ファミマのam/pm買収は吉と出るか凶と出るか

2009年12月にファミリーマートがam/pmを買収した。

レックスホールディングスが保有してた株を取得した

との事。このレックスホールディングスとは居酒屋

の土間土間や焼き肉の牛角、成城石井を経営してる会社。



今日は、この買収について書いていきたい。

まず、レックスホールディングスは上記でも書いたように、

多くの業態の飲食ブランドを保有してる。

以前も書いたと思うが、飲食業界には3つの業態がある。

・外食・・家の外で食事をする

・中食・・コンビニやオリジンなど、すでに出来た弁当や惣菜を

　　　自宅で食べる事

・内食・・スーパーなどで食材を買い、家で料理して食べる。



この3つに分類できる。

レックスホールディングスは、この3つの業態を持つことで

シナジー効果（相乗効果）を狙う経営をしてた。

例を出すなら、牛角でヒットしたサラダや焼肉などをam/pmで

弁当として販売するなど。


高級スーパーの成城石井では、中食市場を狙ってレックスは

買収した。


それに対し、ファミリーマートはファミマドットコムと言う

ECサイトで2008年度の売上げが、300億いってるのと、

無印良品と業務提携をし、店頭に無印の製品を置いてるくらい

しか頭に思い浮かばない。

あとは、歴代社長はすべて伊藤忠商事出身。これは伊藤忠が資本を

入れて運営してるから。


この様に、元の親会社のレックスと今買収し運営しようとする

ファミリーマートは全く経営スタイルが異なる。


どうやってファミマはam/pmを運営しようとしてるのか

分からない。ただ店舗数を増やす為なら、それはそれでいいが

何か面白くない。


それなら、ローソンが買収した方が面白くなってた。

100円ローソンもある（ショップ99を買収し統合）。

野菜を売る店舗もある。ナチュラルローソンと言う

別業態で、おしゃれ感を演出してる。


ローソンの方が、am/pmのスタイルに似てる。

ローソンは因みに、am/pm買収に失敗してる。


この様に、市場を【セグメンテーション】（分類化）し、

自社の強みにターゲットを絞る【ターゲティング】をし、

そのターゲットを狙うために、自社のポジションを

明確にし適切な【ポジショニング】を取る。


・Segmentation（セグメンテーション）

・Targeting（ターゲティング）

・Positioning（ポジショニング）　の頭文字を取り

STP理論と言う。


この様に、コンビニの買収劇をSTP理論で分析する事で

正しい経営の方向性も見え、今後の業界の方向性も

見えてくる。


ぜひ、STP理論を皆さんも、自分の脳みそに染み付かせて

欲しい。考える事が面白くなってくるはず。