衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

患者の泣く権利・・・・・

2009-06-29 16:46:40 | 衣・考
母に残された日々が残り少ないことを知った人が、泣く・・・・・・

家族としては、困ってしまう。

私たちのことを思ってくれて泣いてくださるのは、ありがたいようにも思う。

でも・・・・・・・

そんな話を友人(若い医師)に話すと、以下のような話をしてくれた。

「とても尊敬する年上の医師が教えてくれました。患者さんの前では、どんなときも冷静であれ。泣いてはいけない。なぜなら、患者さんや家族には泣く権利がある。医者が泣いたりしたら、ご本人が泣けなくなってしまう」という話。

とてもしっくりきた!

1年生、見事1学期の修了です・・・・・

2009-06-24 15:30:55 | 衣・考
6月末で1学期が修了するので、恒例の「ミニ プレゼン」が、各クラス行われています。

昨日、一昨日は1年生の「ファッションビジネス用語」「ベーシックデザイン」でした。

毎年言い続けていることですが、

「衣服をデザインする」「衣服をつくる」あるいは「ファッション」、というのは、多くの人が、視覚的な仕事と捉えます。

であるからこそ、

「言葉」(ひいては気持ち、思想)にしてみてください、自分の作品を。

そうすることで「客観視」できます。

それができると、反省ができます。

もっともっといい仕事へと繋がって行きます。

手仕事には、自由と責任・・・・・

2009-06-23 11:04:47 | 衣・考
昨日の朝日新聞天声人語:柳宗悦の言葉(柳宗理の父)

・・・・・略・・・・日本を「手の国」と呼び、手仕事の値打ちをこう説いた。

「そこには自由と責任とが保たれます。そのため仕事に悦びが伴ったり、また新しいものを創る力が現れたりします」

・・・・略・・・・

かみしてめみよう!

悲しいし、寂しいよね、人の死は・・・・・

2009-06-20 12:56:43 | 衣・考
コメントの(いそ)さん、ありがとう。

「同じ気持ち・・・・」みたいなメッセージをいただいたようで、励みになります。

もっと気持ちの整理がついたら、ちゃんとドキュメンタリーで書きたいと思うのですが・・・・

昨日のカンファランスでは、瞬間的にですが、腹立たしかったり、悲しいおもいもありました。

が、施設長さんやケアマネさんに泣かれてしまうので、かえって必死でこらえました。

でも、ぐっとこらえて「医療、介護の方には感謝しか言えない」という現実があります。

それは、当事者の問題ではなく、日本の医療全体、ひいては人類の文化というものに起因する腹立たしさであるからです。

そして、それを支えているメンバーである私、というところへ問題は帰ってくるのです。

母の毎日を、「日常」として捉えたいと思います。

生きる、死ぬということ

2009-06-19 16:55:38 | 衣・考
今朝の朝日新聞を通勤電車で読んだ。

藤原新也の記事で、あの有名な「犬が人を食っている」インドでの写真を久しぶりで見た。

それを彼は「ヒトは犬に食われるほど自由だ・・・」と言った。

初めて読んだときの衝撃がよみがえっていた。

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母の医療、介護に関するカンファレンスがあった。

あと1ヶ月ぐらいでしょう、と言われ、入院決定・・・・

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介護、医療、生命、若者・・・・・・・

2009-06-18 10:22:33 | 衣・考
このところの私の生活は、10本ぐらいのTVドラマを同時上映中のようです。

その中の1つが、母の期限付きになった命の日々です。

介護、医療の方々がそれはよくしてくださいます。

その中で、色々考えさせられます。

はっきりしているのは「手が足りない」こと。

今後もっと不足しますよねー。

それと、

母は、1月に宣告されたので、私他家族には悪くない準備期間です。

毎日刻々、私自身の気持ちも変わっていきます。落ち着いて引き受けられる感じになっていきます。

誰の生も死にも、こういう時間が必要だと私は思います。

だから、脳死問題、臓器移植問題も、こういうところから考えたいと思います。

それにしても、「死の方向」を思うと、人間、考え深くなりますねー・・・・・