2016年後半(夏休みを挟んで前半、後半ですかね。。。)のお仕事が始まりました。
今日は、、、夏休み前にお預かりした、、、ヒューズ切れのバイクを、、、
このバイクは、、、まだホンの少し前に車検整備で入庫し、、、その時に、ウインカーをカスタム部品に交換をいたしました。
で、その後に走行中にヒューズが切れて、、、スペアに入れ替えても切れて、、、という症状で。
一番疑うのは カスタムウインカー??? の不良
ウインカーの取り付け時にミスった???
などが考えられるのですが、、、取り付けミスなら老メカのミスですが、、、
ということで、作業開始です。
ヒューズが切れているので、まずは交換を、、、
切れているヒューズは一番上の15アンペアで、ウインカー、ホーン、ストップ、ポジション、メーター、テール、パイロットランプ、、、などのヒューズです。
ヘッドライト以外のほとんどの電装のヒューズですね。
交換後に、、、エンジンを始動して、、、
各配線やハーネスを揺すったり、、、引っ張ったりしたのですが、、、ヒューズは切れず、、、
もちろん、ウインカーの取り付け部分を、、、
点検したり、、、
ウインカー内部の配線を確認したり、、、
うーーーーん、、、どこだろう???と考えていたのですが、、、
考えていて、、、いろんな所を触っていたりして、、、
そしたら、、、ちょっと変な事に気が付きました。
ヒューズ切れとは関係がない?とは思いますが、、、
ヒューズボックスは、、、この2個のカプラーで車体のメインハーネスに接続されているのですが、、、
このカプラーが、、、手で触っていると、、、暖かいのです。
発熱しているようです。
ギュッと握ると暖かい、、、というか熱いくらいの温度です。
なので、、、ちょっと、、、こんな計器を取り出して、、、
患部の温度を計測してみました。
数分エンジンを始動しているだけで、、、カプラーの温度は 53℃になりました。
そのカプラーを、、、観察すると、、、
微妙に変色しています。
焼けまではいきませんが、温度変化での変色ですね。
お年を召していますので、まあ、、、あるのかな?という症状ですが。。。
微妙な接触不良だと思いますので、、、
この様なケミカルを使い、カプラーを抜き差しを幾度もして、、、端子部分の導通具合を高めて、、、もう一度同じように温度計測をしました、、、
今日も暑いです。
真夏ですからねえ。。。
エンジン始動前のカプラーの表面温度は 32℃です。
気温も同じくらい、、、
そしてエンジンを始動して、、、数分アイドリングをしていたら、、、
患部の温度は40℃に。。。
配線的には、、、バッテリー~メインスイッチ~ヒューズボックス、、、このメインスイッチとヒューズボックスの間のカプラーになりますので、しかも患部の線の色は 赤 ですので、大きな電流が流れているプラス線で、、、少しの接触不良でも発熱してしまうのでしょうね。
この発熱が今回のヒューズ切れとは関係が無い?とは思いますが、、、
また発熱自体が故障の範囲に入るのかも ? なのですが、、、発熱は無い方が良いのはあたりまえで、、、
で、カプラーの温度は40℃に下がったので、ケミカルでのケアは良い方向に向いたとは思います。
というちょっと脱線した温度計測でした。
うーーーーん、まだヒューズ切れの患部が特定できていません。。。
こまった。。。
こんな好奇心がメカには大事な性質?で、、、またひとつ良い経験をいたしました。
温度が目に見えて、作業が有効だったことが解ったのが、今日の収穫ですが、、、
修理が完了した訳でもなく、、、工賃をいただけない事をやっていたのが、、、マイナス、、、でしたが、、、
いずれ役に立つことでしょう。。。
こんな所も計ってみました。
エキパイフランジ、190℃。
これは、、、火傷しますね。