エアーインダクション(インジェクション)システム、、、2次空気供給装置ですが、、、
自分たちが住んでいる地球を守る為に、、、排気ガス規制が厳しくなっています。
4輪車に比べて、、、バイクの台数は少ないのですが、バイクだからといって公害を撒いていては???ですね。
最近のバイクは50ccでも4サイクルエンジンでフューエルインジェクション車になっていて、、、エンジンコントロールをコンピューターがすべて制御しています。
ここまでやらないと厳しい排気ガス規制がパスできないのが現状ですね。
排気ガスを出来るだけキレイにして排出する為に、、、マフラーには触媒が入っていて、、、エンジンで上手く燃えなかったガスや、、、燃えカスのガスを再燃焼させる、、、そんな事がマフラーの中では起こっているのですよ。。。
再燃焼、、、もう一度排気ガスを燃やす為に、、、新しい空気(酸素)が必要で、、、その為に、排気ポートやエキゾーストパイプから空気を入れるシステムが、、、エアーインダクション(インジェクション)、、、2次空気供給装置、、、が現代のバイクには装着されています。
排気ガス規制が緩やかだった頃は、、、エアーインジェクションなどの装置は、、、もちろん装着されてはいなくて、、、規制後には法律をパスする為にこれらの浄化システムが否応無く付けられました。
規制前はパワーがあった!、、、規制後のバイクも規制前のようにならないの???
という事で、エアーインジェクションを外して、、、キャブレターのセッティング変更をして、、、と言う事を密かに愛好者はしていたようです。
と言うバイクだったのかなあ、、、老メカがたまたま担当になったバイクですが。。。
ノーマルのキャブレターって、、、設定変更をするのって大変だったりいたします。
今回ニードルから出て来た、、、薄いワッシャー、、、ですが、ここまで苦労して設定変更をしたところで、、、本当に本来のパワーが出せたのか???なんて思うのですが。
エアーインジェクションですが、、、老メカはこんな経験をした事があります。
あるエンジンの不調を探るべく、エンジン各部を観察しながら色んな事をしていた時の事です。
その色んな事のひとつに、、、エアーインジェクションの排気ポートにつながるホースをプライヤーでつまんで、、、空気が入らないようにした時でした。
ホースをつまむと、、、アイドリングが非常に低くなり、、、ホースをつまむのを止めると、、、アイドリングは元通り正常に回転しました。
老メカは、、、研究室の人間ではなく、現場のメカです。
ですので、このようなエンジンの研究などはした事はありません、、、が、、、現場のメカなりの考えとしては、、、
排気ポートから入った2次空気は、、、一部は排気脈動で燃焼室に導かれて、燃焼室の爆発に使われている???
または、、、マフラー内で再燃焼されるので、シリンダー内の排気が勢い良く引っ張られる???
などの事が起きているのかな、、、と思うのです。
これはあくまでも物理など勉強もした事が無い、現場メカの考えですが。。。
こんなに複雑なことが起きているのに、、、単純にエアーインジェクションシステムを外して、、、なんて、、、良い結果が簡単に得られるとも思えません。
ですので、、、とりあえず、、、スタートラインに戻るために、、、キャブレターのセッティングとエアーインジェクションを元に戻した。。。作業でしたが、、、上手くいったみたいです。。。
そうですよね、、、そんなに改造がされている訳でもないので、元に戻っただけですからね。。。
こんな事を思う老メカでした。
改造を否定しているのではなく、、、老メカだって改造、改良、いたずらが好きな人種です。
ですが、プロのメカですので、結果が悪い仕事は出来ないので、今回はノーマルに戻しましたが、、、これはこれで結果オーライだったと思います。
バイクメカ、、、若い頃から楽しいお仕事って思っていましたが、、、老の年齢になっても 楽しい!面白い! って今でも思えます。
バイクメカ、、、深いです。
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