衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

縫製の「落とし穴」と「奥深さ」!

2011-08-31 10:25:33 | 衣・考

縫製についてのチェックというと・・・・・・

学生はたいていの場合

順番を間違えないで縫えた、とか

縫い糸の色とか・・・・・と思いこんでいる・・・・・

それは、教師の責任でもあると思うが

面白さ、奥深さは

実は、その用途(デザイン)や布の厚みや重さと

糸の引き圧力や針目の大きさの関係だと思うのです。

ミシンであれば、

糸調子、糸目、押さえの圧力です。

たとえば、

ふんわり、軽く、薄い「羽織物」であれば

そっと留っている程度でよいのです。

反対に軍服などは、

布もハードですし、着方も激しいわけで、

縫い目もがっちりしている必要があります。

日常生活の中で

セロテープ、ガムテープ、のり、ボンド、包帯、リボンなどを使い分ける感覚!

と考えるとわかりやすいかもしれません。

つくろうとしている衣服のデザインそのものの「理解度」が

そこに表れるというものです。

軽い布、織の甘い布には、

ゆるく、ふんわりした縫い目が似あいます・・・・・・・

・・・・・そう・・・布の「織糸」のようになじむのが理想と言ったらよいでしょうか・・・・・・・

手縫いをすると

「一針ずつがデザイン」ということがよくわります。

「意識」が大切ですが・・・・・


1年生の東京研修旅行!

2011-08-30 08:53:17 | 衣・考

今日明日は

1年生の東京研修旅行です。

目的は、今時は・・・・・・・

第1には、「オリエンテーリング」です。・・・予定時間に従って動けるか、

       集合場所・チェックポイントへたどりつけるか、(教師は陰ながら見守ることになっています)

2    「なかよし」以外の人と、話し合い、行動ができるか

3    そして・・・・・本来の「ファッション、アートのリサーチ」です。

     今年も、まずは①「素材、材料」の店チェック!

               ②代表的ファストファッション3つの比較リサーチ

               ③デパートリサーチ

               ④美術館見学

4   まっとうな食事をする・・・・・食を「意識する」ということ

2日間ですが、なかなか充実した時間になるはずです。

東京でこれがちゃんとできれば、世界のたいていの都市でOKでしょう。

「報告会」楽しみです!

     


趣味のものづくり、職業としてのものづくり・・・・・・

2011-08-29 08:39:28 | 衣・考

「服をつくりたい」」という若者は

おそらく

最初は「ただ服をつくっていられれば幸せ・・・・・・・・・」と

漠然と思っているのでしょう、

まだまだ「食べていく」ことなど考える必要もなく。

でも

自分で自分の生活を築く必要が出てくると

モノづくりだけで最初から食べていくことはとても大変なのが普通です。

まずは、「どこでだれに買ってもらうのか?」です。

そのことにエネルギー、手間暇がかかるので

つくることに専念もできなくなるわけです。

そこのところをよく考えておいてください。

あなたを守ってくれる人がいて

「好きな服をつくっていればいいよ」と言ってくれる相手が

そうそういるわけではありません。

もうひとつ、

つくることでゴミが必ず増えるわけで、

そこの責任を、落とし前をどうつけるのかも

つくる者の責任として考えておかねばなりません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

原発は、そういう意味でも

まだまだ開発途上のものです・・・・・・・・・・・・

 

 


安曇野・高橋節郎美術館・・・・・

2011-08-28 09:51:43 | 衣・考

昨日、夕方の1時間だけ

やっと間に合って、行ってきました!

本日最終日で4時までですが、

やはりおススメです!

作品も素晴らしいし、

小品は「商品」にしっかりなっていて

ショッピングの楽しみもあります・・・・・・・・

さらに、敷地内の散策と

各建物の光と影、そして作品と、人とのコラボが素敵です!

昨日は特別イベントで

大変なにぎわいでしたが、

静かな日にも訪れてみたいものだと思います。

屋敷内にある樹は、100年ほど前に植えられたものということです。

自然と人と建物と物との関係について

何か見えてくるような空間があります・・・・・・・・


安曇野、今日明日(土)(日)のおススメ!

2011-08-27 13:41:04 | 衣・考

安曇野の生家に

高橋節郎美術館がオープンして

もう何年か経つと思いますが

まだ行ったことがありません。

ご縁あって

美術館が建つよりもずーっと以前には

お宅へ伺ったことがあります。

ロケーションも、古いお屋敷の建物もそれだけで充分に素晴らしいものでしたので

美術館もきっと素晴らしいことでしょう。

この木曜日から

下記のイベントを開催中で

私もまだこれからみせていただくのですが

若い人にも是非見てほしいです。

同じ敷地内で

グループ展を開催の方たちも

充分なキャリアがありながら

いつも新しい感動を与えてくれる作家さんたちです。

明日までです。おすすめします。

敷地内には、カフェやミュージアムショップもあるようです。

 

NUNO便り「草木染手織り木綿」―粂井八重子

美術館主屋で粂井八重子さんの草木染手織り木綿の展示を開催します。
皆様お誘い合わせの上、ぜひご来場ください。お待ちしております。



会期: 平成23年8月25日(木曜)から8月28日(日曜)まで
開館時間: 午前9時から午後5時まで
        最終日の8月28日(日曜)は午後4時まで
主催者在館時間: 午前10時から午後5時まで
            最終日の8月28日(日曜)は午後4時まで
会期中の休館日: 会期中は無休です。
会場: 主屋
入場料: 無料
主催: 粂井八重子さん



昔々の・・・・一人旅・・・(昨日のつづき)

2011-08-26 09:18:20 | 衣・考

初めての一人旅は・・・・・・

京都だったか?益子だったか?

でもいずれにしても

それは友人を訪ねる旅だったので、一人旅とは言えないかもしれず・・・・

まったくの一人旅は

突然、フランス1週間でした!20歳代でした・・・・・

もちろんパック旅行などではなく、一切ひとりのぶらり旅です。

言葉もほとんどわからないので

次の日の予定を立てて

必要な会話をイメージして(買いたい食品名、宿の予約、道の聞き方、交通切符の買い方などなど)

それを辞書で調べて(電子辞書はまだ世に出ていませんでした)

やっと眠りに着く・・・・・・

というのを1週間やりました。

で、何事にも自信つきました!

心がけたこと; ヒッチハイクの相手は家族連れ、且つ「街へ向かう」時だけ。

でも、ヒッチしたことは、親には最後まで内緒のままです・・・・・・

親には内緒でも、やっていいこともあると思います・・・・・


一人旅・・・・・

2011-08-25 08:58:16 | 衣・考

学生の夏休み。

学生の一人が、一人旅をした話をしてくれました。

いいですねー。

そういえば、最近の若者には珍しいような気もします。

旅は「ひとり」をおすすめします。とくに若い時に。

今どき、通学電車に一人で乗っていられないとか

カフェなどに一人で入れないとか

学校内でも「ひとりでいるところを見られたくない」という傾向があるのだそうです。

その心は、

「友達いない人」と見られたくない、ということだとか。

で、一人旅がよいのは、

すべてを自分で決断しなければならないからです。

どこへ行こう、何を食べよう、宿はどうしよう、などなど。

また、一人であれば

必ず、見ず知らずの人と話をすることになります。

そのことによって

わっと世界が拡がるのです。

もちろん緊張を強いられるのもよいことでしょう、様々な場面で。

ひとつ大切なことを、心がけてください。

必ずだれかに、「所在地」を知らせておくことです。

危険に巻き込まれないポイントです。

悪い奴に「こいつの所在は、誰も知らないのだ」とでも思われようなら、こわいことになりますからね!

一人旅は、すべて責任は自分でしかありません。

最悪の事態まで想定する必要はあるということです。

だから、3-4人旅行などが、最も危険なのです、お互いに寄りかかってしまうので。

一人旅、おすすめします!


安曇野の花。

2011-08-24 09:02:53 | 衣・考

「天気が悪い」とは

「晴れていない」ことを意味しますが、

そんなことはない、雨もいいよなー

と思うこともしばしばです。

昨日迄雨が続いた安曇野ですが

雨でこそみられる

光や影、草の緑の輝きがあります・・・・・・


初めての「衣服製作」講評会!

2011-08-23 10:35:08 | 衣・考

昨日は

1年生の初めての作品(衣服製作・基本アイテムソーイング)の講評会をしました!

課題アイテムは「ワンピース」

パターンは決まっているものを使用する。丈の変更のみ可。

布は、教師の用意した10種類(木綿)程度の中から好きなモノを選んで使用する。

プレゼンの方法は、校内生からモデルを選んで、スタイリングをして着てもらう。変更点や問題点をのべる。

私の講評;1 「布の力」を感ずる・・・あきらかに、日頃本人たちが着ている布よりグレードが高い。

         その結果、どのモデルも、上品にみえる。そのことを、学生本人は「魅力」とするのかどうか?

         興味しんしんで質問してみた。

         結果、ほぼ全員が、どれか1点でも「買いたい商品である」という。・・・・・意外だけれど・・・ほっとした!

        その昔、両親が選んで買ってくれたりする服が、妙に「おじょうさん」ぽくていやだなー、と思っていた時期があって

        学生もそうなのかと心配だったのです。

      2 「基本」にきちんと取り組むことで、見えてくることがたくさんある。

         地の目、柄あわせ、柄の配置、地づめ・水通し、柄や素材とパターンの相性・調整・・・・・・

         そして、「デザインとは何か?」

        おそらく、3,4年生がこれを見ることで、ちょうど理解しやすいことが沢山あるように思う。

        見学していた上級生は1名で、少々残念でした・・・・・・

        ビジネス科2年生としては「新作商品」なので、それは熱心な眼差しでした!

というわけで、素敵なワンピース新作が、近々i-design club shop にて発売となります!

詳しくは、ショップブログをご覧ください。


安曇野は秋です・・・・・

2011-08-22 09:42:52 | 衣・考

明日からまた30℃を越えるという予報ではありますが                           大きなキノコです!

ここ3日ほど日中も25℃以下

朝晩はセーターを着ております。

この時期本当に着るものを出したりしまったり

昨日と今日で

朝と昼で

温度が違って忙しさが増す気分です。

夏ものをしまうのは早いのでしょうし

それにしても

「木綿の真っ白」は着られない、という気候ではあります。

今、肌にしっくりくるのは

麻とウールです。シルクが何枚もあれば、たぶんもっとよいですが・・・・

つくづくヨーロッパと違うのは「湿気」です・・・・・