衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

オシャレの視点距離

2010-07-16 09:59:50 | 衣・考
繰り返し書いていることではありますが・・・・

歳をとってくると・・・・なのか、その人によるのか・・・

は、わかりませんが・・・

「どのくらの距離で見られることを想定するか」で、オシャレの作戦は相当違ってくると思う。

たとえば、女性政治家の場合、

「TVで国会中継されたときに存在感をアピールできる服装を心がける」

と聞いたことがあります。それも人によるのでしょうが。

それをきいて、だから、アップになると困ってしまう!のか、と感じ入ることも。

「赤い服」を着る政治家が多いのもその理由でしょう、きっと。

われわれの日常はどうでしょう?

もっとも近い距離の関係は恋人同士。でもこれはもう、オシャレなど関係ない話で・・・・

たとえば、4畳半でのお茶会。・・・数10センチから1メートルの視点です。

ホテルの広い会場でのパーティー。距離があります・・・・

では通学、通勤では?

作戦が見えてきましたか?

パリやミラノを歩くと、・・・・最近の東京オフィス街なども・・・

建物が大きくて、視界が上に伸びたり、拓ける空間では、見方も見え方も異なってきます。

だから、服のデザインも文化自体が違ってくるわけですが。

プロポーション、シルエットなどを重要視してきた文化と、

色柄を重視する文化・・・・、