衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

「衣デザイン」1学期 作品講評会

2007-06-26 09:52:50 | 衣・考
F.ビジネス科の作品

日頃の成果は大きいですねー!接客と「商品」を見ていること。

第一に、全員声がよく出ている!販売職では最重要項目です。

「商品」になっているものが、多かった。新アイテムを開発したことが、とてもよい。
帽子、足袋(地下足袋!)、すぐに売れてしまいそうです。

                   次回は、Fテクニカル科2年生

採用側、上司の立場になってみて

2007-06-17 14:02:33 | 衣・考
会社や上司は、新人をどんな気持ちで、迎えるのか?それをイメージすると、対策を立てやすいと思います。

あなたが「採用する」担当者だったら、社長だったら、「あなた」を採用したいですか?

職種が、たとえば「販売」だったらどうですか?

「新卒募集」であれば「若さ」が欲しいのです。

では「若さ」って何ですか?

「体力」「明るさ」「笑顔」「素直さ」だと思います。みな、歳をとるにつれ失っていくものです。
そうです。自分に不足している部分を埋めてほしいわけです。
具体的にどんな仕事をしてほしいと考えていると思いますか?
第一には、「売れる」「客数が増える」でしょう。その努力をしてますか?
あなたが入社したら、来客数は増えますか?
採用者にそう思ってもらえるように、見せましたか?
「笑顔」「明るさ」というのは、人を集めるのです。

では、デザイナーではどうですか?
考えてみてください。

いづれにしても、最初から「プロ」を期待はしていません。
教えれば伸びるか?鍛えがいがある相手か?と見るわけです。

注意されたり、しかられたりしてもらえる間は「可能性あり」と見られている、と考えてよいでしょう。

しかったりするには、上司の側も、大変なのです。決意や、覚悟がいるので、そのために「胃が痛く」なったりしているものです。
文字通り、身を削って、鍛えているのです。

そこまでイメージできてた?         

ロンドンで元気に(Yさん)

2007-06-15 17:09:52 | 衣・考
火曜日に4年生のYさんが、留学先のロンドンへ到着。

飛行機の中から、良いご縁ができたり、ロンドンのルームメイトに勧められて、テートギャラリーへ行ったことなど、わくわくしている様子を、すでに、2回もメールをくれました。

元気で張り切っている様子は、ほんと嬉しいです。


コメント入ったことを気づくのが遅くてごめんなさい。

吉池さん、小松さん、ありがとう。

応援を頂いたおもいで、とても嬉しいです。

小松さん、「若いときの苦労は、買ってでも・・・」と、昔は言っていたものです。今の苦労は、必ずあなたの力になります。体力があって元気な年齢なのですから、ありがたいことと思って、「おしかり」も素直にきくこととしましょう。きっと、わかってくれている人はいます。
                    

スタコン15歳ー25歳ご応募待ってます!

2007-06-14 18:25:45 | 衣・考
応募予定の方からの質問

「Yシャツを、どの程度いじってしまっていいですか?そのままのYシャツでなくてはいけませんか?」

こたえ

「テーマ・ワイシャツの魅力」ですから、Yシャツらしさが感じられればOKです。手芸的な手をいれるのもよし、切り裂いたり、ペイントもよし、・・・・・
何も手を入れずに、そのままで勝負も、もちろんOKです。
服の創作ではなく、「スタイリング」ですから、全身をコーディネートしてください。

衣デザインの卒業生も歓迎です。

詳細は、HPを見てください。    

学生へ「就職活動」での注意

2007-06-13 17:36:49 | 衣・考
面接試験に行くときの服装相談。

まず、自分が受ける会社に、電話などして聞くのは、もってのほかですよ。

なぜって、考えてください。

在校生の中に、我が校の面接試験のときに、電話をかけてきた人がいましたねー。

しかも、情けないことに、本人ではなく親御さんが。

いつもの例ですが、初めてのデートの相手に、「何を着ていけばいいでしょうか?」と聞きますか?

聞かれた相手は「私のために、そんなに気を使わなくていいよ」と言わざるを得ないでしょう。

ということは、企業だって、「あまり気にしなくていいですよ、普段のままで」
と言うわけです。

でもね、入社したいのでしょう?

しかも、アパレル企業でしょう?

あなたは、アパレル、ファッションについて勉強しているわけでしょう?

デザイナーや、パタンナーや、販売などのプロになろうとしているのでしょう?

そこで(服装、スタイリング)でアピールできるチャンスなのですよ。

心がけるべきは、第一に、「相手を尊重する気持ちを表す」

第二に、「あなたらしさを表現」です。

一について

相手は、必ず年上です。同世代受けではだめ。コンサバ、品よく。基本的には、スーツ、襟のあるもの、襟元に緊張感のあるもの、無地。控えめな小柄まではOK.

二について

一をクリアしていて、自分でも満足、そして、疲れないもの。

もう一度、相手にきいてはだめですよ。それだけで不合格対象になりますよ!

                

報酬、エサなしだったら?

2007-06-11 13:12:40 | 衣・考
学生の質問1
「それは単位取得につながりますか?」

成績や単位というのは、本来なくてもいいものなのに、あまりに自分から学ぶ者が少なくなったときに、つける、与えるようになったのではないかな?

本来、自分のために勉強する。したかしてないかは、自分自身が一番知ってる。

そして成果とはなにか?

間違っても、就職して「これやったら、給料上がりますか?」とは聞かぬよう。

人は、ちゃんと見ているものです。

学生の質問2
「入社試験で落ちた会社に、理由を聞いてもいいですか?」

やめたほうがいいと、私は思う。

恋愛に置き換えてみてください。

どうして私ではダメ?と聞かれても、困ります。悪いところはなおすから、といって、よりがもどるとは思わないでしょう?

次の恋愛は「もっとうまくやる!」というものでしょう。

第一、「悪かった」わけではないかもしれない。

会社だって「今欲しい人は」というだけのこともある。単なる相性もある。

次へ行こう!   

新入社員への期待は・・・・・?

2007-06-10 16:32:30 | 衣・考
今年入社した人は、まる2ヶ月、昨年の人は1年が経ちました。

少し慣れて、緊張が緩む頃かな?

自分に何を期待されているのか、わかりますか?感じますか?

上司や経営者は、「どう使おうか?」と見ています。

私が新人に求めるのは、とても単純なことです。

①毎日役割をきちんとこなす。
②1度「あなたの仕事です」と言われたことを、常に忘れずやり続ける。
③意見を求められたら、提案する。             以上です。

うちにも、今までよくない新人がいたことがあった。
その人は、勝手に仕事の上下をつけていた。
そのため、新人に対して言われる仕事にプライドをもてず、いつもいい加減、ミスが多くて困った。

トイレの掃除、お使いなど、単純な仕事ほど個性がでる。
オツボネとしては、ここで「できる!」と判定する。

そもそも、仕事に上下を決めてしまう人は、人を差別することになる。品性に欠けることになる。そんな人と一緒には働きたくないなー、と思う。

「新人賞」というのは、頂けるチャンスは少ないです。新人でいられる期間は短いですから。
卒業生の中には、販売の新人賞で、ヨーロッパ旅行に行った人、パターンナー新人賞、MD抜擢などいろいろ活躍している人がいます。

入社した理由や、就活などを思い出して、初心に帰ってみてください。
                        
                    

2年生はむづかしい?

2007-06-09 10:53:49 | 衣・考
ほーこNさん、コメントありがとう。応援うれしいです。太田にだって応援はほしいのです。

クラフトフェアに行かれない方も、ありがとうございます。
来年行かれることを、私も祈ってます。


さて、2年生のひとりが、東京研修のことで、泣いています。

理由は、メンバーが協力的ではないことでしょう。

我々としても、さまざまな思いでグループ分けを考えます。

仲良く、楽しく、が良いに決まっているけれど、授業の一環でもあり、「仕事の練習」として、捉えてください。

普段決して友達にはならない人と、どうやったら2日間(たったの2日)をすごすことができるか?

いろんな方法があるよ。それを考えるのが「生きていく方法を考える」ことにつながるのです。

考えてもいい案が浮かばなければ、友達に相談してみてください。

それでもだめなら、教えます。

毎年、2年生が一番むづかしいようです。

1年生は、最初なので、お互い我慢しあっている。

3年になると、かなり、なんでも「うまく」なる。

もっと歳をとると、もっと「うまく」なる。楽になって、楽しいよ。

2日間は短いので、事前の「予習」がものを言う。順路、時間大切です!
                             

映画監督・川瀬直美さんのカンヌ受賞挨拶

2007-06-08 09:21:38 | 衣・考
昨日のつづき

「映画をつくり続けていてよかった。心のよりどころを、お金や服や車など、形の

あるものでなく、目に見えないもの、光、風、亡くなった人の面影などを求めて生

きたい。そう考えられるようになって、自立できたように思う。」

                               

カンヌ国際映画祭グランプリ!「殯の森」

2007-06-07 10:52:44 | 衣・考
日本では圧倒的にハリウッド映画の上映が多いですが、私はカンヌが好きですねー。

今回のは、発表のあった翌日NHKbsで放映されたのです。

途中まで見て、週末にゆっくり楽しもうと、とってあるのですが、他人事ながら嬉しい(受賞が)のはなぜかな?

全部を観ずに言うのはまずいのですが、あの森は「日本の象徴」(美しい日本の)かもしれません。

撮影場所は奈良とのことですが、私が毎朝散歩する安曇野の林にそっくりです。お茶畑を無くして、遠景に北アルプスを入れると、まるでそっくりになります。

湿気の感じが、密度がそっくりです。

アマゾンでも、ヨーロッパの森でもなく。おそらく他のアジアの地域ともちがうでしょう。

あらためて、ああ日本の風景ってこれなんだ、と思いました。

たぶん、このことと、主人公2人の心のやりとりとが、イメージとして、重なりあうのでしょう。

なかなかの映画ですねー。

ハリウッド映画もいいけれど、たまには、こんなのも、観てみてください。

今のところ、日本では、10箇所程度の上映、フランスでは70箇所決定とのこと。どうして?