父の思い出

昨日は亡き父の誕生日でした。

早いものでもう亡くなって１３年も経ちます。

この父は何かと逸話の多い人で、母にとっては決して良き夫では
なかったと思いますが、晩年の父は母に甘えっぱなしで、きかん坊が
そのまま大人になった様な手のかかる人でした。反面、情にもろく子どもや
動物、そしてお酒がだーいすきな愛すべきキャラクターの人で私や息子達の
会話の中に今でも良く登場します。


小さい頃から映画好きの父に連れられて良く観に行ったものです。

特にディズニーの映画は殆んど行きました。
今でも“シンデレラ”　”しらゆき姫”等のシーンは鮮明に覚えています
私の映画やミュージカル、お芝居好きの原点はここからでしょうね。


そして私の息子達にも小さい頃同じ様に映画に連れて行ってくれました。

私が小学生の時、隣の席の男子で家が貧しくて見るからにみすぼらしい子が居て
その子が皆からいじめられていた事を父に話したところ、
「お前だけでもその子を嫌がらずに隣なんだから友達になってあげなさい」
と言われたのをしっかり覚えてます。

初めは私も皆と同じ様にその子の事を少し見下していたのですが
父にそう言われ、ああそうなんだと父の教えをしっかり素直に守り
その子と手をつないだり、本など嫌がらずに貸してあげる様になりました。

その子が５年生になった時交通事故で亡くなったのです。
小学生だった私はあ～父の言う事を聞いてて良かったーと思ったものです。
私もあの時皆と一緒にその子にいじわるしていたらきっと後悔しただろうなって！


気が短くすぐにカ―ッとしてお膳をひっくり返したり、はでに母とけんかしたり
小さい頃はそんな父が恥ずかしいというか嫌だったりもしましたが、
今はこの父の娘に生まれて心から感謝してます。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　２０代前半の父。
　　　　　　　　　　　写真館で撮ったのでしょうね。最近みつけました
　　　　　　　こんな時があったのかとびっくりです