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古いキャブレター。実油面の調整。

2015年10月19日 | メンテナンス

 

 

 

 

 

古いキャブレター。

 

 

 

 

 

 

今日は実油面の調整をいたしました。

 

 

実油面。。。

 

キャブレターの中にガソリンがどれだけ入ってきて、オーバーフローしないで溜まっているのか?を実際に目で見て確かめるんです。

 

キャブレターはよく 霧吹き なんて言われますが、実際の油面が低すぎたり、高くてオーバーフローしたりでは、霧の出方、、、ガソリンの供給に変化が出ますね。

 

という事は、キャブレターのセッティングがメーカー設計時とは違ってくるって事だと思います。

 

とりあえず、実油面を決めないと調子が出ない事がありそうですよね。

 

 

一国の図書館を探してみたら、、、ありました!

 

初期型のマニュアルが。

 

緑の表紙のマニュアルが 昭和53年4月 ですので初期モデルのマニュアルになります。

 

中を覗くと、、、

 

 

油面の調整はフロートの高さ H寸法 の調整が出ています。

 

 

油面高さ(H寸法) 23.5±1mm

 

としか書いてありません。

 

23.5mmは実際の油面の高さではありません。

 

キャブレターの合わせ面からの高さになります。

 

H寸法を組み立ての時に調整しておけば、、、OK!って事?

 

このマニュアルには実油面の事は書いてありませんでした。

 

なので、、、もう一冊のマニュアルを、、、

 

こちらはフロントがドラムになった2型?って言うかな、のマニュアルです。

 

こちらには実油面の点検の仕方が書いてありました。

 

 

 

こうやって実際にキャブの中の油面を確認いたします。

 

 

 

 

 

ではでは組み上がったキャブレターにホースをセットして、ガソリンを入れます。

 

 

フロートは再使用、H寸法は調整せずに、フロートバルブは新品で組みたてました。

 

結果は、、、実油面12mmです。

 

基準実油面は4.5±1mmです。

 

この結果から見ると、オーバーホールをして部品の交換をすると、微妙な寸法誤差で実油面が変化してしまう!って事になります。

 

セッティングは、、、各ジェットやニードルのクリップ位置、パイロットスクリューの戻し回転数などに狂いが出るのかと。。。

 

だからここを決めておかないと、先に進めないと思いますね。

 

多気筒などのキャブだと各気筒でバラつきが出る?

 

なのでH寸法は目安でしかなく、実油面を点検しないとダメなんだと思いますね。

 

 

 

 

さあ、調整をいたします。

 

 

調整はフロートバルブを押しているリップを曲げて行います。

 

ほんのちょっと、微妙に、、、曲げるとH寸法が変わってきます。

 

そして組み上げて、また測定です。

 

 

まだ足りません。。。

 

やり直しです。

 

 

 

ちょっと行き過ぎ。。。

 

こんな事を繰り返して、、、

 

 

範囲に入りました。

 

このときのH寸法は、、、

 

 

23mmでした。

 

 

 

 

 

 

さて、、、エンジン始動かな。。。

 

 

 

 

http://www.ichikoku.com/

 

 

 

 

  

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (油面調整を予定しているヤマハ乗り)
2017-05-06 15:09:35
こんにちは。ちょっと月日の経った記事にコメントして恐縮ですが、差し支えなければ、マニュアルを蔵書していた図書館の所在地をヒントだけでも良いので、教えていただけないでしょうか。
返信する
Unknown (一国 老メカ)
2017-05-14 19:52:07
油面調整を予定しているヤマハ乗りさんへ。
一国の図書館は当店の倉庫ですので、未公開になっています。
SRのサービスマニュアルは古い年式のものでも、現在ヤマハに在庫が有りますので、入手可能ですよ。
返信する

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