紅葉観光シーズンのピークを終え、全国各地から訪れた皆様方も地元へと帰り、「京都の嵐山へ行ってきたばい」と観光話の花を咲かせているだろうと想像する今日この頃。
だめ! ダメ! 駄目!
渡月橋界隈を散策したぐらいで、軽はずみに「嵐山へ行ってきたの」とのたまうなかれ、皆の衆!
(認知度低いが)この地には、れっきとした「嵐山」なるお山が存在しているのである。(オイラも京都一周トレイルの地図を見るまで知りませんでしたが……)
○
かつて山の本に、嵐山縦走コースは「中級者向け」として紹介されたらしい。
しかも、遭難救助依頼が多発して、京都一周トレイルの地図から一部ルートを抹消されているといういわくつきの道なのである。
はたして、自他ともに認めるへたれトレッカーのオイラが迷わずに行けるのか……?
事前に、京都その他の山を大冒険なさっているふーちゃん大師匠のブログを熟読して、イメージ・トレーニングだけはしておいたのだけれど……。
12月2日(日)のち
▼ 7:11 やって来ました阪急嵐山駅。まだ紅葉、見れますやん。
▼ 改札口を出て正面に見えた愛宕山の山頂に雪が。(帰路、レンタルサイクル屋のスタッフの話を小耳にはさんだのだが、初冠雪だったようである。畏るべし12月!)
▼ 今日は嵐山を攻略するつもりだけれど、
まずその前に、以前より気にかかっていた桂川ほとりにある蔵王大権現の鳥居へ。
7:36 鳥居をくぐって急斜面へのアタックを開始したけれど、昨日の雨の影響で道悪だ。
▼ しかも倒木で先に行きづらい。
もしかしたらここから岩田山経由で嵐山へ行けるかも? と思っていたのだが、谷底に落ちる危険性が「大」なので撤収。
▼ 櫟谷・宗像神社(いちいだに・むなかたじんじゃ)の横の道から簡単に行けそうなのだが、「立入禁止」なのだ。
▼ 8:00 しかたない。「西山26」から正攻法で攻略作戦開始。
▼ モンキーパークが見える。
▼ 8:21 「西山32」に到着。登り坂は汗をかく。暑い~。ジャケットを脱いで軽装モードになる。夫婦一組がこの辺を散策中だった。
▼ 展望ポイントにて。
▼ 8:35 松尾山(223m)山頂にて。
▼ 8:40 「西山33」から京都一周トレイルコースからはずれ、いよいよ嵐山縦走だ。
▼ モンキーパークを見下ろす。お猿さんもいるなあ。
▼ 分岐。道標なし。右のコースを選択。
▼ なんだか広い平地に出た。
▼ ちょっとだけ先に進むと高台のようなところに着く。絶景ポイント。
▼ 愛宕山を怪しい雲が覆っているぞ。
▼ 先に進むとまた分岐。道標あり。
▼ 9:03 嵐山城趾の端にたどり着く。ここも絶景ポイント。
嵐山山頂が本丸なので先を急ぐ。
▼ 「きけん立入禁止」を直進。
▼ 石垣の名残だろうか?
▼ 「嵐山」はまだなのか? 尾根道を進んでいると、クマ除け鈴の音がどこからか……。
▼ 9:12 嵐山(382m)、嵐山城本丸趾に到着。
オイラが到着したと同時に、クマ除け鈴の男性ハイカーが下山していく後ろ姿を捕捉。
▼ 山頂からの唯一のながめ。
▼ 次の目的地は烏ヶ岳だ。
▼ 9:21 道を下ると巻き道に合流。
▼ 合流地点から進行方向を臨む。
▼ 道の途中の絶景ポイント。
▼ 9:29 烏ヶ岳への分岐。
▼ 烏ヶ岳への道には一部分、お助けトラロープあり。
▼ 9:32 烏ヶ岳(398m)到着。展望なし。登ってきた意味がないなあ。
さっきの分岐まで戻って、メインルートを突き進む。
かなり山深いところまで来ているはずなのだが、嵐山高雄パークウェイを走る自動車の音が聞こえてくるので、さほど人外魔境感はない。
▼ 愛宕山、まだ曇ってる。
▼ 破線の道を下れば大悲閣まで行けるのかな?
▼ 9:42 左側に植林地の害獣防止ネットが現れる。
▼ 幹に巻きつけられたテープ道標。
歩いていると前方から男性ハイカーがやって来た。訊ねるとJR保津峡駅から来たという。逆に「この道を進んでいけばどこへ行くんですか?」と訊ねられたので、「松尾山に行くので、そこから嵐山の街へ下山できますよ」と教えてあげました。地図もなしに歩いているのか? 恐るべし!
▼ 10:07 分岐。
幹の「←」を信じて左折すると松尾谷林道に出るのかな?
▼ 10:13 北松尾山への取り付き分岐。
▼ この境界石が目印。
道のようで道ではないような、そんな伐採林跡を登っていこう。
▼ 途中で見えた水尾の集落。あんな高い位置にあるんや!
▼ 10:21 北松尾山(482.6m)到着。三等三角点あり。展望なし。
このお山は「上山田山」と呼ばれたり、「山上ヶ峰」と呼ばれたりしているのでややこしい。
10:32 さっきの取り付き分岐まで戻って、メインルートをアップダウンしながら下っていく。
▼ おっ、なんだか広い道が見えてきたぞ。
▼ 10:40 松尾谷林道終点(通称ロータリー)に到着。
▼ 振り返る。オイラは左の山道から下りてきた。
▼ ここからは雄大な愛宕山がよく見える愛宕山絶景ポイント。
▼ 山裾の向こうに亀岡の街も見えるなあ。
ロータリーでおにぎりタイムとスゥッ・・・(ーoー)y゜゜
▼ 11:01 倉庫小屋の裏道からトロッコ保津峡駅方面へ出発。ここからは京都一周トレイル地図から抹消されたルートなのだ。
いきなり急な下り道。倒木も多いし歩きにくい。
▼ 幹の一部が削がれた木が数本あるエリアを通過。これは何?
▼ 急な下り道が続く。2回ほど滑りかけた。慎重にいこう。
▼ 11:14 分岐。
直進すれば「旧舟曳路へ合流」と、テープ道標あり。
オイラは読図を誤り、ここを左折せず、直進してしまった。「曲がるには早い!」と。
▼ なんだか荒れた感じがする道になってきたぞ。
▼ ふと振り返ると、巻き道を発見。「ここだ!」と思って巻き道に進入する。
▼ JR保津峡駅が見える。近付いてきたぞ。
幹にテープが巻いてあるのでそれを信用し、崖っぷちの巻き道を直進していくが……?
▼ どちらへ向かえど急斜面な道なき道になってしまった。
ちょっとだけ斜面を下りたけど、どこへ向かって行けばいいのか皆目わからない。
やむを得ず元来た道を戻る。
▼ 11:53 さっきの分岐へ無事到着。約40分のタイムロス&体力ロス。
▼ つづら折りの急な下り道が続くのだ。
▼ 登りの方、このポイント要注意。右に見える倒木が道を通せんぼしているように見えますが、この倒木を越えて登って下さい。そのまま直進するとどこへ行くのだろうか?
▼ さてココからが急斜面の正念場。高所恐怖症のオイラでは足許がおぼつかなくなる場所が連続するのである。お助けトラロープがないと絶対に下りれないし登れない。
▼ お助けトラロープの難所が2ヵ所もある。さすがは中級コースである。子供と老人には不向き。
▼ 保津川が見えてきた。
▼ 12:17 トロッコ列車の線路下まで到着。小さいトンネルを抜ければ保津川だけれど、傾斜しているのと石の道が滑りやすいので、そのまま川にザブ~ンとならないよう要注意。
▼ 駅舎までたどり着くのも試練である。もし右側に落ちたら……。
▼ 歩行者がそんな細心の注意を払っていることを知っているのか知らぬのか? 川下りの人が手を振ってきたりするのるので、こちらからもサービスで手を振ってあげたりするのであるなぁ。
▼ トロッコ列車、通過中。
▼ 釣り人。何が釣れるんでしょうか?
▼ 12:25 無事、トロッコ保津峡駅に到着。
▼ ホームにタヌキの置物が。
▼ 駅から道路に出るには、保津川にかかった橋を渡らざるを得ないのだが、歩くと板がボコボコ音がして、なんだか下へ抜け落ちそうで怖かった。
○
これで嵐山を縦走してきたことになるのだが、さすがに「中級者向けコース」でした。
オイラのようなへたれトレッカーは、ロータリーから松尾谷林道を下って苔寺方面に行くのがベスト! たぶん安全でしょう。行ったことないけど。
○
そしてオイラは、次なる目的地をめざして清滝方面へ、トロッコ保津峡駅で偶然出会った同行者ととももに保津川左岸を歩くのであった。
詳細は次回。See you next time.。。。タタタッ。ヘ(;・・)ノ
ロータリーから舟曳路orトロッコ保津峡への道微妙ですね。
ふーちゃんは舟曳道から逆走しました。
尾根道を歩いていないのでまた行きます。
この部分だけ攻略すれば舟曳路は完走できますよ♪
滅相もございません。
舟曳路って岩場ばっかりなんでしょ? 滑って川に落ちるような危険なところはなかったんですか?
オイラは、トロッコ保津峡駅までの数百mの岸壁を歩くのさえドキドキもんだったんですから……。
スキルアップしてから、オイラもいつか舟曳路を歩いてみたいです。
スキルアップのためには中級者向けコースを数多くこなさなくては……。
年内か来年、唐櫃越あたりを歩きたいと考えてます。迷わずにJR馬堀駅まで歩けるかな……ドキドキ。