得意客用「つゆ」賞味期限も偽装、船場吉兆本店で張り替え 2007年11月15日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071115i406.htm?from=main4
高級料亭「吉兆」を展開するグループ会社の一つ「船場吉兆」(大阪市)の消費・賞味期限改ざん問題で、同社が本店でも、得意客向けの贈答用商品について、期限表示を最長3か月延ばしてラベルを張り替えていたことが、大阪市への報告でわかった。
本店での期限ラベル張り替えが明らかになったのは初めて。張り替え後の表示は賞味期限内だったが、同社のずさんさが改めて浮き彫りになった。
報告によると、同社は5~7月に製造した「めん・だしセット」のつゆに3か月間の賞味期限を表示し、6月下旬~7月末ごろ、得意客への中元に配布。その後、残った20~30セットを8月に進物として配った際、その時点から3か月先を期限とする表示にラベルを張り替えたという。
市保健所に対し、同社は「本来の賞味期限は1年半」とし、「最も古い5月製造分を張り替えても期限は超えることはないと考えた」と弁明したという。
市保健所は「1年半の賞味期限自体には妥当性があり食品衛生法違反とまでは言えないが、認識が甘い」と指摘。今後は途中で変更することがないよう行政指導する。読売新聞の取材に対し、船場吉兆は「担当者と連絡がつかない」としている。
つゆの賞味期限は容器や濃度によって異なるが、日本農林規格(JAS)法に基づき検査・格付けを行う財団法人「日本醤油技術センター」(東京)は1~2年とする指針を示している。
船場吉兆:食品偽装 説明が不十分なら、報告書受け取り拒否も--農水省 2007年11月15日 毎日夕刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071115dde041040065000c.html
「船場吉兆」(大阪市)による食品偽装問題で、農林水産省は、船場吉兆の説明にパート従業員や取引業者などからさまざまな反論が出ていることを重視。同社に12月10日までに提出を求めている改善報告書で、これらについて十分な説明がない場合は、報告書の受け取りを拒否する方針を固めた。また、改善指示に従わなかったと判断した場合は、行政処分にあたる改善命令を出すことも検討している。
船場吉兆は福岡市中央区の「吉兆天神フードパーク」で、菓子や総菜の期限切れ販売が発覚。その後、本店で九州産の牛肉を「但馬牛」と表示したり、ブロイラーを「地鶏」として販売したことが判明し、「フードパーク」で売られていた菓子の原材料が一部未表示だったことも分かった。
同社は、期限切れ販売について「販売責任者のパート従業員が独断で行った」▽牛肉の産地偽装について「仕入れ担当社員が『肉質が同等であれば、問題ない』と但馬牛として表示した」▽鶏肉の原材料偽装について「納入業者が無断で地鶏をブロイラーに変更した」▽菓子の原材料未表示について「納品業者が説明しなかった」--などと説明。本社上層部はこれらの偽装を一切知らなかったと強調してきた。
しかし、福岡市での期限切れ販売について、14日にパート従業員らが「取締役から期限偽装を直接指示された」などとする反論会見を開いたほか、菓子や鶏肉の納品業者からも吉兆側の説明を虚偽とする主張が相次いだ。
「改善指示」や「改善命令」は、JAS(日本農林規格)法に基づく措置。命令に従わない場合、法人には1億円以下の罰金が科せられる。
「船場吉兆」の消費・賞味期限改ざん問題ですが、今度は、得意客向け「めん・だしセット」のつゆについて、期限表示を最長3か月延ばしてラベルを張り替えていたことが判明しました。
同社は「本来の賞味期限は1年半」とし、「最も古い5月製造分を張り替えても期限は超えることはないと考えた」と弁明したようですが、だったら最初から賞味期限を1年半先にすればいいだけのことですし、後付けの言い訳にしか聞こえないのは私だけでしょうか。
一方、農林水産省はこの一連の問題にかなり怒り心頭なようで、12月10日までに提出を求めている改善報告書で説明が不十分ならば、報告書の受け取りを拒否する方針を決めたようです。
まあ、フードパークの件でも、添加物の表示問題でも、会社側とパートや納品業者との言い分が全く異なり、農水省から見れば『いい加減にしろ!』と一喝したいのが本音ではないかと思いますし、この調子では強権発動も十分ありうるのでは…思いますね。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071115i406.htm?from=main4
高級料亭「吉兆」を展開するグループ会社の一つ「船場吉兆」(大阪市)の消費・賞味期限改ざん問題で、同社が本店でも、得意客向けの贈答用商品について、期限表示を最長3か月延ばしてラベルを張り替えていたことが、大阪市への報告でわかった。
本店での期限ラベル張り替えが明らかになったのは初めて。張り替え後の表示は賞味期限内だったが、同社のずさんさが改めて浮き彫りになった。
報告によると、同社は5~7月に製造した「めん・だしセット」のつゆに3か月間の賞味期限を表示し、6月下旬~7月末ごろ、得意客への中元に配布。その後、残った20~30セットを8月に進物として配った際、その時点から3か月先を期限とする表示にラベルを張り替えたという。
市保健所に対し、同社は「本来の賞味期限は1年半」とし、「最も古い5月製造分を張り替えても期限は超えることはないと考えた」と弁明したという。
市保健所は「1年半の賞味期限自体には妥当性があり食品衛生法違反とまでは言えないが、認識が甘い」と指摘。今後は途中で変更することがないよう行政指導する。読売新聞の取材に対し、船場吉兆は「担当者と連絡がつかない」としている。
つゆの賞味期限は容器や濃度によって異なるが、日本農林規格(JAS)法に基づき検査・格付けを行う財団法人「日本醤油技術センター」(東京)は1~2年とする指針を示している。
船場吉兆:食品偽装 説明が不十分なら、報告書受け取り拒否も--農水省 2007年11月15日 毎日夕刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071115dde041040065000c.html
「船場吉兆」(大阪市)による食品偽装問題で、農林水産省は、船場吉兆の説明にパート従業員や取引業者などからさまざまな反論が出ていることを重視。同社に12月10日までに提出を求めている改善報告書で、これらについて十分な説明がない場合は、報告書の受け取りを拒否する方針を固めた。また、改善指示に従わなかったと判断した場合は、行政処分にあたる改善命令を出すことも検討している。
船場吉兆は福岡市中央区の「吉兆天神フードパーク」で、菓子や総菜の期限切れ販売が発覚。その後、本店で九州産の牛肉を「但馬牛」と表示したり、ブロイラーを「地鶏」として販売したことが判明し、「フードパーク」で売られていた菓子の原材料が一部未表示だったことも分かった。
同社は、期限切れ販売について「販売責任者のパート従業員が独断で行った」▽牛肉の産地偽装について「仕入れ担当社員が『肉質が同等であれば、問題ない』と但馬牛として表示した」▽鶏肉の原材料偽装について「納入業者が無断で地鶏をブロイラーに変更した」▽菓子の原材料未表示について「納品業者が説明しなかった」--などと説明。本社上層部はこれらの偽装を一切知らなかったと強調してきた。
しかし、福岡市での期限切れ販売について、14日にパート従業員らが「取締役から期限偽装を直接指示された」などとする反論会見を開いたほか、菓子や鶏肉の納品業者からも吉兆側の説明を虚偽とする主張が相次いだ。
「改善指示」や「改善命令」は、JAS(日本農林規格)法に基づく措置。命令に従わない場合、法人には1億円以下の罰金が科せられる。
「船場吉兆」の消費・賞味期限改ざん問題ですが、今度は、得意客向け「めん・だしセット」のつゆについて、期限表示を最長3か月延ばしてラベルを張り替えていたことが判明しました。
同社は「本来の賞味期限は1年半」とし、「最も古い5月製造分を張り替えても期限は超えることはないと考えた」と弁明したようですが、だったら最初から賞味期限を1年半先にすればいいだけのことですし、後付けの言い訳にしか聞こえないのは私だけでしょうか。
一方、農林水産省はこの一連の問題にかなり怒り心頭なようで、12月10日までに提出を求めている改善報告書で説明が不十分ならば、報告書の受け取りを拒否する方針を決めたようです。
まあ、フードパークの件でも、添加物の表示問題でも、会社側とパートや納品業者との言い分が全く異なり、農水省から見れば『いい加減にしろ!』と一喝したいのが本音ではないかと思いますし、この調子では強権発動も十分ありうるのでは…思いますね。