衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

車社会になって

2006-12-16 17:11:36 | 衣・考
私に年齢のせいかもしれませんが、「ブログ体験」というのは、やはり、特別な世界を見た、見ている思いです。
まったく知らない人が、よんでいて、お返事まできてしまうのです。手紙とはまるで違います。結構筆まめでしたが、最近減りました。でも、違いがわかったので、また、下手な字でも、手紙、はがきにもどそうかと考えます。

で、「車社会になったせいだ」と、数年前に思ったことを思い出しました。
ある日、授業中に、ミシンの押さえ金が、ぶっとびました。学生が使用中の1台の。前代未聞のことです。はじめは、50年も使っているものが何台もあるので、「しかたない」のか、と思いました。が、数日後、わかりました。「自動車のドア」なのです。学生の押え金をおろす動作が。昔の人は、ドアを閉めるとき、最後閉まるまで手を添えていました。でも、車でそれをすると、ドアは、ほとんど閉まっては暮れません。車に乗り始めのころ、なぜ、スマートにいかないのかと、逆に思っていましたが。
学生は、生まれたはじめから、車社会でそだっています。なので、押えがねを、途中で手を離すのです。無理からぬこと、と妙に納得してしまいました。
時代によって、人間がかわるのを、目の当たりにしたわけです。

では、ケータイでは、PCでは、ネットでは、と考えると、そのスピードだけでも怖い気がします。

こうして、デザインも、暮らしもかわっていきます。    M

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