ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

外に飲みに行く機会「減った」51%、ライフネット生命調べ

2009-09-08 06:48:40 | Weblog
外に飲みに行く機会「減った」51%、ライフネット生命調べ 2009年8月5日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090805AT3K0400L04082009.html
 インターネットで生命保険を販売するライフネット生命保険(東京・千代田)はお酒に関する意識調査の結果をまとめた。それによると、以前と比べて外に飲みに行く機会が「減った」「どちらかというと減った」とした人の合計は51.5%だった。また、2次会に行く機会が「減った」「どちらかというと減った」とする人は計49.7%だった。同社は「経済状況の悪化で消費者の意識が節約志向になっている」とみている。
 1カ月で外に飲みに行く回数を尋ねたところ、「1回未満」とする人が45.4%で最も多かった。1週間に1回程度かそれ以上の頻度に当たる「4回」「5回以上」の回答は合計で16.6%だった。
 調査は20~50代の働く男女を対象に、7月17~21日に携帯電話を通じて実施した。有効回答数は1000。男女同数で、年代別の人数も250人ずつとバランスをとった。



 少し前の記事ですが、なかなか興味深い内容だったため、当ブログでも掲載したいと思います。
 ライフネット生命保険と言えば、特約を廃し付加保険料と原価部分の純保険料の比率を全面開示をするなど、元々節約志向の強い方に人気のある保険会社で、この調査も対象者がやや節約志向の強い方が多く集まっている可能性も否定できなくもありませんが、約半数の人が『二次会に行く機会が減る』と回答するなど、飲食業界の方にとってはショッキングで、かつ一般の方の節約意識が強まっていることを立証するような調査結果が公表されました。
 まあ、同調査では『ノンアルコールビールの飲用経験』も聞いていて、『既に飲んでいてまた飲みたいと思う』という回答が約1割を占めるなど、アルコール離れそのものが進んでいるという一面もあるのだと思いますが、『飲む場所』の調査でも、『外で飲む』が増えたが1割に対して減ったが5割、逆に『家で飲む』が増えたが3割を超えるなど、同じ飲むにしても外で飲む機会そのものが減っている傾向は間違いなさそう。
 飲食店としては、節約志向の強い消費者を相手に、いかにお金を落としてもらうか頭を悩ませることになりそうです。

 ちなみに、このライフネット生命。ネット生命らしく各種の調査も盛んに行っているようで、皆様の興味のある調査もあると思いますので、これまで行われた主要調査のリンク先を紹介したいと思います。(新しい順)
 こちらも、マスクの購入予算は『95円!』と中々興味深いデーターが一杯ですね。


お酒に関する意識調査 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2009/1852.html
新型インフルエンザに関する意識調査 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2009/1819.html
ワークライフバランスに関する調査 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2009/1693.html
婚活に関する調査 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2009/1646.html
保育園・幼稚園に関する調査 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2009/1635.html
懐事情(=へそくり)に関する調査 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2009/1560.html

am/pm売却難航 伊藤忠との交渉、金額に開き

2009-09-08 06:45:04 | Weblog
am/pm売却難航 伊藤忠との交渉、金額に開き 2009年8月27日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0826/TKY200908260038.html
 コンビニエンスストア7位のエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)の売却交渉が難航している。5月に同2位のローソンへの売却が破談になった後、伊藤忠商事への売却を軸に交渉が進められているが、売却額の開きはなお大きい。交渉決裂の可能性もあり、予断を許さない。
 「金額が低すぎる。売却を断念せざるを得ないかもしれない」。am/pm親会社のレックス・ホールディングス側からは嘆き節が聞こえる。
 関係者によると、伊藤忠が示した金額は約100億円。だが、レックスは融資を受ける金融機関の意向もあり、ローソンといったん合意した買収金額の145億円を「最下限」とし、譲る気はない。
 一方の伊藤忠も「何が何でも買収をと考えてはいない。条件が合えばだ」(関係者)と表向きは強気の姿勢を崩さない。だが、国内に約1100店を持つam/pmの店舗数は魅力。傘下にある同3位のファミリーマート(約7600店)とあわせれば約8700店になる。ローソン(約9600店)との差も縮まるだけに、買収金額の上積みの再検討を始めたもようだ。
 ただ、レックスにも売却交渉にこれ以上時間をかけたくない事情がある。一定の資金力やコンビニ運営のノウハウを持つ他の有力な売却先候補はほとんどないだけに、伊藤忠とも破談となれば、am/pmの存続自体が難しくなる可能性があるからだ。
 レックスは04年にam/pmを約170億円で買収したが、業績悪化に歯止めがかからず、08年12月期決算は純損失が16億円。約140億円の債務超過に陥った。自主再建は困難とみて、1年以上前から売却先を探しているが、ローソンとは商標権をめぐり折り合いがつかなかった。
 競争が激化するコンビニ業界で生き残るには今後、老朽化した店舗の改装などに相当額の設備投資が必要になる。交渉が進まなければ、こうした投資もままならない。
 売却計画が迷走するなか、加盟店には困惑が広がる。東京都内のあるオーナーは「am/pmの特色が気に入って加盟したのに親会社が代わり、その良さがなくなるのは心配だ」とこぼした。




 コンビニチェーン中堅のam/pmの売却問題ですが、予想は出来たことですが、伊藤忠商事との売却交渉はやはり難航しているようです。
 そもそも、am/pmの売却問題が出てきた時点で、有力な買い手にローソンとファミリーマートとの名前が取り立たされていましたし、その後ローソンに優先交渉権が与えられた時点で、ファミリーマートや実質親会社の伊藤忠商事への売却には、売却価格で難航することくらい最初から予想がつきそうなもの。
 am/pmの場合、確かに都心部に集中出店している魅力はあるものの、店舗そのものが老朽化しているお店も少なくありませんし、本気で売却を考えているのならば、多少安い売却価格で妥協を強いられるのも無理もないように思います。
 もし、売却交渉そのものが長期化すれば、有力な加盟店だけがライバルチェーンに一本釣りされるリスクもありますし、レックスやフランチャイズ権を保有しているアメリカの会社も少しでも高く売却したいという気持ちはわからなくもありませんが、加盟店のためを思うならばこそ、もうそろそろ覚悟を決めて欲しいものですね。