衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

高齢者増えてます!

2009-09-29 09:26:30 | 衣・考
わかりきったお話ですが、とくに若者が高齢化社会をイメージできているとは思えない。

でも、現実です。

しっかり認識することで、ビジネスもできるし、生活の中での対策もできるというものです。

すなはち、それで「幸せな社会」がつくれると言うところにつながるのです。


今朝の通勤電車の中で:

70歳代後半の夫婦。通路をはさんで、お互い端と端、窓側に離れて座っている。
おばあさんは、そっぽむいて怒った風。おじいさんが、ときどき思いついたように「診察券がない!」と、あばあさんにむかって叫ぶ・・・・。そのうち、診察券がなくてはダメだから、「降りる」「取りに行く!」と言う。

降りそうな態度になる・・・・

思わず「大丈夫ですよ、診察券なくても・・・・」と声をかけた。おじいさんに少しほっとした表情が見え、座った。

私の経験からすると、このおじいさん、認知症がすすんでいる。そのことにつて、おばあさんは、「気づきたくない」という態度なのです。

周りの若い人が支えてあげないと、2人ともパニックになってしまいます。

でも、わたしも、あとは祈るばかりです。

街でこういう人をみかけたら、皆が、まず「大丈夫ですよ」という1声かけられるといいのですが・・・・・・


前回のつづきですが・・・・・全員でイメージするということ

2009-09-27 10:22:13 | 衣・考
「IMAGE]ということがいかに大切なことかを教えてくれたのはビートルズの「イマジン」だったのだと思う。

以下うろ覚えなのですが、昨日の朝日新聞「天声人語」が、オバマ大統領の「核兵器全廃提案」(?言葉不確かです)について、世界中が考えを一つにすれば・・・と書く中で、オノヨーコの言葉をあげていた。

それは

「一人で見る夢は夢だけど、皆で見る夢は現実である(現実になる)」

というもの。

核兵器全廃と、衣コレショーを一緒の話にするつもりもないけれど、「1個人の行為」としては同じことです。

ひとつひとつが練習で、積み重ねなのです。

イメージすることは大切なことです。

「衣コレ09」に向けて練習、準備中!!!

2009-09-24 17:01:42 | 衣・考
恒例となった秋の「衣コレ」。

今年は10月1-4日(金土日月)

松本パルコ1階にて。

連休も休み返上で、準備、練習に励んでおりました。

私は遠くから眺めるのですが・・・・

見えてくるものは・・・・・・(遠くからであるほど見えるもの・・・それは、全体像なのです)

ショーに出演する学生の何人が、その全体像をイメージできているのか、と想像しております。

ほとんどが、自分の役割、動作、出番などでいっぱいいっぱいです。

全員が全体をイメージできたとき、全体としては素晴らしい作品になるのでしょう。

うーn

なかなか難しいですねー

仕事とは?ニートとは?働くとは?

2009-09-23 15:31:05 | 衣・考
お休みに、若い友人たちと話をした。

専門学校では学生と話す。就職指導もする。

文部科学省委託事業も「就職支援」です。

「一流企業」と言われる企業で働く若者も毎日「辞めたい、転職したい」と思うそうです。でも、次が決まる前に辞めてしまっては食べて行けない。だから辞めないとのこと。

一方では、私世代の発言;お膳立てされすぎてるので、それ以上の意欲が出ず、「その中で」選ぶ姿勢だけが身に付いてしまっている。

50年前、「集団就職」というのがあった。

中学卒の若者を集団でとにかく東京へ連れて行って、本人もどこへ行くのか、どんな仕事かなど知らされず、「働ければよい」ということで、とにかく雇い、雇われるということだった。

それに比べると、今は「自由」を手にしているので大変なのか?

社会全体が細分化、差別化されているので・・・・・・・?

で、あなたはどこに立っていますか?

特別講師「浅井 氏」の話

2009-09-19 14:54:12 | 衣・考
某OEMアパレルの部長浅井氏を招いて特別講義:

浅井さんは2001年松本衣デザイン卒

現在の会社は東京ラフォーレ原宿近く。パターンナーとして採用されたが、3年目に、企画部長に抜擢された。

就職活動として、履歴書は100通ぐらい出した。その内面接まで行ったのが数通。

入社前に名刺は300枚ぐらい配った。飲み屋、カフェなどどこでも配った。

最後の2社は、好きなほうを選べる状態だった。

パターンナーの仕事からスタートしたが、その後、デザインも、営業も、生産管理も経験した。今、最も多いしごとは、なんとグラフィックデザイン。

人間関係に悩んで2年目に「やめたい」と社長に言ったら、特別部署を設置して、そこでやらせてくれた。

今は、自分がこの会社を支えているつもりでやっている。

仕事はおもしろく、やりがいがある。

上代の決定している商品のパターンを、利幅を意識しながらつくるのはおもしろい。

いづれ「1点もの」もやってみたいが、今は「量産ビジネス」の魅力を感じている。

取引先が喜び、「安くてよいデザイン」でお客様がよろこんでくれるのが、自分でも本当に嬉しい。

仕事で最も大切なのは「体力」と考えるので、「和食」中心の手料理とジム通いで健康管理をしっかりやっている。

時間があれば、古着屋でパターンをチェックしたり、ハイグレードの商品の研究をする。

安い製品をつくるときに、同じグレードばかりみていてはダメ。ハイグレードのものから学ぶことは大変多い。

美術館、旅行などもよく行く。

よい会社は、整理整頓できていて、きれいだと考える。そういう会社を選んだ。

ヴォーグ、Diorいつの時代の広告?!!!

2009-09-14 09:31:34 | 衣・考
発売直後のヴォーグを開いて?????

妙になつかしい・・・・・

70年初頭だ、これは。

Dior・・・・ヘアスタイルもJKも、スカートのヴォリューム感まで70年ごろの感じそのまま・・・・・違うのはスカートの素材のみ

あの頃は重いウールだった。

それが、化繊綿?のようなものに極薄のシフォン?のようなものをかけている。

歴史は繰り返すのか、デザイナーは常に歴史に学んでいるのか・・・・・・

学生のほうが、ここまで模倣しないよな、といつも思う。

模倣は学びです。

この姿勢こそ模倣をお勧めします!

2009 衣コレ 準備スタート!

2009-09-09 16:26:37 | 衣・考
今年の「衣コレ」は10月1-4日(木ー日)

    松本パルコ1Fにて   です。

詳細は追ってお知らせします。

準備は毎年のことですが、社会勉強、コミュニケーション練習です!

また、よく感ずることは「決まったとおりの作業が好き」ということです。

フレキシブルにしておいて、だんだんに皆で決めていく、という仕事の仕方をどうもいやがる傾向アリです。

「ショーをみなでつくる」ことなので、この仕事の仕方を学んでほしいです。

会社によっては、新入社員にも、この力を求めるところはありますよ。

私は、理想的な社会のありかたは、そういう形であると思っていますが。

ピラミッド型ではなくね。

自転車用ファッション!

2009-09-08 15:28:39 | 衣・考
スポーツ自転車や、ブランド自転車でファッショナブルに!というのがトレンドのようですが、私のはママチャリ・・・・・

松本市内を駆け回っております。

まず靴。決してほどけない紐靴。

細いパンツ。

はだけないトップス。

乱れても見られる髪形。

ななめ掛けのサイフ入れに荷物かご。

こうして、私の「生活スタイル」が完成します。

サングラスに長袖も。

今年は、細身パンツが買いやすくて嬉しい!

葬式は無事済んだのですが・・・・

2009-09-06 15:09:03 | 衣・考
葬式の晩は20日間ぶりで我が家のふとんで眠りました。

翌日もバタバタつづきのなか、サイトウキネンのゲネプロ(もちろん小沢さんの)チケットいただいていたので、「戦争レクイエム」を夕方から。・・・・・お母さんありがとう!という気持ちで。

元々は母の音楽好き、小沢ファンで、私が染まったので、供養?

その翌日から!!!!!

例の91歳の伯母が脚を骨折したのです。そうでなくても、あんなにといれが大変だったのに・・・・・

救急車で病院に運ばれ、待っている間に私がしたことは何だと思いますか?

その晩伯母を引き取って面倒みてくれるところをみつけることです!

以前から考えていた介護施設へ!

担当者も、「お困りでしょうから、とりあえず今夜はお引き受けします」と言ってくれた!

病院へもどって、車椅子タクシーをたのんで、夕食を用意して、やっと我が家へ。

でも9時でした。

まだつづきます。

通夜の夜中・・・・

2009-09-05 11:14:02 | 衣・考
前回のつづきです・・・

トイレのことは、本人にも気の毒なので、公表は伏せますが、知恵でなんとかしました。

でも、初回は1時間ほどかかり、その後も2,30分はかかりました!それを、葬式の直前に喪主である私がやらねばならなくて、参列いただいた方には、ご挨拶もできませんでした!

で、ベッドです。

建物内を探索し、使えそうなもの・・・・・あった!

50センチ幅程度のベンチを引きずって運んだ!2個つなげて、会葬者用のひざ掛けをかけ、シーツを敷いて、シングルベッドの完成!

家で本人が使っているものとは高さがちがうので、移動に時間と手間がかかったもの、・・・・・本人、あっという間に眠ってしまいました。

おかげで、真夜中の葬儀場探検を1人でやってしまいました。

他の家のご遺体もいらしたかも・・・・・・???

少し怖かったけど、そんなこと言ってられる場合ではなかった!

・・・・・・・・

このブログ、お休みしている間も見ていてくださる方が結構いて、・・・・
ありがとうございます!