衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

若者へ、我が学生へ「稼いで食っていく」

2006-12-28 10:22:00 | 衣・考
年がら年中、学生の就職相談にのったり、卒業生の転職相談にのっていて。
「理想的な仕事で稼いでる人なんてそう多くは無い」と私は思う。

私の青春時代は、社会体制や、権力的なものには反発しなくてはならない、という、仲間内の暗黙の了解があって、高校時代の仲間5人のうち2人は「大学へは行かない」選択をし、その後も「体力」でいきている(?ようだ)。残り3人は、そう潔くもできず、でも、そのときの思いを随分引きずりつつやってきた。その内の一人が私。
で、その当時、大企業や、まして総合商社などというのは悪の根源だと思っていた。ある日、そういう大企業の一つの記事を新聞で読んでいて、少し驚いた。輸入する柑橘類の消毒の、地球や人体に及ぼす影響を知って改善策を講ずるという記事だった。30年ほど前の話です。
私にとっては、環境問題を新聞で読んだ、ほとんど最初の記事だったと思う。
その記事によって、ある程度の余裕のある企業のほうが、ひょっとすると大企業のほうが対策を講ずることができるものなのかもしれない、と思った。
もちろん、全面的には信用するわけではない。少しだけやっていることを、宣伝に使うための演出にしていることもあるから。

あなたが理想的ではない職場にいて、疑問を感じていたら、それは、ひとつのチャンスでしょう。その場で「異質」なあなたでしかできないことが、そこにはある、ということですから。あなたがいなくなったら、・・・・・・

私は年をとるほど、人生を歩くのが楽になってきている、と感じています。その理由の最たることが「折り合いをつける」ことが、だんだんうまくなる、ということなのだと思います。
悪を許せない、他人を許せない、というのは、本人が相当しんどいことですよね。
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