猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

これぞ我が国体…特別国会開会式

2005-09-26 17:38:22 | 憲法
 第163特別国会の開会式が26日午後、参院本会議場で開かれ、天皇陛下は「総選挙による新議員を迎え、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。国会が、国権の最高機関として、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託にこたえることを切に希望します」とのお言葉を述べた。
 まさに、我が国の国体を象徴する場面ではないか。国権の最高機関である国会といえども、形式的とはいえ天皇による召集が必要なのである。現憲法においても、我が国は立憲君主国であり、天皇は君主であり元首である。それ以外の定義はありえない。「国体」という言葉を使うと右翼扱いされるが、それ以外に適切な言葉を思いつかないので使う。英語でいえばconstitutionである。憲法改正論議において「日本は国民主権の国だから、天皇の章の前に国民主権の章を置くべきだ」などと馬鹿げた話が出てくるが、不勉強も甚だしい。不勉強でなければ「赤い思想」の持ち主である。例えば、読売新聞社の試案がその例である。確かに、実際の政治は国民主権の原則により民主政治が行なわれており、それは全くもって結構なことではあるが、統治者が誰であれ天皇がそれに権威を与えるのが我が国の伝統であり国体である。今後、憲法改正について議論がますます盛んになされていくと思うが、この根本中の根本を忘れないでほしい。「天皇が元首である」と明記できるかどうか、今後出てくるであろう各党の草案を注視したい。残念ながら我が自民党草案ではそのようにならないようであるが…。
 また、新しく選ばれた衆議院の先生方には、国民の負託と天皇陛下の権威という二つの大きなものを背負っていることを忘れずに、国家のために忠実に職務を遂行していただきたいと思う。

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