ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

(14日の選挙)行方市長選は伊藤氏が現職を僅差で破る、東海村長選は現職が僅差の勝利

2009-09-18 06:50:42 | Weblog
行方市長選 伊藤氏が初当選 坂本氏の再選阻む 2009年09月14日 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/weekly02.htm
 任期満了に伴う行方市長選は13日、市内33カ所で投票が行われ、市北浦運動場体育館で即日開票の結果、新人で元北浦町長の伊藤孝一氏(59)=無所属=が、再選を目指した現職の坂本俊彦氏(69)=同=を破り、初当選した。合併後二回目となる首長選で現職が敗れる現象が県内で相次ぐ中、衆院選で小選挙区を制した民主石津政雄氏の支援も追い風になったとみられる。当日有権者数は3万2272人。投票率は76・27%(前回79・97%)。
 行方市長選は、麻生、北浦、玉造の三町が合併した2005年の市制施行後、今回が二回目。前回は元玉造町長の坂本氏と、元麻生町長の横山忠市氏(現県議)が争った。今回は、元玉造町長と元北浦町長の一騎打ち。合併後の評価を問う選挙となり、現職の批判票をまとめた伊藤氏が、市政のかじ取りを託された。
 伊藤氏は、新庁舎建設の反対を主張し、「箱物優先でなく、生活優先の政治を」と訴えた。衆院選の茨城2区で勝利した石津政雄氏(民主)などの応援を受け、「チェンジ行方」と市政刷新を呼び掛けた思いが届いた。
 坂本氏は、衆院選で比例復活当選した額賀福志郎氏(自民)が支援し、各種団体の推薦を受けたが、衆院選などの「変革」を求める波に抗し切れなかった。
 午後7時すぎ、同市山田の伊藤氏の選挙事務所に続々と支持者が集まった。当選が決まると万歳が行われ、伊藤氏は「皆さんのご支援で当選できた。生活優先の行政を肝に銘じ、すべての市民が幸せを実感できる新しい行方市をつくる」と抱負を語った。
茨城県行方市 市長選挙結果
当選 12221 伊藤孝一 59 男 無新 行政書士、元旧北浦町長
   12187 坂本俊彦 69 男 無現  農業、行方市長

東海村長選 村上氏が4選 坪井氏の追撃かわす 2009年09月14日 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/weekly03.htm
 任期満了に伴う東海村長選は13日開票され、無所属現職の村上達也氏(66)=民主推薦=が、同じく無所属の新人で元県職員、坪井章次氏(60)を破り、4選を果たした。村上氏は、3期12年の実績を訴えるとともに、原子力エネルギーと学術研究の両分野を融合させた「世界的な原子力センター」の推進を呼び掛けて幅広い支持を集めた。当日有権者数は2万8935人。投票率は67・12%(前回76・98%)。
 同村長選は、原子力政策の在り方が大きな争点となったが、原子力「推進」を掲げる坪井氏に対し、「推進」「規制」の二元論にとらわれず、原子力を抱える自治体のモデルケースとして村の将来像を訴えた村上氏に、有権者は再び村政のかじ取りを託した。
 村上氏は当初、4選出馬には消極的だったが、後継者擁立が不首尾に終わったことに加え、支持者から熱烈な出馬要請を受けて立候補を決断。選挙戦では、推薦を受けた民主党の追い風にも乗り、幅広い支持を集めた。
 坪井氏は、反村長派の村議9人らの支持を受け、原子力関連企業の誘致による経済活性化や雇用確保、小中学校の給食費無料化などを訴えたが、支持が広がらなかった。
 村上氏の選挙事務所には午後10時すぎごろ、当選確実の知らせが入った。事務所内は大きな歓声と拍手に包まれ、村上氏は「今後は最後の総仕上げとして今までの路線を固めたい」と語った。
茨城県東海村 村長選挙結果  
当選 10049 村上達也 66 男 無現 東海村長
   9281 坪井章次 60 男 無新 無職、元県職員



 茨城県行方(なめがた)市は、2005年9月に麻生町・北浦町・玉造町が合併して誕生した、県の南東部に位置する人口3.8万人の市ですが、市長選は4年前の選挙で、玉造町長から初代行方市長に就任した現職の坂本俊彦氏に対して、元旧北浦町長の伊藤孝一氏が挑戦する形となったのですが、
 民主が支持に回り、「子どもやお年寄りなど弱い人に光を当てた政治を目指したい。学校統合は見直す。新市庁舎建設は今の市の財政では不可能で、現在の三庁舎で同じ行政サービスを提供する」と訴え12221票を獲得した元旧北浦町長の伊藤孝一氏が
 自民が支持に回り、「行財政改革で職員を六十二人削減するなどして負債を減らし、基金を増やした。行革推進で市民の皆さまには我慢をお願いしてきたが、二期目は夢のある事業選択を進めていきたい」と訴え12187票を獲得した坂本俊彦氏
 をわずか34票差で破り、見事初当選を決めました。

 ちなみにこの敗れた坂本俊彦氏。熊本・鹿児島へ視察旅行へ行った際に、公費を用いてスーパーコンパニオンを呼び、膝に乗せたり、全裸のサービスを受けたことが発覚したあの疑惑の人で、市長選はある意味坂本氏への信認的な意味合いもあったのではないかと思いますが、関心はどちらかと言えば、坂本氏を支持した自民の額賀福志郎議員と伊藤氏を支持した民主の石津政雄議員の代理戦争が全面に…(汗
 茨城2区では、石津氏が114455票(得票率49.1%) を獲得し、111674票(得票率47.9%)を獲得した額賀氏を接戦の末破りました(額賀氏は比例当選)が、こちらも大接戦の末、民主の辛勝。新市長に就任する伊藤孝一氏はどのような市制運営を行ってくれるのでしょうか…。


 一方、茨城県東海村は、茨城県北部にある人口3.6万人の原発で有名な村ですが、村長選は、4選目を目指し、原子力政策をめぐって、「エネルギー開発と原子力科学の研究を車の両輪にして推進する」と持論を展開した現職の村上達也氏に対して、「原子力関係の仕事は減りつつある」と12年間の村上村政を批判した元県職員の坪井章次氏が挑戦する形となったのですが、こちらは現職の村上達也氏が10049票を獲得し、9281票を獲得した坪井章次氏をかろうじて退けて再選。
 東海村の場合、村と言っても3.6万人の人口を誇り財政的にもそれ程貧乏ではないだけに、正直現職が圧勝するのではないかと思っていたのですが、終わってみればまさかまさかの接戦。
 現職の村上氏は再選されたとはいえ、半分近くの村民からNO!を突き付けられた形になりますし、それだけに次の4年間でどれだけの実績を残すかが強く問われることになりそうです。

(14日の選挙)群馬県渋川市長選は子持村長だった阿久津貞司氏が初当選

2009-09-18 06:46:29 | Weblog
渋川市長選/渋川市議補選 市長選、旧子持村長の阿久津氏が初当選 /群馬 2009年9月14日 毎日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090914-00000103-mailo-l10
◇「地場産業に元気を」
 渋川市の木暮治一市長の死去に伴う同市長選は13日、投開票され、無所属新人で旧子持村長の阿久津貞司氏(64)が、いずれも無所属新人で元副知事の高木勉氏(57)、元市議会議長の都丸均氏(48)を破り、初当選を果たした。また、同日程で行われた同市議補選(改選数1)は元職の茂木弘伸氏(58)が新人の猪熊篤史氏(39)を破って当選した。当日有権者数は7万258人(男3万4150人、女3万6108人)。市長選の投票率は前回(06年)の55・82%を9・26ポイント上回る65・08%だった。
 午後8時35分、当確の報を受けた阿久津氏は、同市渋川の選挙事務所敷地内の特設ステージで「これからは8万6000人、一致団結して渋川市に元気な風を作りたい。渋川市株式会社という民間的な発想で、中小産業、地場産業に元気が出るように頑張りたい」などと抱負を語った。
 阿久津氏は旧子持村長としての首長経験と実績をアピール。自民党の山本一太参院議員や同党の地元選出県議らも支援に回った。
 高木氏は副知事などを歴任した行政経験を前面に出し、中学卒業までの医療費無料化や市長退職金ゼロ、渋川総合病院の経営立て直しを訴えた。
 都丸氏は、地域振興や子育て、医療・福祉の充実など7項目の公約を掲げ、自転車遊説するなど支持拡大を狙ったが、及ばなかった。

群馬県渋川市 市長選挙結果
当選 18305 阿久津貞司 64 男 無新 農業、元子持村長
   16880 高木勉 57 男 無新 団体役員、元副知事
   10108 都丸均 48 男 無新 自営業、元市議長



 群馬県渋川市は県のほぼ中央に位置する2006年2月に旧渋川市と伊香保町・小野上村・子持村・赤城村・北橘村が合併してできた人口8.5万人程の市ですが、市長選は2001年に旧渋川市長選で初当選してから自治体合併を成功させ、2006年の合併に伴う新渋川市長選でも当選した木暮治一氏が7月末に死亡したため、急遽選挙戦が行われることになったのですが、選挙戦は元子持村長の阿久津貞司氏、元副知事の高木勉氏、元市議長の都丸均氏による3新人の争いになったものの、
 元子持村長で「合併して良かった、新渋川市民で良かったと言われるような市を作るため、一生懸命頑張る」と決意を表明すると共に、「渋川市株式会社のつもりになって、税金の無駄遣いを無くしていきたい」と子持村長などを務めた経験を強調した阿久津貞司氏が18305票を獲得し、
 元副知事で、渋川総合病院の再生や循環タウンバス導入による地域間交流の活性化などを盛り込んだ七つの公約を実現するため「行政の意識や文化を変えることが必要だ」と訴えると共に、「私のしがらみは、企業でも組織でも団体でもなく、市民の声。若さと情熱は決してぶれない」とアピールし16880票を獲得した高木勉氏、
 「渋川市はさまざまな問題を抱えている。合併後のさまざまな問題。渋川総合病院の再生。多くの問題が山積しているが、市民の幸せと渋川の未来を切り開くために一生懸命頑張ってまいります」と訴え10108票を獲得した元市議長の都丸均氏
 を破り見事初当選を決めました。

 政策の争点となった渋川総合病院(病床数150)は、03年に国立病院を経営譲渡され運営を開始したものの、内科と整形外科の常勤医師が退職してしまい、現在は外来のみの対応。
 一般・療養病床の利用率も04~06年度の利用率がいずれも30%台と低迷していて、総務省懇談会のガイドライン基準(一般・療養病床の利用率が3年連続で70%を割った場合、病床数削減や診療所への転換を求められます)に抵触していますが、新市長はどう病院の立て直しと市制運営を行ってくれるのでしょうか…。