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自民総裁に谷垣氏「政権奪回の先頭に」 得票6割超

2009-09-29 07:23:54 | Weblog
自民総裁に谷垣氏「政権奪回の先頭に」 得票6割超 2009年9月29日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090928AT3S2802728092009.html
 自民党は28日投開票の総裁選で、谷垣禎一氏(64)を第24代総裁に選出した。投票総数499票の6割超を獲得した谷垣氏は総裁就任の記者会見で「政権奪回の先頭に立つ」と決意を示し、29日中にも幹事長など党役員人事を決める考えを明らかにした。
 総裁選は党所属国会議員の199票と、党員・党友投票を反映する地方票の300票を争った。谷垣氏は議員票120票、地方票180票の合計300票を獲得。河野太郎氏の144票、西村康稔氏の54票を大きく引き離した。新総裁の任期は2012年9月までの3年。
 党役員人事について谷垣氏は「国会論戦を考えなければいけないし(10月25日投開票の)参院補欠選挙が目前に迫っている」として早急に決める考えを表明。党再建策を議論する総裁直属の「政権構想会議」や、あらかじめ各分野の政策責任者を決めておく影の内閣(シャドーキャビネット)を検討する考えを示した。

谷垣氏「自民党は生まれ変わらないと」 挙党体制を強調 2009年9月29日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090928AT1G2802B28092009.html
 「政治は国民のものという原点に立ち返らないといけない」。28日、自民党新総裁に選ばれた谷垣禎一元財務相(64)はこう強調し、政権奪還に向け「自民党は生まれ変わらなければ」と繰り返した。
 東京・永田町の自民党本部8階ホールで午後2時から行われた総裁選。ダークスーツに水色のネクタイ姿で臨んだ谷垣氏は、全体の6割の得票を得て勝利を決めると、立ち上がって何度も頭を下げた。
 「みんなでやろうぜと訴えたい」と挙党体制を強調。敗れた河野太郎(46)、西村康稔(46)両候補と麻生太郎前首相(69)の計4人で握手を交わすと、会場の議員からは「そうだ」「やるぞ」などと声が上がった。




 まあ、こちらは、若手からベテランまでまとめ切れる方が谷垣氏しか出馬していない上に、若手が2人に分裂すれば結果はお約束なわけで…。
 万が一にも河野さんや西村さんが選ばれるようだと、最悪党が分裂しかねなかったでしょうし、妥当な結果でしょう。

上がっちゃった…」円高に怒り・嘆き 町工場や農家 世銀総裁は「ドルに代わる選択肢出てくる」発言

2009-09-29 07:19:25 | Weblog
「ドルに代わる選択肢出てくる」 世銀総裁、異例の言及 2009年9月29日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0929/TKY200909280448.html
 世界銀行のゼーリック総裁が28日の当地の大学での講演で、米政府への警告として「米国がドル基軸通貨体制を当然視するのは間違いだ。今後、ドルに代わる選択肢が出てくるだろう」と述べた。国際金融機関のトップが「ドル基軸」が動揺する可能性に言及するのは極めて異例だ。
 ゼーリック総裁は、「欧州中央銀行(ECB)の最近の仕事ぶりを見れば、ユーロの受け入れが今後拡大すると信じるに足りる」と指摘。中国の人民元についても「国際化を進めている」として、影響力が広がる可能性に触れた。
 そのうえで「米ドルは主要通貨としての地位を保つ。ただ、ドルの将来は、米国の選択にかかっている」として、財政赤字の縮小や、金融業界の健全な回復などを強く求めた。
 ゼーリック氏は、米通商代表部(USTR)代表や、国務副長官など米政府の要職を務めてきた。同氏も参加して25日に閉幕した主要20カ国・地域(G20)首脳サミットでは「世界の不均衡の是正」で一致。米国の輸出拡大も意図した政策で、さらなるドル安の可能性も出るなか、警告を発したものとみられる。

上がっちゃった…」円高に怒り・嘆き 町工場や農家 2009年9月28日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/business/update/0928/TKY200909280287.html
 28日午前、円高が一時、1ドル=88円台に進んだ。輸入野菜などは値下がりが見込まれるが、輸出にかかわる人たちは不安を募らせる。
 28日朝9時。東京都葛飾区の機械製作所の社長(56)はパソコンを立ち上げて円の高騰に気づいた。「上がっちゃった……」。まさか80円台までは行かないだろうと思っていた。
 ちょうど中国向けに高性能のねじを作る機械を10台、輸出する準備をしている。ドル建てで4千万円の見積もりを出し、「あとは先方の決定で成約に結びつく段階」だ。ただでさえ、先方からは値段を抑えてくれといわれている。
 「1円高くなれば利幅が約40万円減る。従業員1人の人件費が飛ぶ額です」
 藤井裕久財務相の円高容認の発言には憤りを感じる。「民主党は大衆受けするバラ色の話をしてきたが、長期的に見て大丈夫なのか。日本経済がめちゃくちゃにならないよう、国の財政のトップなら発言に気を付けてほしい」
 一方、輸入野菜や果物は値下がりが見込まれる。大手青果卸売の東京青果(東京都大田区)によると、豪州産のカボチャやニンジン、中国産のネギやシイタケ、南アフリカのグレープフルーツ、南米のキウイやブドウなどが安くなりそうだ。
 ただ、国内農家にとっては円高は逆風だ。「スーパーに安い輸入品ばかり並ぶようになると、国内農家はすぐに立ちゆかなくなる」と担当者。台湾や中国、シンガポールの富裕層向けにようやく軌道に乗り始めた日本産の桃やリンゴなどの輸出にも影響する。
 都内の青果仲卸会社の役員は「スーパーはすぐに円高還元セールをやりたがるが、割を食うのは我々仲卸や国内農家だ」とぼやいた。



 別に他意はないと信じたいのですが、為替相場が急激に円高に向かいそうなこのタイミングでの世銀ゼーリック総裁のこの発言は、やはりカチンときますね…。
 いくら世界の要人が為替の安定を望もうとも、投機筋は相場が動かなければ儲からないため、ちょっとした発言に飛びついて相場を撹乱してきますし、この発言も言葉通りに取られないリスクは十分あるかと思います。
 藤井財務相が為替政策についてややトーンダウンし、鳩山首相も『円高で中小企業が困っている』と就任したばかりの首相としては異例の為替変動の収拾に追われる中、どんな形で飛び火するか予想がつかない日本の政界や中小事業主としては、『勘弁してよ~!』というのが紛れもない本音ではないでしょうか…。