不動産業界にいると、時々チャンスが巡ってくることがある。
最近では、築地市場の豊洲移転など。
移転を知っていれば、豊洲の土地を購入していれば、高く売ることも出来たはず。
この築地市場は長年の歴史の中で設備が老朽化していてた。また狭い市場の中で
混雑するなどの問題を解消する為に、豊洲移転に踏み切った。
この様な大規模な移転は東京では行われてきた。
新木場移転に関しても、木場にもともと材木業界が集約されていた。
木場に避難所として木場公園(総面積は24.2ha)を作るため、材木業を営んでいた
業者を新木場(埋立地)に移動させた。
この新木場と豊洲の築地市場の豊洲移転は非常に似ている。
新木場に話を戻すが、材木業界は木材の需要を賄うため、海外の木材を使うようになった
その結果、国内の材木業界が下火になって、新木場も閑古鳥が鳴き始めた。
そこで、新木場で材木問屋などが使っていた倉庫を、物流倉庫や撮影スタジオ、トラックの
拠点地として賃貸業として転換し、新木場が材木の地から変容を遂げた。
その結果、新木場の材木業者は賃貸業にシフトし生き残った。
これが、新木場の歴史なのである。
では資金力のある企業が、投資目的で新木場の物流倉庫を購入できるのか?
これはNO。
新木場は、材木の組合が複数存在しその古くからのルールがあり、新木場の土地
を購入するのは不可能に近いのである。
材木問屋や材木業を新木場で営む家に生まれた方は、非常に恵まれているのである。
この様に不動産業界には、数年に一回大チャンスがやってくる。
この情報を人脈なりなんなりのルートで掴んだ人間が安定的な資産をつかむんだと
分かるいい例だと思う。