大豆加工食品の豆腐、みそ、納豆、しょうゆの4業界団体が値上げで結束 2007年11月14日
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071114/biz0711141944019-n1.htm
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071115k0000m040088000c.html
「原材料の大豆価格の高騰を店頭価格に転嫁できないと、地方独特のみそや、しょうゆの味が食卓からなくなりかねない」
大豆加工食品の豆腐、みそ、納豆、しょうゆの4業界団体は14日、タッグを組み都内で業界の窮状をこう訴えた。
バイオエタノール燃料の普及にともない大豆や小麦から、さとうきびやとうもろこしへの転作が進み、大豆、小麦の輸入価格が高騰している。このため食品業界では製品の値上げ表明が相次いでいるが、流通大手は「メーカー側にコスト吸収の余力があり、企業努力が先」と、値上げを認めない構えだ。
4業界は中小零細企業の割合が高く、値上げが浸透しないと、企業の存亡に直結しかねない共通の課題を抱える。
大豆は95%が米国など輸入頼み。全国醤油工業協同組合連合会の武田與光会長は「中小メーカーの合理化努力は限界で、価格改定せざるを得ない」と消費者への理解を求めた。
みそ業界では業界トップのマルコメ(長野県長野市)や3位のマルサンアイ(愛知県岡崎市)が相次いで来年2月出荷分から平成2年以来、18年ぶりの値上げを表明したばかり。もっとも、流通大手との値上げ交渉は、苦戦が伝えられている。
一方、交渉のテーブルにもつけず大手同士のやりとりを見守っている中小零細企業は、すでに赤字経営に陥っているところも少なくないという。
ハナマルキ、みそ1割値上げへ 2007年11月16日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20071115AT1D1507715112007.html
朝日 http://www.asahi.com/business/update/1116/TKY200711150391.html
みそ大手のハナマルキ(長野県辰野町)は15日、2008年3月の出荷分から家庭用みそなどを値上げすると発表した。出荷価格を約10%引き上げる。大豆や塩などの原料や包装資材の高騰が理由。同社の値上げは1990年以来。
値上げ対象は家庭用の全商品と業務用の一部商品で、合わせて約50品目。主力の家庭用みそ「風味一番」(1キログラムカップ入り)の税込みメーカー希望小売価格は500円から580円に上がる。みそ業界では、すでに最大手のマルコメ(長野市)などが値上げを表明している。
旭松食品、凍り豆腐10%値上げへ 2007年11月16日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20071115AT1D1508W15112007.html
旭松食品は15日、凍り豆腐を10%程度値上げすると発表した。2008年2月1日からの予定で、値上げは1990年以来。主原料の大豆価格上昇に加え、原油価格高騰に伴う包装資材価格や燃料費の上昇によるコスト増が理由としている。主力商品の「旭松 こうや豆腐」の希望小売価格(税抜き)を、310円から340円程度に上げる。
この異例の4業界が結束した値上げ交渉ですが、大豆の輸入国となるアメリカで、バイオ燃料の需要が高まったことから大豆の作付け面積が減り、原材料となる輸入大豆の値段が昨年比2割~3割も上昇していることが、値上げ要求の理由のようです。
他にも、豆腐業界の場合は、これに加えて後継者難という厄介な問題があり、毎年400~500社が廃業に追い込まれているそうで、豆腐業界にとっては値上げはまさに死活問題となっています。
ただ、結束した豆腐・みそ・納豆・しょうゆの4業界というのは、大手スーパーにとっては格好の客寄せ商品でもありますし、小売の現場としても、そう簡単には値上げには応じられないというのが本音ではないでしょうか。
一方、ブランド力のある大手メーカーは価格転嫁を単独で決める力があるようで、ハナマルキと旭松食品は値上げを打ち出しました。まあ、こちらはご指名買いが期待できる商品を多く揃えていますし、少しくらい値上げしても売り上げは減少しない自信があるのでしょうね。
結局のところ、(納豆は難しいと思いますが)1品あたりの分量を減らすといった形での事実上の値上げで落ち着きそうな気がします。
旭松食品 価格改定のニュースリリースはこちら
http://www.asahimatsu.co.jp/company/release/071112neritoufu.pdf
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071114/biz0711141944019-n1.htm
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071115k0000m040088000c.html
「原材料の大豆価格の高騰を店頭価格に転嫁できないと、地方独特のみそや、しょうゆの味が食卓からなくなりかねない」
大豆加工食品の豆腐、みそ、納豆、しょうゆの4業界団体は14日、タッグを組み都内で業界の窮状をこう訴えた。
バイオエタノール燃料の普及にともない大豆や小麦から、さとうきびやとうもろこしへの転作が進み、大豆、小麦の輸入価格が高騰している。このため食品業界では製品の値上げ表明が相次いでいるが、流通大手は「メーカー側にコスト吸収の余力があり、企業努力が先」と、値上げを認めない構えだ。
4業界は中小零細企業の割合が高く、値上げが浸透しないと、企業の存亡に直結しかねない共通の課題を抱える。
大豆は95%が米国など輸入頼み。全国醤油工業協同組合連合会の武田與光会長は「中小メーカーの合理化努力は限界で、価格改定せざるを得ない」と消費者への理解を求めた。
みそ業界では業界トップのマルコメ(長野県長野市)や3位のマルサンアイ(愛知県岡崎市)が相次いで来年2月出荷分から平成2年以来、18年ぶりの値上げを表明したばかり。もっとも、流通大手との値上げ交渉は、苦戦が伝えられている。
一方、交渉のテーブルにもつけず大手同士のやりとりを見守っている中小零細企業は、すでに赤字経営に陥っているところも少なくないという。
ハナマルキ、みそ1割値上げへ 2007年11月16日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20071115AT1D1507715112007.html
朝日 http://www.asahi.com/business/update/1116/TKY200711150391.html
みそ大手のハナマルキ(長野県辰野町)は15日、2008年3月の出荷分から家庭用みそなどを値上げすると発表した。出荷価格を約10%引き上げる。大豆や塩などの原料や包装資材の高騰が理由。同社の値上げは1990年以来。
値上げ対象は家庭用の全商品と業務用の一部商品で、合わせて約50品目。主力の家庭用みそ「風味一番」(1キログラムカップ入り)の税込みメーカー希望小売価格は500円から580円に上がる。みそ業界では、すでに最大手のマルコメ(長野市)などが値上げを表明している。
旭松食品、凍り豆腐10%値上げへ 2007年11月16日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20071115AT1D1508W15112007.html
旭松食品は15日、凍り豆腐を10%程度値上げすると発表した。2008年2月1日からの予定で、値上げは1990年以来。主原料の大豆価格上昇に加え、原油価格高騰に伴う包装資材価格や燃料費の上昇によるコスト増が理由としている。主力商品の「旭松 こうや豆腐」の希望小売価格(税抜き)を、310円から340円程度に上げる。
この異例の4業界が結束した値上げ交渉ですが、大豆の輸入国となるアメリカで、バイオ燃料の需要が高まったことから大豆の作付け面積が減り、原材料となる輸入大豆の値段が昨年比2割~3割も上昇していることが、値上げ要求の理由のようです。
他にも、豆腐業界の場合は、これに加えて後継者難という厄介な問題があり、毎年400~500社が廃業に追い込まれているそうで、豆腐業界にとっては値上げはまさに死活問題となっています。
ただ、結束した豆腐・みそ・納豆・しょうゆの4業界というのは、大手スーパーにとっては格好の客寄せ商品でもありますし、小売の現場としても、そう簡単には値上げには応じられないというのが本音ではないでしょうか。
一方、ブランド力のある大手メーカーは価格転嫁を単独で決める力があるようで、ハナマルキと旭松食品は値上げを打ち出しました。まあ、こちらはご指名買いが期待できる商品を多く揃えていますし、少しくらい値上げしても売り上げは減少しない自信があるのでしょうね。
結局のところ、(納豆は難しいと思いますが)1品あたりの分量を減らすといった形での事実上の値上げで落ち着きそうな気がします。
旭松食品 価格改定のニュースリリースはこちら
http://www.asahimatsu.co.jp/company/release/071112neritoufu.pdf