なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

愛宕山、初挑戦の巻 嵐山→清滝→表参道→愛宕神社→月輪寺→清滝

2010-03-24 13:18:02 | 愛宕山&周辺

 連休最終の22日、行ってきました愛宕山へ。

 8:00過ぎ、阪急・嵐山駅に到着。
 2ヶ月前に来たときには駅前にロータリーがあったのになくなっている! と驚きつつコンビニでおにぎりなどを購入し、いざ出発。
 時間が早く、まだちらりほらりの観光客がいる嵐山地区を抜け鳥居本へ。

↓鳥居の下にお住まいの黒ラブちゃん。今日も元気そうです。


 愛宕山の麓、清滝に短時間で行くには清滝トンネル・コースか(こころみ)コースかの二つに一つなのである。ほぼ99%試峠で行くつもりだったのだが、鳥居本を過ぎたあたりで後続の若い兄ちゃんに追い抜かれ、旅は道連れで彼の後を付いていこうと決めました。

↓右の峠道には行かず、トンネルへ直進する兄ちゃん。


 ならばとオイラもトンネルへ入ってみたのだが、ありゃありゃ?
 今さっきまで前を歩いていた兄ちゃんの姿が見えんぞ!
 彼は幽霊だったのか!?

 いえいえ、よくよく前方をよく見ると、全力ダッシュしている小さくなった兄ちゃんの姿がありました。なんという不届き者! こんな心霊スポットにオイラを置き去りにするなんて……。

 幽霊よりも、道幅がせますぎてトラックや車が通り抜けるたびに、轢かれやしないかと冷や冷やモンでしたわ。

 9:08 愛宕神社表参道の入り口にある鳥居前に到着。



 今日は天気も良く、お子ちゃまからお年寄りまでの幅広い登山参拝者が多く見受けられました。
  参道に入るや、いきなりの急勾配の坂道を進むことに。数分で汗が出てきました。

↓十七丁目の火燧権現(ひうちごんげん)。序盤のこのあたりですでに汗まみれ。


↓五合目の休憩所に着いたのが9:56。もう牛歩戦術であります。


大杉大神


大杉大神を過ぎると平坦な道になって歩きやすかった。
だが、
後方の崖の上からガサガサと音がする。
熊か? と思いきや直径30センチほどの石の塊が、参道を横切って下へ転げ落ちていった。数十秒歩く速度が遅かったら石の直撃を受けていたのであった。参道の至る所にいる「道中安全」のお地蔵さんに助けられたのかな? ありがとうございました。(._.)

↓「ミツバチの巣あり要注意」の看板のところで、耳元にブーンという羽虫の音が。オイラは小走りして逃げたので、そいつがハチだったのかは不明です。


↓10:22 水尾別れに到着。


↓標高700メートルを過ぎたあたりでまだ溶けきっていない雪が見えはじめた。奥に見えるのは黒門


↓やっと神社に着いたかと思いきや、なんじゃこりゃ~と言ってしまいそうな長い石段が待ち受けていたのであった。


↓10:54 ようやく愛宕神社にたどり着きました。


 お参りした後、休憩所のベンチでおにぎりを食し、自販機で200円のお茶を買い、タバコを一服。
 11:30 帰りは来た道を戻るのもおもしろくないので、月輪寺経由で帰ることにした。
 しかし下界の風景を写真に撮ることに気がいってしまって、月輪寺への道を見逃してしまうハメに……。


 急に人の賑わいがなくなってしまった。一人寂しい道をしばらく進むとお地蔵さんと標識を発見。

 道が2方向に分かれているのであるが、右へ行けば「梨ノ木谷から清滝」とある。どのみち清滝に行くので右の道を行けば月輪寺にも行くのであろうと右へ進行。ゆるやかな坂道を下っていくと、またもや道が2つに分岐していた。
 今度はどっちへ進むべきなのか? 道標がない。持参している地図(『京都一周トレイル・西山コース』)を見るがわからない。このまま迷子になっても嫌なので撤収作戦開始。
 さっきの地蔵さんの所まで戻って、次は左の道を進んだ。
 しばらく行くと『三角点→』の標識があったが、三角点に行くつもりはなかったので無視して前進あるのみ。進む。進む。
 そろそろ道標がないと不安だなあ、と思っていたら幸運にも出くわした。

 亀岡とか竜ヶ岳とか書いてある。月輪寺はどこなのか?
 これ以上歩いても時間の無駄になりそうなので、第二の撤収作戦開始。表参道を下りようと愛宕神社まで戻ることにした。
↓戻る途中で発見。どこのどなたが設置した看板なのかわかりませんが、設置した人も山の中を歩いているのでは? と思うのですが……。


↓12:10 月輪寺道を発見。完全に見落としていた。orz

 ここからは下り道オンリーなのであるが、下りの方が足に負担がかかるようで、左足の膝裏に痛みが出始める。

↓12:35 月輪寺到着。


↓13:10 月輪寺コースの入り口まで下山。

 下山途中で、山道を整備されている方々に出会ったり、下から上ってくる人たち数名と擦れ違いました。13時頃、「月輪寺までもうすぐですか?」と訊ねられた妙齢のご婦人、無事たどり着けたでしょうか?

↓舗装された道をひたすら歩くと、京都一周トレイル・コースに合流した。清滝までもうすぐだ。


↓13:35 スタートの鳥居に到着。


 清滝バス停までの坂道でもう限界。試峠越えは次回におあずけとします。

 京都バスで京阪三条まで約一時間の市内観光をして帰りました。
 四条河原町あたりは人多すぎ!

                    ○



本日の歩行距離=16.9キロメートル


DYLANがROCK

2010-03-17 10:59:42 | ディラン御大
DYLANがROCK
クリエーター情報なし
SMJ

 ♪プヒ~ 京都市出身みうらじゅん氏選曲による、ロックなボブ・ディランが凝縮されたコンピレーションCDが3月10日に発売された。

 ご存じの方も多いと思いますが、このアルバム。翌年(1994年)に来日があることを見越して(?)17年前に一度企画されていて、当時のディラン側がみうらじゅんさんが描くジャケットのイラストに「No!」とクレームを入れて発売されなかったのだ。非売品のプロモーション用として関係者に配布されたいわく因縁のアルバムなのである。
 なのに今回、同じイラストのジャケットなのに発売許可を出したのかな? ディランも年を取って丸くなったってこと? 当時のディランはギターとハーモニカで弾き語りトラディショナル・フォークのアルバムを立て続けに2枚出してた時期だったので、「今はロックの時期とちゃいまんねん、みうらくん」と拒否されたんじゃなかろうかと思うのだが……。

 17年の間、ディランも歩みを止めているわけではないので今回の正式発売盤、「今に近いディランを」というコンセプトで非売品盤の選曲と変わってしまっていた。
 非売品盤の方にはオリジナル・アルバム未収録のレアな音源が入っていたのに、今回の正式盤には既出音源ばかりが集められていて、昔ながらのファンとしては購買意欲をそがれてしまったのであるが……来日記念盤やし、完全生産限定盤やし、ということで結局買ってしまったのであった。

 『ストリート・リーガル』というアルバム(アナログ)は発売当初から音質悪しの不評を買っていたのであるけれど、何度目かのCD化の際に音質改善のためにリマスターされた。このアルバムから「チェンジング・オブ・ザ・ガード」が選曲されており、リマスターされたときにオリジナルVer.よりもアウトロが長くなったのだが、今回のCDで長いリマスターVer.が聴けたので良しとしておこう。 
 
 そんでもって16日。(大阪湾がすぐ近くやから)冷たい海風が吹きすさぶ中、行ってきましたZepp Osaka
 
 18時30分着。外のグッズ売り場の長蛇の列を尻目に、まずはZepp内に進行。
 今回のLIVEは、最初で最後のライブハウス・ツアーで1階席はスタンディングなのである。
 ステージ前方は人で一杯であったが、真ん中当たりは空いているのを確認した後、トイレ&タバコ一服タイムを敢行。その後戻ってみると真ん中にも人が集まりだしていた。油断も隙もあったものではない。致し方なく思ってた位置よりやや後方を陣取ることとなった。
 会場スタッフから「お客さんがまだ後から入ってきますので、もう少し前へお詰め下さい」といわれ、前後左右を人に囲まれ、身動きできぬ状態で待つこと35分。
 客層は10代の若者から年配の方まで色とりどり。やっぱ男の方が多かったのかな。中には単独で来ている女子もちらりほらり。
 開演予定の19時頃から場内がざわつきはじめ、「ディラ~ン!」と叫ぶ者、拍手で迎える者、多数。
 そして19時15分。場内の照明が落とされ真っ暗になると、「今からボブ・ディランのコンサートが始まるよ」(大約の訳)と英語でアナウンスがなされ、ステージにディランとバンド・メンバーの人影が現れた。
 もう場内、「うぉ~!」とか「ディラ~ン!」とか拍手とかが入り乱れて、みなさんテンション↑↑。
 さて、本日の1曲目は何なのか? 毎回毎回、セットリストを微妙に変える人なので興味津々。それに、オリジナルの再現性をまったく無視したアレンジをしてくるので聴いても曲名がわかるかな? まあ、言ってみればイントロ当てクイズみたいなものですな。

 照明が明るくなり演奏がスタート。ディランはステージ右でキーボード。
 「キャッツ・イン・ザ・ウェル」
 歌の冒頭で曲タイトルを連呼するのですぐにわかった。直訳すれば井戸の中の猫を狼がねらってるっていう歌ですが、何らかのメタファーなんやろね。
 ディランの数百あるレパートリーの中から、それほどメジャーではないこの曲を冒頭に選んだのは、はたしてディランの気まぐれなのか、あるいは意味があるのか?

 Osaka, Japan Zepp Osaka March 16, 2010(大阪最終日)

 1. Cat's In The Well (Bob on keyboard, Donnie on violin)
 2. This Wheel's On Fire (Bob center stage on harp, Donnie on lap steel)
 3. Summer Days (Bob on keyboard, Tony on standup bass)
 4. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met) (Bob on keyboard then center stage on harp, Donnie on lap steel)
 5. Forgetful Heart (Bob on center stage on harp, Donnie on viola,, Stu on acoustic guitar, Tony on standup bass)
 6. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) (Bob on keyboard, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic guitar)
 7. John Brown (Bob center stage on harp, Donnie on banjo, Stu on acoutic guitar)
 8. Under The Red Sky (Bob on keyboard, Donnie on pedal steel)
 9. Honest With Me (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
 10. Masters Of War (Bob on keyboard, Donnie on lap steel, Stu on acoustic guitar, Tony on standup bass)
 11. Highway 61 Revisited (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
 12. Po' Boy (Bob on keyboard and harp, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic guitar, Tony on standup bass)
 13. Thunder On The Mountain (Bob on keyboard, Donnie on lap steel, Stu on acoustic guitar)
 14. Ballad Of A Thin Man (Bob center stage on harp, Donnie on lap steel) (encore)
 15. Like A Rolling Stone (Bob on keyboard, Donnie on pedal steel)
 16. Jolene (Bob on keyboard, Donnie on lap steel, Tony on standup bass)
 17. All Along The Watchtower (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)

 Oh! バックを務めるバンドがタイトでパワーあふれる骨太な音を出してくれる。
 1960年代の曲なんて、まるっきりザ・バンドの音なんである。目をつぶれは1966年のロイヤル・アルバート・ホールにタイム・スリップした感じになるのであった。
 まさに「DYLANがROCK」であります。

 「やせっぽちのバラッド」まで熱狂したあと一旦終演。 アンコールを待つ拍手が鳴らされる中、ステージ正面のカーテンに王冠をかぶった一つ目小僧をデザインした(?)マークが現れた。なんじゃこりゃ!?

 ↓ライヴ終演後(21時10分頃)、撮影。
 
  その後アンコールで3曲が披露されるのだが、アイ・マークが出っぱなしだったので、『20世紀少年』のともだちコンサートを連想させて、身体はノリノリだが心はクールダウンしてしまった。
 それに「ライク・ア・ローリング・ストーン」では、サビの部分でオーディエンス側にライトが照らされ、今までロック・トリップしていた気持ちが一瞬にして現実に引き戻されるというハメに……。
 なんとかならんのか、この演出。
 「ジョリーン」と「見張塔からずっと」では、キーボードをご機嫌に奏でるディランの背面の舞台袖カーテンの向こう側から、スタッフがステージ側をのぞいたり、ウロウロ歩いているのを冷静な気分で見てしまったよ。

 ファンの期待を裏切り続けることこそ「ボブ・ディラン」という人なのである。
 笑顔で歌うディラン。両腕を左右に高く上げて嬉しそうに歌うディラン。ギターを持たないディラン。弾き語らないディラン。
 けれども、ハーモニカで何回も♪プヒ~とやってくれたので満足です。
 今年で御年69歳になる爺さんとは思えぬほど元気いっぱいの声とパフォーマンスで何よりでした。歌っている端々で笑顔を見せるディランなんて見たことがなかったよ。今回が見納めのLIVEかと思いきや、まだまだローリングしていきそうな勢いであります。

 次回の来日公演も必ず行きまっせェ!

 LIVE後、寒い中45分間並んでグッズを購入しました。
 フォトブック(ツアーパンフ) ¥2000也
 キャップ ¥3000也