してしまいますが、あの商店街はビジネスチャンスかも。お饅頭屋さんの購入待ちの行列が更に長くなりそうですね。


京都のホテル(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル#3

2013-05-27 00:08:20 | 魔界めぐり?

 あー、そーいえば……昔読んだ加門七海さんの実話怪談本に京都のホテルの話が載ってたよな~。

怪談徒然草 (角川ホラー文庫)
加門七海
角川書店

 どんな話だったっけ?

 記憶がほとんどないのだが、なんとなくK川沿いのホテル譚だった――ような気がしたので、久しぶりにパラパラと本をめくってみた。

 ははん? 

 ブライトンホテルと実名で書いてある。(K川沿いホテルの怪奇譚はオイラの勘違いだったようだ)

 このホテルは安倍晴明屋敷跡に建てられており、加門さん曰く「幽霊とかがいない」京都でも希有な「非常に快適に過ごせる」ホテルなんだそうです。

 そんなホテルでも不思議なことは起こるんですね。
 何が起こったかは読んでみてのお楽しみ……にしておきましょう。

怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫)
三木大雲
文藝春秋

 ▼ 京都のビジネスホテルで三木大雲住職が体験した怪異。どこのホテルなんでしょうか?


『京都ルール ~京都はんなり!ライフを楽しむための49のルール~』

2013-05-24 06:50:45 | 
京都ルール

都会生活研究プロジェクト[京都チーム]

中経出版

 【帯裏・内容紹介文】
 「この本には、こんな京都ルールが入ってます」
 〈交通編〉
  ・足はチャリンコ
  ・バスの代表的系統は頭に入っている
  ・市内の車移動は、なるべくならしたくない
 〈買い物編〉
  ・地元スーパーといえばイズミヤ、フレスコ
  ・迷った挙げ句、買わないときがよくある
  ・代々、贔屓の店はめったに裏切らない
 〈食べ物編〉
  ・「天一」&「王将」の”行きつけ”がある
  ・油揚げじゃなくて、お揚げさん
  ・お雑煮は白みそ
 〈街なか編〉
  ・ヨソで道に迷ったら「碁盤の目にすれば……」と思ってしまう
  ・京都の何区or何市かにこだわる
  ・鴨川では等間隔に座るべし
  ・ドライブに行くなら海より「琵琶湖」
 〈言葉・人間関係編〉
  ・信用経済!
  ・「考えとくわ」は「NO」のサイン
  ・関西人ではなく京都人
 〈生活あれこれ編〉
  ・京女、同女、ダム女が何の略称かわかる
  ・宵山じゃなくて宵々々山に行く
  ・一生、京都に添い遂げたい

 晩年は京の都に庵を結ぼうと考えているオイラである。

 古来から「郷には入れば郷ひろみ」と言われているように、その土地のルールは予備知識として事前に学んでおかなければならぬもの。

 「京都研究」の一環としてこの本を購入してみた。

 ふむふむ。「京都ルールの入門書」としては最適ではないだろうか。長年研究を続けているオイラも知り得なかったルールも載っていたりするので、あなどれない一冊であるなあ。所詮オイラはヨソさんなのさ。

 神仏に囲まれながら暮らし、何かと縁起をかつぐ京都人に「49」のルールとはこれ如何に?
 縁起悪い数字やんか。もう一つは自分で探して「50にしよし」という筆者のイケズ心のあらわれなんだろうか?

 とりあえずオイラが体験した「京都ルール」を一つ書いておこう。

 JRに乗って大阪駅から京都駅に降りたったときのこと。

 大阪駅では、エスカレーターは右側に乗って左側を急ぎの人用に空ける、という不文律の関西ルールがあるのである。
 ところが京都駅は関西であるにもかかわらず、エスカレーターの左側に乗って右側を急ぎの人用に空けるという関東ルールが適用されていたのであった。思うに、郷に従わぬ無粋な関東方面から来た輩が多いのでこうなってしまったのであろう。w

 実際に、エスカレーターの左開け統計を取ってる人もいはるので面白い。
 駅のエスカレーター・「左空け」の境界線

 ▼ 某年某月某日、阪急桂駅にて。左空けですね。


『深泥丘奇談』と続

2013-05-12 05:00:01 | 
深泥丘奇談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
綾辻行人
メディアファクトリー

 【背表紙・内容紹介文】
 「この世にはね、不思議なことがあるものなのです」
 作家が住まう”奇妙な京都(まち)”を舞台に――せめぎあう日常と超常、くりかえす怪異と忘却。ぐらあぁっ、と世界が揺れる、記憶が揺らぐ。「私」が見ているこの”現実”はいったいどこに通じているのか……? 読む者にも強烈な眩暈感(げんうんかん)をもたらさずにはおかない、冥(くら)すぎる闇の怪談絵巻。

深泥丘奇談・続 (文庫ダ・ヴィンチ)
綾辻行人
メディアファクトリー

 【背表紙・内容紹介文】
 突如襲われる眩暈。それは異界の扉が開く瞬間なのか? 作家の日常に散在する”アンバランスゾーン”への入口。廃神社の鈴の音、閏年に咲く狂い桜、深泥丘三地蔵、ラジオ塔、そして深泥丘病院……。
 この京都(まち)、面妖につき取り扱いにはご注意を。――どこから読んでも、いよいよ深まる謎。綾辻版『ウルトラQ』ともいうべき、読み切り連作短篇、待望の第二集。

 文庫本を一括購入してイッキ読み。

 現実の京都とは似ても非なる「もう一つの京都」が舞台の怪奇幻想連作短篇小説集である。

 比叡山は「紅叡山」だし、大文字山は「人文字山」になっている。他にも「黒鷺川」「白沼通」「円谷公園」……などなど、多数の架空地名が頻出するので、モデルとなる現実の地名と想像しながら照合していくのも面白い――ような気がする。

 ははん……? 『ウルトラQ』的世界ともいえなくもないが、ハデな怪獣系の話ではなく「悪魔ッ子」や「あけてくれ!」のテイストであるなぁ。

 各話の中で、オイラ的には諸星大二郎テイストであり本格推理(ミステリ)テイストでもある『悪霊憑き』、『切断』が好み。「*****」、「*******」、「******」が蠢く妖しく険呑なストーリーは今後も読みたいです。

 『深泥丘奇談』を『ドグラ・マグラ』の影響下にあると評する人もいるようだが、オイラは『ドグラ・マグラ』を読んだことがないのでなんとも言いようがない。ともかく、本書を読んでで精神に異常をきたすようなことはない――ような気がするが……精神的に不安定な人は読まない方がいい――ような気もする。

 オイラは未読なのだが、登場人物を理解する上で綾辻行人センセ著の『最後の記憶』、『眼球綺譚』を先に読んでおいた方がいい――ような気がしてならない。

 「この世に不思議なことはあるものです。しかしね、その中に幽霊は含まれない」 by 石倉(一)医師