衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

イタリアからの報告もよろしく!

2010-11-30 08:52:37 | 衣・考


松本衣デザインの4年生は

「海外留学で単位取得」が可能です。

今年は1名がミラノ、1名がフィレツエで学んでいます。

随時「報告」が「i-design news] にアップされていますので、ご覧ください。

楽しいイタリアの写真も見られます。

来年もひとり、再来年もひとりが、現在留学準備中です!

ミラノで職を得て、働いている卒業生も2名います!

衣服製作実習講評・・・・・

2010-11-29 08:57:48 | 衣・考


学期末恒例の「衣服製作実習」講評会を、(土)に終えました。

・・・・・・結論としての「賞」をどうしようかと思案中ですが、それはさておき・・・・

1年生Aさんの作品;きちんと完成していることはまず評価します。わざと透ける「綿ボイル?のスカート」は面白いと思う。

     しかし、「透け方」こそがデザインのポイントになることを、どれだけ考えたかな?あれがベストとは思えませ
 
     ん・・・

   Hさん; 「ビジネス科作品」と言う感じ!リアルそのままですねー・・・悪いわけではないけれど・・・

   Rさん;スタイリングまで完成!1年生としては上出来!やることがあるとすれば、スタイリングの前に「衣服の魅力」を

        「つくりこむ」こともできるのだけれど・・・・Yケンさんの意見ですが

   Kさん; 衣服製作に入る以前の「ビジュアルイメージ」が大変美しいので、期待が大きかった!のですが・・・・スタイ

        リングで残念な結果に・・・・

   Mさん; 染めが美しくできたのだから・・・・・スタイリングをていねいに「服を生かす」ようにしてほしかった。自分

        の作品を愛してください

   Aさん; 基本をしっかりと、美しくみせてくれました!布選びがよかったです

   Kさん; アトリエでハンガーのときに、美しさに惚れ惚れしたのですが・・・・・・・?

2年生Fさん;未完成は評価の対象外です。

        が、今後の方向性を予感させるものをみせてくれました。完成してほしかった!

   Sさん; あたりまえに完成してるのが安心感です。今回も2枚完成!は評価されますねー。コートの色をもう少し・・・

   Kさん; 「地球コンシャス」からのテーマを「街から森へ」としてくれたのが傑作!だったので期待してました。理想的

        な布が手に入らなかったなら「多少の加工」でどうにかなるのだけれど・・・

3年生の作品は、年間評価になるのですが、やはり「自分はなにがやりたいのか」をはっきり見せてください。

      ヤング向けの「おもちゃのようなリアルクローズ」なのか、「ハイファッション」なのか、クリエーションなのか、

      を。まずはそれが大切でしょう。それが「ブランドイメージ」ということになります。




   

「少年に死刑判決」・・・・・

2010-11-26 08:47:43 | 衣・考


裁判員裁判制度が始まって初の「少年に死刑判決」が下ったとのことが、マスコミをにぎわしています。

私が裁判員でなくてよかった!とつい思ってしまいました・・・・・

本当に「重い」決定であろうと思います。

だれでもが、その「決定する本人」になるかもしれないのです。

日々の「覚悟」がいるなー・・・とときどき考えます・・・・・・

今回の体験者のひとりも「結論をだせねばならないと思った時が、厳しかった・・・・・」と語っている。

また一方では、

「死刑」そのものの賛否が、国によって異なり、議論されている。

これについても、ひとりひとりがよく考えてなくてはならない。

とくに今回の場合、

犯罪者は19歳である。

毎日同年齢とつきあっている身としては、考え込まざるを得ない。

この年齢で、

「人間として成長がみられる」部分は極わずかだと思う、だれにせよ。

加えて、成長の時期には、おおいに個人差がある。

今回の被告人は、現在に至るまで、

周囲に「成長を支えてくれる大人や環境」が少なかったようである。

人が育つのは、

家庭なのだろうか?   本人の責任なのだろうか?

・・・・・・・・・・

わが校を卒業していく若者によく言う。

「散々しかったり、忠告したりしたけれど、あなたはこれからどんどん成長していくのだとわかっているからね、楽しみにしているからね。10年たったら会おうね・・・・・」と。

日本ファッション!・・・・・・

2010-11-25 08:50:08 | 衣・考


11月22日付 繊研新聞より; (7)米FIT ジャパン・ナウのシンポー日本ファッションを様々な角度で検証ー

ーーー概略ーーー
  
   鹿鳴館から現在日本のファッションまでを14人のスピーカーが語った。
   
   最後のセッションションに登場したエイチナオトの廣岡直人氏は、・・・略・・

   参加者からパンクによる影響を聞かれた廣岡氏は

   「パンクの精神は無い。パンクっぽいというところだけでやっている。その精神性の無さが、ここまで幅広い人に受け入れ

   られてきたと思っている」と応じた。-----


様々な意味で「納得!」です・・・・・・・

若い人は何も感じず、

疑問や反感を抱くのは年寄り(時代遅れ)なのかもしれない・・・・・・・・

ファッションとは、日本文化とは、伝統的に

「コンセプトなし」なのかもしれません・・・・・・

世の中、変化が激しいですねー・・・・・・

2010-11-24 08:54:33 | 衣・考


昨日は「繊維の進化」の話でしたが・・・・・・

本当に変化が激しいですねー

FB販売現場の変化、進化?・・・

授業をやるためだけにでもついていかねばと必死ですが・・・・

赤文字系に始まり・・・・・青文字系・・・・

東京Gコレ、ネット販売、ムック本、読者モデルの店長、体育会系のサークル販売、・・・・・

・・・・・

この動きこそが「ファッションビジネス」たるゆえんでしょうか?

それにしては・・・・・

新卒採用担当者の言葉は、あまりに本質そのものですが・・・・

「元気であかるい人がいいです」と。しかも、それは表面的なことではなく、ほぼ「体力そのもの」を求めています!

衣服の「お直し」・・・袖丈つめ・・・・

2010-11-23 08:36:42 | 衣・考

写真は、昨日の朝焼けです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

衣服販売の現場で

「袖丈つめ」というのは

結構例の多い「お直し」であると思う。

そもそも最近の若者のストリート系ファッションであれば

「お直し」など存在しないことでしょう。

それは「そういう服」なのだから、全体として。

で、

コンサバ服や、グレードの高い服、着る人の年齢が高い服・・・などは

「洋服(衣服ではなく洋服です!)とは、身体にフィットしていなくてはならない」

というコンセプトのもとにつくられているから

「お直し」を必要とする。

その、よくある「袖丈詰め」について;

結構微妙なバランスをみる必要があると感じます。

最初にデザインした人は「最良のバランス」で仕上げているので

袖だけをつめてしまうことで

それがぶち壊しになってしまうのです。

ですから、

できることならば「直さない」方法をまず考えてみます。

たとえば、ロールアップとか、肘上でたくしあげるとか・・・スタイリング全体ですが・・・・

要するに、「布の分量のバランス」が美しさを演出しているので、

ボリュームとして

「そこにある」分量が必要なのです。

そこのところを注意深く「お直し」します。


衣服デザイン・・・機能性の進化・・・

2010-11-22 09:11:08 | 衣・考


コメントありがとうございます!

おおいに励まされます!写真をほめられたのは初めてです・・・・・

で、今朝は「朝焼け」をとったのですが、カメラを置き忘れてきてしまいました・・・


・・・・・

衣服デザインにおける「機能」とは・・・・

ほんの数年前までは

デザイナーの考えること、パタンナーの工夫であった。

それが、急速に、

「繊維」の機能性イコール衣服の機能性ということになってきた。

いわゆる「高機能繊維」である。

オリンピックや宇宙服開発を目的に研究、開発されたものが

医療に、リハビリ用に、登山用に・・・・・

そして、一般衣料に当たり前に使用されるようになりました。

11月18日(木)朝日新聞・長野版より(以下抜粋);

   まず「タイトル」を書きだしますと

    ・傷に悩まず湯ったりと

    ・乳がん患者応援 温泉に広がる

    ・入浴着を開発 普及努力10年 姉妹で創業

   本文より====
 
     「乳がん患者があとを気にせず、ゆっくりと温泉につかれるように」とつくられた入浴着「バスタイムカバー」。県内

      はじめ、東京や千葉の温泉施設でも導入がすすめられている。

       つくったのは、上田市で創業した下着メーカー「ブライトアイズ」だ。------中略ーーーーー

      ----タオルで軽くふくと、表面が乾き、湯から出てすぐ、服を着ることができる。

      -----(略)---「衛生面でも問題なし」と県から「お墨付き」をもらった。・・・略・・・

というわけです。

パンツのストレッチ素材だけでも感動モノなのですが、こんなに進化!しているのです、衣服の「機能性」・・・・

・・・・

上記のお二人には、もう10年以上も前に、「乳がんで手術したひとのためのブラジャー」を初めて開発されたときに、学校へ

お呼びして、「デザイン論」の授業の中でお話いただきました。

よいお仕事を着々とすすめられていることを知って、嬉しくなりました!


松本。街中の景色・・・・・

2010-11-19 08:45:48 | 衣・考


毎年この時期には楽しみな

松本中心市街地の風景です。

松本市中央。ヤマダドレス本店。

写真のタイミングが遅れたので、鮮やかな紅葉が過ぎてしまいました・・・・・・・・

・・・・・・・・


昨日は、ここでウィンドウディスプレイの実習をさせていただきました!

青春とは「不安な時期」なのです・・・・・

2010-11-18 08:52:47 | 衣・考


若者に「うつ」が多いといわれる。

とくにこの時期に毎年のように「不安だ、嫌だ、学校辞めたい・・・・」などの相談が学生からある。

私の青春時代と比べても、あまりに時代が違いすぎるかもしれませんが・・・・・

人間一人の歴史「人生」の時期ということを考えてみれば、

多くの人の場合、

「青春時代は不安な時期」

なのであると思う。

加えて、

今の時代は、

家族の問題、不景気の問題、社会不安・・・・・などがある・・・・・

と書いてみると、

それもやはり、

どの時代にもあったことだと思う。どれも、「あなただけの状況」ではないのです。

対策としては・・・・・

「自分の人生を客観視する」・・・・・①時間的に

「自分が置かれている位置を、しっかり確認する」②地理的に ③経済的に

ということを「自覚」することだと考える。

「情緒不安定」が青春のキーワードでもあるので、(そういう時期であるということ)

そのことも自覚して・・・・

・・・・・・・・・・

わたしは、どんなに年齢を重ねようと、毎日が不安なのが人生なのだ、と思っている。

いくつになっても、明日のことなど、わからない。様々な意味で。

だからこそ、自分が日々学ぶことで、人生経験を積むことで、

「つぶれない自分を築いていく」ことが

人生そのものであると考えている。

異る考え方もありましょうが・・・・・・

いずれにしても、

「自分の人生」なのです。・・・・・



・・・・・

「うつ」かな?

と、もし感じたら、

まずは家族に相談して、

医者に相談することをおすすめします。