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サラリーマンでも大家に!競売不動産投資が密かなブーム

2009-09-14 20:17:24 | Weblog
サラリーマンでも大家に!競売不動産投資が密かなブーム 2009年9月12日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_investment__20090912_4/story/11fuji320090911209/
 競売にかけられた一戸建てなどを安く落札し、それを賃貸して家賃収入を得る「競売不動産投資ビジネス」が密かなブームになっている。新築マンションなどを購入して家賃収入を得る一般的な不動産投資に比べ、元手が少なくて済むのが特徴だ。サラリーマンでも大家になれる、最新不動産投資の最前線をのぞいてみた。
 東京・錦糸町のビルで7月中旬、不動産投資の初心者を対象にした「不動産投資研究会入門セミナー」が開かれた。参加費は2万1000円と決して安くないが、サラリーマンを中心に120人以上が参加した。
 セミナーはマネジメント会社「ライムス」(東京・平河町)が4年前から始めたもので、競売物件を落札し、それを賃貸して家賃収入を得る方法を教えてくれる。競売物件は投資額が少なくて済むため、副業を考えるサラリーマンや主婦の間でブームになりつつある。
 講師を務めるのは「サラリーマンでも『大家さん』になれる46の秘訣」(実業之日本社)の著者として知られる住宅評論家、藤山勇司氏。藤山氏自身も競売物件を含めて94軒の一戸建てやアパートを所有し、年間の家賃収入が4200万円超という実績を持つ。
 競売物件に投資するメリットについて、藤山氏は「新築マンションを購入して家賃収入を得ようとすると、物件価格だけで1000万円以上かかり、初期投資がかなりの額に及ぶ。それに比べ、裁判所で競売にかけられる不動産、例えば、大都市近郊の一戸建てだと300万円台で落札できる場合が多い。初期投資額が圧倒的に抑えられるのが利点」と説明する。
 競売物件の検索は、最高裁判所のホームページや民間競売サイト「不動産競売格付センター 981.jp」などにアクセスすれば、物件概要や最低入札価格、入札日、入札までの必要事項が無料で閲覧できる。
 仮に競売にかけられた一戸建て(延べ床面積30坪)を300万円で落札したとして、初期投資額は総額でいくらかかり、投資利回りはどれくらいになるのか。
 落札額の300万円以外にかかる費用としては不動産取得税や登録免許税などがある。これらを物件価格の10%と想定すると30万円。さらにリフォーム代が1坪4万円として30坪で120万円。初期投資額は落札額も含めて計450万円ということになる。
 この物件を月6万円で貸し出すと、年間の家賃収入は72万円。これに固定資産税や修繕費用などがかかるため、その諸経費を家賃収入の20%(年14万4000円)として差し引くと57万6000円となり、これが最終的に手元に残る家賃収入となる。
 450万円を投じて年57万6000円が入ってくるということは、利回りは年12.8%。8年弱で初期投資額を回収できることになる。家賃を6万円以上に設定すれば、利回りはさらに上がり、初期投資額の回収期間も短くなる。
 「ある程度家賃収入を得たら、途中で物件を売却して利益を確定させることも可能」(藤山氏)だ。
 不動産競売流通協会によると、7月の全国競売物件数は前年同月より約7割も増えて7229件だった。8月も約3割増の7344件と高水準を維持しており、競売不動産投資にはまたとないチャンスといえそうだ。

競売不動産、この1年で倍増 住宅ローン返済行き詰まり 2009年8月21日 朝日
http://www.asahi.com/housing/news/TKY200908200352.html
 競売にかけられる不動産の数がこの1年余りでほぼ倍増したことが、不動産競売流通協会の調べで分かった。住宅ローン返済に行き詰まる人が増えているのが原因とみられる。
 競売までの手続きには1年弱かかるため、この夏のボーナス大幅カットの影響が出るのは来春ごろ。競売数はさらに増える可能性がある。
 競売は、借金の返済が行き詰まり、担保物件の買い手が見つからないときに裁判所を通じて売りに出す手続き。裁判所ごとに物件情報を公告するが、全国の集計値は公表されていなかった。20日に不動産業者らでつくる不動産競売流通協会が初めてまとめた。
 協会によると、08年3月の競売物件は3773件だったが、昨年夏から急増。今年3月には7千件を突破。7月は前年同月比70%増の7229件だった。毎月の競売の約半数は戸建て住宅、2割弱がマンション住戸、残りが土地や事業用不動産など。戸建ての競売は08年3月の1744件から09年7月には3512件まで膨らんだ。
 都道府県別では、1千世帯あたり競売物件数(08年7月~09年6月)が最も多かったのは茨城と宮崎の34件。山梨32件、福井30件と続き、都市部より地方で競売物件が多い傾向がみられた。
 協会の吉村光司代表理事は「一定期間たつと金利が上がる住宅ローンを組んだものの、予想していた昇進・昇給が実現せず、返済に行き詰まる世帯が増えている」と分析。
 また、不動産業界の資金繰りが悪化し、競売前の任意売却では買い手が見つかりにくくなっていることも、背景にあるという。



 う~ん。競売不動産が倍増ですか…(滝汗
 ただ、この競売不動産。確かに割安とはいえ、人気のある地域の物件だと(競争が激しく)何よりも購入価格の予想がつきにくいですし、事前に建物内の状況を見ることもできず、リフォーム費用の予測も困難。
 そしてなによりも、先住者がいる場合は、明渡し交渉にかかる費用や明渡し料 (立退き料や引越し代とか…)及び明け渡しスケジュールなども考慮をしなければならないだけに、購入する側から見ると、(業者はともかく一般の方にとっては)『単純に安いから』というだけの理由では手を出しにくく、競売の仕組もまだまだ敷居が高いんですよね…(溜息
(マイホームを手放す側にとっても、自分の家に1日も長く住めれば、それはそれでラッキーかもしれませんが、その分資金繰り的には悪化しますし、精神的にも落ち着かないことでしょう…)

 日本の場合、マイホームを所有することに思い入れをもつ方の比率が先進国の中では異常なまでに高く、いよいよ瀬戸際に追い込まれるぎりぎりのところまで我慢して住宅ローンを払い続ける傾向が元々強かったところに、この突然の不況による収入源や失業…。
 住宅ローンをぎりぎりまで支払い続けて何とか資金繰りをつけようとした当事者にとっては、引っ越しのための費用確保さえ大変で、正に悲劇以外の何者でもありませんが、このような悲劇を防ごうと思えば、早期の段階で資金繰り破綻を防ぐ売却システムの構築と、購入する側のリスクの軽減の双方の課題の解決について真剣に考えていく必要もあるのではないかと思います。

「自分が捨て石に」谷垣氏、総裁選に出馬表明

2009-09-14 20:10:49 | Weblog
「自分が捨て石に」谷垣氏、総裁選に出馬表明 2009年9月14日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090913-OYT1T00404.htm
 自民党の谷垣禎一・元財務相(64)は13日、都内で記者団に「結党以来の(衆院選の)大敗北を受け、自分が捨て石になって、党の再生を果たそうと決意を固めた」と述べ、党総裁選(18日告示・28日投開票)に立候補する意向を表明した。出馬表明したのは谷垣氏が初めて。
 谷垣氏は衆院当選10回。党政調会長、国土交通相などを歴任し、安倍元首相を選出した2006年9月の総裁選にも出馬した。今回の出馬をめぐっては、谷垣氏が代表世話人を務める古賀派や、他派のベテランを中心に支持が広がっている。谷垣氏は「思い切った党改革を果たし、選挙で勝つ態勢を作る」と述べ、若手や女性を積極登用する党改革を訴える考えを示した。

谷垣氏の対抗馬、中堅・若手が擁立の動き 2009年9月14日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090913-OYT1T00986.htm
 自民党総裁選(18日告示・28日投開票)は、ベテランの谷垣禎一・元財務相(64)の出馬表明を受け、対抗馬の擁立が焦点になった。
 「世代交代」や「脱派閥」を訴える中堅・若手議員は、候補擁立に向け、週明けから立候補に必要な20人の推薦人集めを本格化させる。
 衆院当選10回の谷垣氏は、小泉政権当時から総裁候補の一人だった。総裁選は国会議員票と地方の党員票で争われるが、「誠実な人柄は、党員にも受け入れられやすい」との声がある。
 ただ、谷垣氏への支持は現在、所属する古賀派や他派の領袖クラスが先行し、谷垣氏も「派閥主導候補」とのレッテルを張られることを警戒している。出馬表明では「派閥領袖と(事前に)意見交換したことはほとんどない」と強調するとともに、若手登用を積極的に進める方針も掲げ、世代間対立を回避したい姿勢を示した。
 これに対し、中堅・若手は「温厚な谷垣氏では、党が変わった、と示せない」とし、論客の石破農相(52)(衆院当選8回)の担ぎ出しなどを進めている。ただ、石破氏は13日、都内で記者団に「閣僚でいる間はあまり言うべきでない」と、態度を明らかにしなかった。
 若手候補では、河野太郎・元法務副大臣(46)(同5回)、小野寺五典・前外務副大臣(49)(同4回)を推す声が強い。小野寺氏は13日、記者団に「自分も先頭に立って働かなければ、という思いはある」と意欲をにじませた。西村康稔外務政務官(46)(同3回)も出馬を模索している。ただ、谷垣氏以外は、推薦人確保が難しい可能性もあり、構図が固まるまで曲折も予想される。




 中々見えてこなかった自民党の次期総裁候補ですが、しびれを切らしたのか、谷垣禎一・元財務相が「自分が捨石になる」と出馬表明。
 一方、若手は石破さんなどの担ぎ出しに動き始めたようです。
 この次期自民党総裁選。筆頭候補の1人だった枡添厚生労働相がまるでマスコミを牽制するかのように早い段階で出馬を拒否し、小池氏もほぼ同タイミングで小選挙区で落選(比例復活)したことを理由に固辞し、石原氏も先日拒否の姿勢を表明。
 そして石破さんも態度を表明せず、与謝野氏も比例復活のため出馬の可能性が低くまさに混迷としていたのですが、ようやく本命の1人が出馬を表明したことで、先が見え始めたかな…と思います。
 今後の関心は石破さんが出馬に切り替えるかどうか…。これまでの、『最初に答えありき』では、自民党は変わったとは思って貰えないだけに、若手も含めた数人で、森元首相などの長老が余計な口を出さない、真にフェアな総裁選を行って欲しいと思います。