ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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脳卒中:親友なき「孤独な酒」 リスク2倍 厚労省調査

2009-05-28 19:19:22 | Weblog
脳卒中:親友なき「孤独な酒」 リスク2倍 厚労省調査 2009年5月21日
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090521AT1G2100821052009.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090521k0000e040051000c.html
 親友がおらず、お酒好きな人が脳卒中になる危険性は飲まない人に比べて、約2倍高いことが、厚生労働省研究班の調査で分かった。また、頼れる人がいる人が適量に飲酒していると脳卒中が少なかった。「孤独な酒」は大敵と言えそうだ。米医学誌アルコーリズム6月号に掲載される。
 調査は、93年に40~69歳だった全国5県の男性約1万9000人を10年間追跡し、飲酒と循環器疾患の関係を調べた。また、「秘密を打ち明けられる人の有無」などの人間関係を聞いた。
 その結果、1日平均ビール大びん1本(日本酒1合)未満を飲み、頼れる人がいない人の脳卒中の発症率は、飲まない人に比べて、1.2倍高いことが分かった。2本未満で1.8倍、3本未満で1.9倍の差が生じた。一方、頼れる人がいる人は、2本未満まで0.7~0.8倍と、飲まない人より脳卒中になりにくく、それ以上の大量飲酒になると1.2倍前後に高まった。
 これまで、酒は脳卒中の危険性を高めるとされてきたが、頼れる人の有無で違いがあり、頼れる人がいれば適量の飲酒に良い効果があった。一方で、心筋梗塞(こうそく)では、頼れる人の有無に関係なく飲酒で発病の危険性が低かった。
 研究班の磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)は「上手に飲めば、酒は百薬の長。休肝日を設け、みんなで楽しく飲めばストレスを解消し、脳卒中予防に役立つのではないか」と説明する。




 ん…。私などは、会社主導の宴会等で、あまり親しくない方と一緒の時間(通常2時間程度)を過ごさなければならない時の方が、間が持たなくてついお酒が進んでしまう性格なのですが、、やはり一人酒は適量であっても脳卒中のリスク要因になってしまうのでしょうか…。
 花見をするにしても、皆でカラオケで盛り上がりながら酒を飲むよりは、1人で静かに桜を眺めながらしみじみ缶を傾けたいな…などと考える私にとっては、この報告は正直少しショッキングでした。

 もっとも脳卒中の発生原因としては、お酒だけでなく、普段の食生活も大きく影響するでしょうし、ビール大瓶2本がボーダーライン(休肝日は週2日?)というのも、適量の基準としてはいささか甘いような気もしなくもありませんね…(ニャリ
 本気で因果関係を調べるのならば、『飲酒量もせいぜいビール大ビン1本までで、週に2日は休肝日を設ける人』とモニター対象者を厳選した上で、糖尿病の有無や血糖値・尿酸値など各種データーも参考にしなければ、実際のところはこの仮説が本当に正しいのかはわからないような気がするといったら、さすがに言い過ぎになるでしょうか…。

「公明党に許し取ってこい」森元首相、定数削減論に異議

2009-05-28 09:33:23 | Weblog
「公明党に許し取ってこい」森元首相、定数削減論に異議 2009年5月28日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0527/TKY200905270285.html
 「共産党は消えてくれるのは結構だが、衆院を300人にすると言う人たちは、公明党に行って許しを取ってこい」。森元首相は26日、東京都内の会合で、自民党内で検討が進む衆院議員の定数削減に真っ向から異議を唱えた。
 定数480(小選挙区300、比例区180)を300に減らす案について「比例の180人はいらないということだろうが、共産党と公明党は命がけで反対する。そんなことを言っているヤツは公明党と腹を据えてケンカできるのかね」と語った。
 99年の自自連立政権で当時の小沢一郎自由党党首が小渕首相に衆院比例区の定数削減を迫った経緯も紹介し、「小沢君は無理やり比例区をなくそうとした。彼は基本的に公明嫌いだ。そういう経緯も知らず、定数削減を言えば民主党に負けないというのは実に愚かな考えだ」とした。



 はぁ…。何かと問題発言の多い森元総理としては珍しく?現実を直視した冷静な分析かな…とも思えるのですが、思わず『共産党は消えてくれるのは結構だが』と本音が出てしまうところに、この方の政治家として、そしてリーダーとしての器の小ささを感じてしまいますね…(溜息
 私自身、共産党の考え方には、(パパ・クウォーター制度など一部に共感する政策もあるものの)予算の振り分けなど、いささか現実離れしたものを感じますが、だからといって、自分の価値観から受け入れられないものを排除しろとは思いません(少数意見を弾圧しない社会だからこそ、多様な価値観が受け入れられ、社会全体の力も強くなるのではないでしょうか。)し、せめて『公明党や共産党など少数政党は応じないだろうな…』といったぼかした言い方をすればいいのに、わざわざ野党に突っ込む材料を与えなくて良いのに…などとつい感じてしまいました。

GM破綻なら国内102社に不良債権発生の恐れ 帝国データ調べ

2009-05-28 09:20:28 | Weblog
GM破綻なら国内102社に不良債権発生の恐れ 帝国データ調べ  2009年05月27日
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090527AT1C2700627052009.html
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090527-OYT1T00778.htm
 帝国データバンクは27日、米ゼネラル・モーターズ(GM)が経営破綻した場合、GMと取引のある日本企業102社に売掛債権などを回収できなくなる恐れがあると発表した。部品メーカーを中心に国内にGMと取引をする企業が多く、破綻すれば日本メーカーも不良債権を抱える可能性が高い。
 帝国データバンクによると、GMとそのグループ企業などと取引関係がある国内企業数は133社。このうち、GMに対して自動車部品や生産設備などを販売している納入業者は102社にのぼる。ブリヂストンやデンソーなど売上高が1兆円を超す大手企業もあるが、ほぼ半数は100億円以下の中小企業。10億円未満の小規模な会社も34社に達する。
 米政府はGMなどの取引先に対して同社向け債権を保証する支援制度を設けているが、すべての取引先が利用できるわけではない。国内のGM向け債権額の総額は不明だが、破綻すれば日本の中小企業にも大きな悪影響を与えそうだ。



 債務を株式に交換する提案について、債権者からの同意が得られないことから、GMが連邦破産法を申請するシナリオが現実味を帯びていますが、GMが経営破綻した場合には、日本企業だけでも100社を超える会社に不良債権が発生する恐れがあることがわかりました。
 もっとも、実際にGMが連邦破産法を申請すれば、おそらくはGMに対する売掛債権だけでなく、資金繰りに苦しんだ部品メーカーの連鎖破綻による不良債権の発生や、資金繰り援助目的の債権放棄による損失も今後出てくる可能性が高く、その影響がどれだけの金額になるかは、ちょっと想像がつかないものがあります。

 まあ、GMの 社債を株式に交換する提案 については、交換する株式の時価が社債額面の1割に満たないため、債権者には『会社を破綻させて、分配を受けた方が得』との見方も広がっているようですが、GMが法的整理になるということは、日本で言えばトヨタや日産ルノー連合クラスの自動車会社が法的整理するようなもの。
 影響が自動車部品会社だけでなく、鉄鋼会社や各種パーツを納品している会社など、あらゆる取引先に広範囲に出てくることは必然ですし、分配率を引き上げてぎりぎりまで再交渉するのか、それともこの条件のままでぎりぎりまで交渉するつもりなのかは知りませんが、ごくごく個人的な意見を述べるならば、クライスラーと比べて1ヶ月長い猶予期間を貰い、しかもクライスラーの破綻を目の前で見せられて『次は君達(GM)の番だよ。1ヶ月以内にどうしたいのか、自分で決めてね』と最終通告を受けていながら、一体これまで何をやっていたんだと、ついつい恨み言の一つも言いたくなりますし、クライスラーだけでなくGMの車も叩き売り状態となる(クライスラーの車は、顧客がアフターケアを危惧していることから、既に1割以上値引きしないと売れなくなっています)ことで、自動車部品メーカーの利益も激減し、そのことが従業員のリストラという形でアメリカの雇用や経済を更に悪化させてしまわないかが心配です。