衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

フェミニン、ロマンティック・・・・・・

2012-07-30 08:41:47 | 衣・考

昨日のつづき。

フェミニン、ロマンティック路線というのは、

考えてみるに、難しいのではないか、日本文化の中では、特に。

だから・・・・・・コスプレ(?ロリータ)ぐらいに「演出!」ならばできるけれど、

日常で、フリル、透ける素材、薄い素材を扱うのは難しい。

女の子は「お人形さんみたい!」なのが好きだ、ある時期たいていは。

で、「お人形さん」になってみようとする・・・・・・・・

で、同じものを着てみる・・・・・・

このときに、「同じ素材」は、人体比で4-5倍の厚さになって然るべき、など考える余裕はないのでしょう・・・・・

「お人形さん」と同じ生地を着てしまう・・・・・すると

下着に見える・・・・・下品になる・・・・・・・安っぽくなる・・・・・・・というのは必然です。

若い女性の、「ぶりっこ服」をみるたびに

けな気さはわかるものの、「早く卒業しようね・・・・・」と言いたくなってしまう。

「薄い透ける布」のことを考えるたびに、

あのクリスチャン・ラクロワがパリ・オペラ座バレエのためにデザインした衣装を思い出す・・・・・・・・・

世界一薄くて軽いという、日本産の「天女の羽衣」を使ったものです。

「若いのだからしかたないでしょ?」と言わないでください、プロを目指す人はネ!

 


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