一国の国産拠点 一国オート からのお知らせです。

横浜のバイクショップ 一国オート からのお知らせを発信しますので、お見逃し無くよろしくお願いします。

ブレーキの整備の重要性。。。

2021年12月03日 | メンテナンス

 

 

今日の作業は、、、

 

バイクを押してても走っていても、、、重い! って修理です。。。

 

入庫して点検をしたら、、、

 

前のブレーキが効きっ放しでした。。。

 

 

前のブレーキキャリパーのピストンが動かない! 固着して走る事が出来ない程ブレーキが効いてしまっていて重くなっていました。。。

 

ので、、、オーバーホールをいたします。。。

 

 

 

固着は酷くて、、、ブレーキピストンプライヤーでピストンを抜き出す事が出来なかったので、、、

 

ブレーキレバーを何回も握って油圧でピストンを押し出し、、、ピストンを外す事が出来ました。。。

 

 

ダストシールの溝の内側は、、、

 

 

白いアルミのサビ? カスがたくさん発生していました。。。

 

 

ブレーキの固着の原因は、、、

 

先ほどのカスが発生しダストシールやピストンシールの溝の体積が小さくなって、、、ピストンをシールが締め付けて動かなくなってしまう、、、って事だと思います。。。

 

もちろんゴムで出来ているダストシールやピストンシールの材質の硬化や変質も影響しているんだと思います。。。

 

ゴムですからねえ、、、硬くなってしまいますので。。。

 

 

各部品を磨いたり修正し、、、洗ってみましたが、、、

 

こんなところまでサビは進んでいましたよ。。。

 

 

このサビのまま洗ったピストンを入れたのですが、、、

 

 

なーんか~スムーズには入りませんでした、、、

 

ので、、、

 

 

サンドペーパーでサビを落として、、、ピストンを入れると、、、

 

 

まあ、、、大丈夫かな??? 引っかかる感じが無くなったので、、、

 

 

新品のゴム部品を用いて、、、組み立てました。。。

 

 

ブレーキピストンプライヤーで引っ張り出しても、、、

 

 

軽く出てくれます。。。

 

 

ピンスライドもグリスアップして、、、

 

 

キャリパーのオーバーホールは完成しました。。。

 

 

 

ブレーキホースをキャリパーに取り付ける バンジョーボルト ですが、、、

 

 

よーく見て下さい。。。

 

 

サビが。。。

 

ブレーキフルードは、、、

 

 

変色が激しいです。。。

 

 

ブレーキフルードは水分を含みやすい性質の様で、、、

 

長期間の使用では水分により沸点が低下すると言われています。。。

 

沸点低下はべーパーロック現象を起こしやすくなる、、、んだそうです。。。

 

ですが、、、それだけではなく、、、

 

ブレーキの内の部品の腐食が起き、、、進んでしまうんです。。。

 

って、、、言われただけじゃ解りませんが、、、

 

 

このボルトがすべてを物語っていますよね。。。

 

 

老メカがバイクのブレーキ整備をしていて、、、

 

 

ここに水が溜まっているのをいつもいつも見ています。。。

 

 

上蓋を開けたところのダイヤフラム形状のパッキンです。。。

 

このゴムパッキンの下にはブレーキフルードが入っています。。。

 

ここから水分が入り易いんじゃないのかな??? って思うのですが。。。

 

ここの構造上、、、水が溜まってしまうのは仕方が無いのですけどね。。。

 

なので、、、

 

 

ブレーキ整備の時には必ず! 必ず新品のダイヤフラムに交換をしています。。。(取り寄せる余裕がある時には交換します)

 

 

 

コンビブレーキのバイクですので、、、

 

 

2か所のエア抜きをして、、、

 

 

今回のキャリパーオーバーホールを終わりにいたしました。。。

 

とりあえず固着は無くなり、、、走る事が出来るようになりました。。。

 

 

 

今回整備をしたこちらのバイクですが、、、お買い求めいただいてからもう、、、10年ほどお使いいただいていますが、、、定期的な点検整備や大きな修理もないまま現在まで走られていましたが、、、

 

 

ブレーキ内部にまで腐食が発生していたのが見る事が出来ましたので、、、やっぱり定期的なブレーキフルードの交換は必要ですね。。。

 

今回はマスターシリンダーの整備はしていませんが、、、分解すればたぶんシリンダーのアルミボディにも腐食が発生、進行していたりもあるかも、、、です。。。

 

 

 

 

 

 

http://www.ichikoku.com/

 

今年春?位にですがホンダのブレーキフルードがモデルチェンジされました。。。

 

 

その時の説明は、、、

 

成分を二輪車のブレーキシステムに最適化し、商品性を向上させた二輪車用ブレーキフルードです。

1.商品性の向上
四輪車に比べ二輪車はブレーキ配管にゴムホースを使用している割合が高く、析出物(※)の発生が比較的多いため、二輪車用ブレーキフルードは成分を最適化し、析出物の発生を低減させています。
※析出物:ブレーキフルードに溶解したブレーキホースのゴム成分と水によって生成された固形物で、堆積によりブレーキ配管などが閉塞する一因となります。

 

この様な内容が書かれていました。。。

 

当店のブレーキ整備時には以前からホンダ純正ブレーキフルードを使用していますが、、、今春モデルチェンジされたホンダ純正ブレーキフルードですが、より性能が向上したという事なのでさらに安心して使用しています。。。

 

最近では一部原付バイクを除きABS装着車も多くなって、、、いやこれからは必須の装備がABSで、、、ABS装置の内部もブレーキフルードの複雑な通路がありますので、、、今まで以上にブレーキの定期的な整備が重要、必要だと感じています。。。

 

 

 


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