衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

DRESSTUDY ドレスタディ という雑誌。

2010-10-21 08:41:45 | 衣・考



「DRESSTUDY」ドレスタディ― という雑誌をおすすめします。

知る人ぞ知る、という雑誌だと思います。

82年創刊時から、私は「最も読みごたえのある雑誌」として愛読しております。


年2回発行。郵送のみで@¥700-

とくに今回はおもしろいです! 
vol.57

「中心化する周縁:ファッション展におけるジャパニーズ・ファッション(2)」は、前号からの続きですが、

日本のファッションが、グローバル社会において、かつてのような「オリエンタル嗜好」のひとつとしての捉えではなく、

衣服の歴史においての一時代を築く提案であった、というような論説です。

とくに、三宅一生、川久保玲、山本耀司の仕事です。

やはり、欧米文化の外側にいた人間こそがなしえた、やるべき仕事を、タイミングに乗ってなしえた!ということでしょう。

で、その後のファッションへの影響は絶大であるという事実です。

80年代後半の「アントワープ6」の成功も、ジャパニーズファッションの影響を強く受けていた、というのも有名な話です。

欧米文化としての「洋服」の解体と再生、融合への流れです。

どのジャンルも同じ話です。

音楽も・・・・

だから、「外から見る」ということがおもしろいのです。

①海外から日本を観る

②他の分野、業種の視点でファッションをみる

おすすめします。