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(30日の選挙)横浜市長選で当選の林氏、世論の追い風を巧みに勝利に結びつけ政治・行政選挙

2009-09-03 07:06:46 | Weblog
(30日の選挙)横浜市長選で当選の林氏、世論の追い風を巧みに勝利に結びつけ政治・行政選挙 2009年08月31日 神奈川
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjaug0908823/
 「当選確実」の報を受けた林氏は、日付の変わった31日の午前1時55分に横浜市中区の事務所に現れた。出迎えた支援者たちに深々と頭を下げ、割れんばかりの拍手に包まれながら「財政は厳しいが、職員や市民と信頼を築き、4年の任期を貫き通す」と謝意を述べた。
 突然決まった市長選への出馬に、マニフェストを練り上げる時間が十分にないなど当初はもどかしさも感じたという。しかし、同日選となった衆院選の民主党公認候補らと連携した選挙戦を展開。各報道機関の調査が「民主党優勢」と伝えた世論の追い風を、巧みに市長選でも勝利に結びつけた。
 衆院選公示以降の12日間は、小選挙区の候補者や市議県議らとたびたび演説し、「この国と横浜を一緒に変えていきましょう」と民主党による政権交代も併せて訴えた。
 もう一つの”武器”である、候補者唯一の女性ということも売りに、「女性の感性を市政に」とアピールした。
 林さんは「わたしがしっかりやることで、女性でもできるんだということを示していきたい」などと、笑顔で意気込みを語った。

横浜市長に民主系・林氏 議会運営が当面の課題 2009年8月31日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090831c3b3104t31.html
 横浜市長選で民主党が推薦した無所属新人で元ダイエー会長の林文子氏(63)が激戦を制し、初の女性市長が誕生した。経済界から経営者としての手腕に期待する声や政策への注文があがる一方、当面は議会運営などが課題になりそうだ。
 「367万市民の大きな期待に応えなければという責任の重さに緊張している」。当選から一夜明け、市選挙管理委員会から当選証書を受け取った林市長は記者らにこう述べた。31日は午前5時から1時間半の睡眠を取った後、あいさつ回りや市幹部との打ち合わせに追われたという。
 民主党の推薦を受けてからは、衆院選の候補者と一緒に演説会を開き、党幹部の応援を受けるなど国政の追い風を活用した選挙戦を展開した。91万297票を獲得し、民間金融機関での勤務経験と若さを訴えた中西健治氏(45)の猛追を3万5671票差でかわした。
 民主党県連の笠浩史代表は31日の記者会見で「政権交代への期待との相乗効果があった」と指摘。「大激戦だったが、一定の手応えを感じながら戦えたのでは」と振り返った。

横浜市 市長選挙結果
当 910297 林文子 63 女 無所属(民主推薦) 新 大学客員教授、前ダイエー会長
  874626 中西健治 45 男 無所属(自民市連推薦) 新 会社役員、元外資系証券副社長
  200283 岡田政彦 43 男 共産 新 党県委員会常任委員




 横浜市長選は、前回圧倒的な支持を得て再選された中田氏が任期途中で突然辞任したため、自公は45歳で証券会社役員の中西健治氏を担ぎあげ、一方の民主党はダイエーの会長などを務めた林文子氏を担ぎ出し、加えて共産党系の岡田政彦氏の3新人が競いあう選挙戦となったのですが、
 国民新党と民主党が推薦した林文子氏が910297票を獲得し、自民推薦で874626票を獲得した中西健治氏と共産党推薦で200283票を獲得した岡田政彦氏を破り初当選しました。
 それにしても、横浜市長選は本命不在な中、野党が推す林氏が有利だろうという下馬評があったのですが、終わってみれば中々の大接戦。
 今の自民逆風の雰囲気を考慮すれば、知名度も高い林氏がもう少し楽に勝てるのではないかと私などは思っていたのですが、やはり若い方に期待する方が多く、女性票が期待できたにも関わらず、林氏は思わず苦戦を強いられたといったところでしょうか…。
 東京都特別区に次ぐ人口規模を持ち、自民優勢の議会運営は中々大変かと思いますが、林氏がどのような手腕を発揮するか要注目です。 

(30日の選挙)茨城知事選は橋本氏が5選、現職で最多

2009-09-03 07:02:00 | Weblog
(30日の選挙)茨城知事選は橋本氏が5選、現職で最多 2009年8月31日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090830-OYT1T00717.htm
 茨城県知事選は30日、投開票が行われ、現職の橋本昌氏(63)(無)が、元国土交通次官の小幡政人氏(64)(無=自民推薦)や競輪選手の長塚智広氏(30)(無)ら5新人を破り、5選を果たした。
 5選は現職知事としては最多。橋本氏を支援してきた自民党が多選に反対して小幡氏を推し、保守分裂選挙となった。
 橋本氏は、連合茨城の推薦を受けたほか、保守系の首長や市町村議から支持を集めるなどし、「継続するからこそできる改革もある」と多選批判をかわした。
 小幡氏は、自民党への逆風が響き、保守票も橋本氏に流れた。長塚氏は無党派層への浸透を図ったが、出馬表明が告示1週間前と出遅れが響いた。民主、公明両党は自主投票だった。

茨城県知事 選挙結果
当 743945 橋本昌 63 男 無所属 現 茨城県知事4期
  318605 小幡政人 64 男 無所属(自民推薦) 新 元国土交通省事務次官、無職
  264150 長塚智広 30 男 無所属 新 競輪選手、アテネ五輪銀メダリスト
  177309 間宮孝子 57 女 無所属(共産推薦) 新 新日本婦人の会茨城県本部副会長
  41494 森川勝行 58 男 無所属 新 無職、元会社社長
  33863 桐原孝志 61 男 無所属 新 元県職員、農業




 茨城県知事選は、現職で5選を目指す橋本昌氏に対して、前回も出馬してそこそこ健闘(前回は橋本氏と間宮氏の一騎打ちで、橋本昌氏が公明と社民の推薦を受け、1080453票を獲得したのに対して、間宮たか子氏も404323票を獲得)した共産党系の間宮たか子氏、自民が推進した元国土交通省事務次官の小幡政人氏、アテネ五輪銀メダリストでまだ30歳の長塚智広氏、元会社社長の森川勝行氏、元県職員の桐原孝志氏の5人が立候補する大混戦となったのですが、
 「企業誘致などを一生懸命やってレールを敷いた」と4期16年の実績を強調し保守票の一部も取り込んだ現職の橋本昌氏が743945票を獲得し、自民系で318605票を獲得した小幡政人氏、
「利権のため借金が増えている。茨城を変えよう」と訴えて264150票を獲得した長塚智広氏、
 177309票を獲得した間宮孝子氏、41494票を獲得した森川勝行氏、33863票を獲得した桐原孝志氏を破り5選を決めました。
 どうやら、こちらは「4期限りの約束」とする自民県連と、「約束していない」とする現職の橋本氏が対立したことで、自民は小幡政人氏を推したものの、保守票の一部が現職橋本氏に流れ、民主党も一時期長塚智広氏に接触したものの、連合茨城や衆院選で支援を受ける県医師連盟が橋本氏の支持に回ったため、当落を左右するとみられる民主党は自主投票を選択。
 もし民主党が長塚氏の支持に回っていたら三つ巴の中々興味深い戦いが見られたのかな…とも思うのですが、保守票の一部や連合が現職支持に回った時点で勝負はほぼ決まっていたでしょうか…。
 橋本氏には、多選批判を覆す程の素晴らしい実績を次の4年間で積み上げて欲しいものだと思います。