衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

オリジナルTシャツ製作!

2010-07-28 09:14:09 | 衣・考
ちっとも珍しい話ではありませんが・・・・

SO松本の10周年記念Tシャツです!

製作経緯をお伝えします。

1 SO松本のメンバーと、松本市内の中学生を対象に「原画・募集」をしました(SO担当)

2 7月12日「デザイン画選考会」(詳細は、7月12日ブログ)が行われました。

   松本衣デザインからは、私と学生2人が選考にかかわりました。

  ここで、Tシャツの原画として、8点を決めました。

  この時点では、何種類のTシャツになるかは不明でした。3種類ぐらい?など私も勝手  に思ってました。

  で、原画が8点だから・・・・どうしよう?・・・と。

3 Tシャツの手配や印刷関係は、市内のアルプスシャツさんが面倒みてくださるというこ  とで、Tシャツの質、価格、数量などを試算して見積もりを出していただきました。

4 500枚つくる、と決定(SOとして)されました。

  予算で可能なのは「版下1枚」という結果になりました。それもぎりぎりで。

  「Tシャツにプリントされる原画は1枚」ということです。

5 さて、どうしよう?原画は8枚あります。1枚に絞る?2,3枚の画を使う?・・・

  版下のサイズ最大の限界をききました。

  最少の回答は「B5」・・・!思わず電話口で叫んでしまいました!「もう一度きいてみ  ます・・・」と言ってくださり、

  結果A3程度までOKとなりました。

6 原画8枚すべてを使用して1枚の版下に入れることにしました。

7 学生2人にデザインを頼みました。

  まず原画をカラーコピーして、縮小して・・・・切り貼りして・・・・あれこれ組み合  わせを何種類もつくりました。

  サンプルTシャツに載せながら・・・・

  うまくいきません・・・・・しまりがない・・・まとまらない・・・

8 SO松本代表のNさんが「inclusionの文字、入りませんか?」と言っていたことを思い出  し・・・・

  チラシデザインされたWさんに連絡

  「デザインされた文字をTシャツプリントに使ってもよいでしょうか?」

  即OK !出ました!

9 文字を入れて配列してみたら・・・・・・様になってきました・・・・

10 またあれこれ並べたり、貼ったり・・・・

11 BD講師のYさんにチェックしていただきました。

   やはり変更点2か所ほど・・・・なるほど・・・・

12 原画の弱い線などを手書き修正して、発色も修正して・・・・

   2-3メートル離れても原画が活き活きと見えてくるようにしました。

13 Tシャツのどの位置にプリントするか、

14 襟ぐり、背中、お尻の3種類をつくってみたい!・・・・ということになり、「位置   指示図作成(原寸大)」

15 Tシャツ自体の色決め・・・・出来る限りの人の意見をきいて・・・・

   白、クロ、グレー、オレンジ

   サイズは、メンズのS,M,L、LL

   その1ラン表に数量を割り振り

16 プリント業者さんは、CDデータで原画をほしいと言われ・・・・スキャンして、フォ   トショップ・・・CD

17 来週はアルプスさんへバトンタッチするための打ち合わせです。

   サイズ、色数など・・・在庫の関係などで・・・・希望通りできるのかな?



一般のアパレルに比べたらとてもシンプルな作業なのですが・・・・・これだけの作業工程になるのです・・・・・

デザイナーともパタンナーとも名のつかない手の作業が、沢山あるのです・・・・・現場では。

就活の際、「職種は関係ない」と考えてもよい人もいるのでは?