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そしてマスクが店頭から消えた…。ネットオークションでは10倍に… ニュース3本

2009-05-20 20:19:35 | Weblog
【新型インフル】マスク品薄 ネットオークションでは10倍に 2009年5月20日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090520/sty0905201039004-n1.htm
 新型インフルエンザの感染拡大を受け、各地の薬局、ドラッグストアなどでマスクの品薄状態が続くなか、インターネットオークションで、マスクの値段が急騰している。薬局などで購入できなかった消費者が殺到しているとみられ、なかには元値から10倍に跳ね上がった商品もでているが、厚生労働省は「冷静に対応してほしい」と呼びかけている。
 インターネットのオークションサイトでは、新型インフルエンザ予防に効果があるとされる医療用マスクの人気が急上昇。50枚入りで1200円程度の商品に、1万4000円の値がついたケースもあった。
 インターネットオークションを頻繁に利用するという大阪府東大阪市の女性(25)は「お店では品切れのところが多くて困っている。神戸に住む親類からもマスクを送ってほしいと頼まれており、インターネットなら外出をせず購入できると思ったがこの値段には驚いた」と話していた。
 大手薬局チェーンの担当者によると、関西地区のほか、首都圏などでもマスクは品薄状態になっているというが、チェーン全体ではまだ在庫があるといい、現在は本部の在庫を順次、各店に振り分けているところだという。
 また、マスクのメーカーも大量増産をはじめており、神戸市に本社を置く「メディコム・ジャパン」は「通常の20~30倍の注文が医療機関やドラッグストアから殺到しており、増産にあたっているところ」としていた。
 厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部の担当者は「メーカーには関西地区を中心に在庫を流通させるように要請しており、まもなく、消費者に行き渡ると考えている。消費者の方には冷静に対応してほしい」と話していた。

マスクが買えない 薬局空っぽ、ネットでは高値取引 2009年5月20日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/0520/OSK200905200067.html
 「マスク・パニック」のような状況が起きている。神戸で新型の豚インフルエンザの国内初感染が確認された16日から、兵庫、大阪を中心に店頭から消え始め、品薄地域は一気に全国に拡大した。入手方法はあるのか。入らなかったらどうすればいいのか。
 神戸市東灘区に住む会社員の女性(44)は20日朝、大阪へ向かう通勤電車で肩身の狭い思いをした。乗客の8割ほどがマスクをしていたのに、自分はしていなかったからだ。「非常識と思われているようで。でも、品切れで手に入らない」。大阪府豊中市の会社員の男性(37)は高松市の知人に買って送ってくれるよう頼んだが、「どこも品切れ」との返事。会社からマスク着用の指示が出ているのに「どうしようもない」。
 19日現在、大阪、兵庫の都市部の薬局や百円ショップ、大手スーパーなどに尋ねたところ、ほとんどが品切れで、「入荷未定」の店も多い。メーカーの在庫そのものがほとんど底をついているためだ。
 医療品メーカー大手の興和(東京)によると、5月上旬だけで例年の5月分の約40倍のマスクを出荷。従業員に残業を頼み、休日返上で生産を続けているが「とても追いつかない」という。
 「季節はずれ」であることも事態を悪化させている。マスクは、風邪のはやる秋から花粉症対策の3月まで大量生産し、4、5月は端境期。工場のラインを休ませたり、工員を減らしたりして生産量を4分の1以下に落とす。急に増やそうにも、人も資材も確保しきれないのだ。メーカー41社が加盟する日本衛生材料工業連合会によると、マスクは国内で年間約20億枚消費されている。3月末で在庫が計1億枚あったが、現在はほぼない状態という。
 品切れは近畿圏にとどまらず、18日ごろには全国に拡大。売り切れで入荷のめどが立たない福井市の薬局は「石油ショックでトイレットペーパーがなくなったときのような騒ぎ」。秋田県で店舗展開する佐野薬局も「入荷してもすぐ売れてしまう」という。
 マスクは手に入るのか。
 大手ドラッグストアチェーンの店舗は、しばらくの間は少量でも入荷があるようだ。多くが海外で新型インフルが話題になり始めた4月から大量に仕入れ、各店舗に少なくとも週に数回、数十個ずつは出荷できている。入荷予定は各店に問い合わせればわかるが、予約は受け付けないところが多い。
 大手コンビニエンスストアも在庫を確保しており、今のところ商品が回転している。入荷は少量だが、問い合わせれば予定を教えてくれる店もある。
 インターネットはどうか。「楽天」では、在庫がある店舗でも、高価なマスクしか残っていないことが多い。ヤフーオークションでは「新型インフルエンザに有効」などとアピールする品に入札が集中。16日夜に出品された「医療用マスク」50枚1箱は64件の入札があり、開始価格1980円が1万7千円で落札された。神奈川、千葉、札幌など、感染が広がっていない地域からの出品がめだつ。
 滋賀県立大の山田明教授(臨床ウイルス学)の話 マスクは、感染者がせきをしてウイルスを周囲にまき散らすのを防ぐという点で一定の効果がある。外からの感染を防げるかどうかは意見がわかれている。手に入らないからとあわてる必要はない。手洗い、うがいの励行のほか、肝心なのは人ごみに出ないこと。外出時は自家用車で移動する、ラッシュの電車・バスに乗らない、時差通勤をするなどの対策が有効だ。

「心配」「疑問」マスク着用・未着用 それぞれの理由2009年5月20日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/0520/OSK200905200065.html
 新型の豚インフルエンザの感染者が増え、街中のマスク姿が当たり前の光景となりつつある。ここ数日、電車の中や繁華街では、未着用の人は「少数派」だとさえ言える。通勤時のJR大阪駅と新大阪駅で、着けている人、着けていない人にそれぞれ聞いた。
 改札口、階段、ホーム、電車内と、とにかくマスク姿が目立つ。見た感じでは、着用者は8割にも上る。
 その一人、買い物帰りの大阪市淀川区の主婦(46)は「自分が感染しても、夫と子どもだけにはうつしたくない」。成田空港で国内初の感染例が確認された9日から着けている。「感染者は10代が多いので、やはり気になる」と大阪府豊中市の関西大1年の男性(18)は母親から着用を薦められ、大学も17日から休講したため着け始めた。「この年で感染したら、命にかかわる」と、大阪市福島区の無職男性(84)は今月初めから、屋外では必ず着用している。「国内で感染者が完全にいなくなるまで外さない」
 新大阪駅は出張のサラリーマンが多い。名古屋市の鉄鋼会社員の男性(47)はマスク越しに「内心、大阪に来るのは嫌だった」。会社では大阪出張は原則禁止。しかし、大事な商談でキャンセルできなかった。「新幹線は密室。名古屋駅に着くまで外さない」と足早にホームに向かった。
 4人の子どもがいる金沢市の建設会社員の男性(51)は「妻に『絶対ウイルスを持ち帰るな』と言われて着けたけど、金沢に着いたら外す」。  一方、着けない人からはこんな声も。
 兵庫県宝塚市のアルバイト男性(23)は「感染を防げるのかどうか」と効用を疑う。帰宅途中の会社員女性(36)は「化粧が崩れるのがイヤ。新型インフルエンザは毒が弱いんでしょ」。会社でも義務づけられておらず、「強毒性になるまで着ける気はない」。




 そして、この新型インフルエンザ騒動は、マスク争奪合戦の様相を示してきました…(滝汗
 ちなみに今私が住んでいる県では、まだ感染患者は発生していないものの、自分用にマスクを購入しようと3.4軒程、薬局やドラッグストアめぐりをしたのですが、数十枚入りのお徳用どころか1枚単位で販売しているマスクもドラッグストアでは既に売り切れていて次の入荷時期は未定、あるいは1枚400円もする高級マスクが数枚残っているのみ…。(お徳用は多分感染者の多い地域に送ったのでしょう)
  なんとか、近所の薬局で1枚128円のものを3枚確保することができたのですが、患者が全く発生していないわが県でもこのような状態ですから、既に患者が大量に発生している関西地方ではもっとパニック状態になっているのでしょうし、現にネットーオークションでは本来の値段の10倍以上の値段で取引が成立してしまったのだとか…。

 さすがに本来の値段の10倍以上ともなると、ばかばかしくて突っ込みを入れる気力もなくなってしまう(マスクもいいけど、手洗いとうがいも感染防止には有効ですよ…。)のですが、会社の中には『マスクを持参で出社しろ』と命令され、そのマスクが手に入らずに困惑するサラリーマンも…。
 もし業務命令でマスクを着用させるならば、その会社が責任をもって調達すべきだと思うんですけどね…。
 マスクを作っている会社も、今は本来季節従業員を雇っていない閑散期で、生産に携わってくれる従業員の確保に奔走している最中ですし、このマスクパニックはもうしばらく続きそうです…(憂鬱

新型インフル感染、世界で1万人超す

2009-05-20 20:15:57 | Weblog
新型インフル感染、世界で1万人超す 2009年5月20日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090520AT2M1903V19052009.html
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090520/bdy0905201248013-n1.htm
 豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザの世界の感染者が日本時間20日に1万人を超えた。同午前1時現在の感染者数は42カ国・地域で1万218人(米国は感染の疑いが濃厚な人を含む)。最も多いのは米国で5469人。メキシコ、カナダと続き、日本は4番目で193人となっている。
 新型インフルエンザはメキシコを震源地に4月中旬から感染が拡大。新型ウイルスと確認してから1カ月を待たずに、1万人に感染が広がった。

家族内感染うかがわせる事例も 感染者は193人に 2009年5月20日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0519/OSK200905190127.html
 新型の豚インフルエンザの感染が確認された人は、20日午前1時現在で193人に増えた。これまでの学校内に加え、家族内での感染をうかがわせる例も出始めている。
 感染者は兵庫県111人、大阪府82人。19日に判明した兵庫県芦屋市の小学1年の男児は、母親と兄も感染しており、家庭内でうつった可能性が高い。このケースも含め、2人以上が感染した家庭が少なくとも4例でている。大阪府八尾市立南山本小学校では、新たに6年生の女児の感染が確認された。同小児童はこれで6人目。
 大阪府教委は、政令指定市を除く41市町村の公立小中学校と府立高校などで19日、344人が発熱相談センターに体調不良を訴え、8人がインフルエンザの簡易検査で陽性反応を示したと発表した。
 神戸市は19日、市内の薬店31店を調べたところ、22店でマスクが、19店で消毒液が品切れだったと明らかにした。同日、麻生首相に、安定供給を指導するよう求める要望書を出した。

高校生バイト出勤停止…外食産業、新型インフル対応に苦慮 2009年5月19日 読売夕刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090519-00000640-yom-soci
 新型インフルエンザの国内感染が大阪府と兵庫県で拡大する中、外食産業やレジャー産業を中心に影響が広がっている。
 アルバイトの高校生の出勤を停止したファミリーレストラン、商品の流れを速くするためレーンを短くした回転ずしチェーン……。感染が関西以外の地域に広がった時にどうするのか。今後の対応に頭を痛める企業も少なくない。

◆アルバイト 
 「日本マクドナルド」(東京都新宿区)では、大阪や兵庫で公立学校などの休校措置を取っている自治体を中心に、約100店で、高校生のアルバイト勤務が多い平日の夕方、日中勤務の主婦に勤務を延長してもらうなどして対応している。今後、週末になると、さらに高校生の勤務が増えるため、同社コミュニケーション部では「どのように人繰りをするか頭が痛い。ほかの地域に広がらないことを祈るばかり」と語る。
 18日にはこの約100店の店員に全員、マスクを着用するよう指示しており、今後、首都圏などに広がることも考え、マスクの備蓄を増やしているという。
 ファミリーレストランのロイヤルホストを運営する「ロイヤルホールディングス」(福岡市)でも、両府県の一部店舗で、19日から高校生アルバイトの出勤を停止する措置を取った。高校生のアルバイトは各店舗とも従業員の1割程度。同社も「今後、感染がさらに拡大すればまた対応を考えなければいけない」と不安そうだ。

◆衛生対策 
 回転ずしの「くら寿司」を運営する「くらコーポレーション」(堺市)は18日以降、近畿圏の店舗で感染防止に万全を期すため、すしをのせた皿が流れるレーンを短くして客席も少なくした。すしが外気に触れる時間を短縮するためで、同社の広報担当者は「これらの店は、お客様に待ってもらわないといけない状況になっている」と話している。
 「ファミリーマート」(東京都豊島区)では兵庫、大阪、京都の2府1県の計約950店舗で、おでんの販売を中止した。
 同社を含むコンビニ各社は、レジカウンターのそばで、おでんのほかフライドチキンなどを扱っているが、おでんは夏場でも、肌寒い日や冷房で冷えた体を温めようと一定の需要がある。1年を通じ用意しておきたいメニューだが、外気に触れたまま店頭に並んでいることを不安に感じる客がいるのではないかと、“苦渋の決断”をしたという。
 同社広報・IR部は「不安を助長することにならないかという懸念もあり、公的機関が感染者を確認した自治体を中心にした。今後も同じ考えで、対象拡大は状況に合わせて」と話し、推移を見守っている状態だ。

◆集客施設 
 「正直、今後どうなるかわからないことばかり。とにかく慌てないよう臨機応変な対応に努めている」というのは、東京ドーム(東京都文京区)。今月1日に社長を本部長とする新型インフルエンザ対策本部を設置し、コンサートやプロ野球などでにぎわうドーム内で感染が疑われる人が見つかった場合、通常の医務室ではなく、4か所に特設したテントに案内し、行政の発熱相談センターに連絡するという段取りを決めた。さらに、すべてのトイレに消毒液を置いたという。
 一方、セ・パ交流戦が19日から始まる京セラドーム大阪(大阪市西区)は16日から球場内でのジェット風船の販売を自粛。球場内のトイレにはやはり、消毒液を設置したという。



 新型インフルエンザの感染者ですが、世界では1万人を突破、日本でも200人弱(おそらくこの記事をアップした時点では200人を超えているでしょうね…)にまで及んでいることがわかりました。
 そして、感染者の多い地域では、小中高校を一斉に休校にする措置が取られたりしているのですが、その影響を強く受けているのが、高校生を多数アルバイトとして雇っている外食産業。
 まあ、ファーストフード系は高校生のアルバイトも多いのではないかな…とは思っていましたが、元々慢性的な人手不足のところに、高校生をシフトから外さなければならないことで、店舗によってはどう人員シフトを組めばよいか、店長職の方も頭を抱えているのではないでしょうか…。

 本来インフルエンザに罹って困るのは高校生だけでなく、大学生や20代・30代あるいはそれ以上の職員も同様のはずですが、特定の職員にだけ負担がかかれば体力が失われ、それだけ風邪やインフルエンザに対する抵抗力も弱まってしまいますし、1人でも倒れれば、その分他の人への負荷が飛躍的に増える…。
 『夜の6時で店を閉める』などあまり過敏な反応をされても困りますが、場合によっては職員が過労状態にならないように、もし感染拡大が長引くようならば、営業時間の短縮や、年中無休の店ならば、臨時に週1日休業すると言ったことも真剣に考えなければならなくなるのかもしれませんね…。