石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

「運用3号問題」の本質

2011-03-10 23:26:48 | 活動レポート
今日の参議院予算委員会、午後の「社会保障に関する集中審議」で最初に質問に立ったのは、民主党の川合孝典議員でした。

社会保障制度全般に関わる問題から、税と社会保障の共通番号制、後期高齢者医療制度など、多岐に渡る課題を取り上げた川合議員でしたが、中でも秀逸だったのは、最初に取り上げた「運用3号」に関する質問でした。

皆さんもすでにメディア等の報道でご存知だと思いますが、「運用3号問題」とは、主にサラリーマンの妻が対象になっている年金の「第3号被保険者」が、第3号の資格を失った際に切り替えを届け出ることを忘れたため、本当は第1号被保険者として支払うべき保険料を支払っていなかったことによって生じた問題に対して、厚生労働省が講じた救済措置が「不公正」かつ「不適切」だった、と指摘された問題です。

自民党や公明党は、この件に対して「今回の救済措置を法律ではなく、厚労省の課長通達で行ったことが問題である」などと主張して、問題の本質をすり替え、政府攻撃の材料にしています。しかし、この問題の本質はそんなことではないのです。それを川合議員が明らかにしてくれました。

まず、この「第3号被保険者(3号)の年金切り替え漏れ問題」は、そもそも20数年前から始まっていた問題で、その間、時の政府がずっと見逃してきた(先送りしてきた?)問題なのです。今回、問題になっているのは、納めるべき保険料を納めなかったにも拘わらず年金を受給してきた人たちが大勢出てしまったことですが、これは自民党政権時代からずっと存在した問題だった、ということですね。

また、以前も、旧社会保険庁が記録の誤りに気づいたことがあったのです。そしてその際、本人に変更を求める措置を何度か行ったのですが、それも全て課長通知で行われていました。なんと、課長通知という手法は自民党政権時代にもずっと使われていたのですよ!

川合議員は、結局、一番の問題は、今の年金制度が加入者の届け出に基づく制度になっていて、非常に分かりにくく、把握しにくい制度になっていることであって、そもそも3号被保険者という制度をどうするかを含め、年金制度の総合的な改革に「与野党を問わずみんなで責任を持って取り組むこと」が重要だと締め括りました。

そうなんです! 問題は、年金制度の不備だし、その不備を長年にわたって放っておいたことだし、救済方法がとっても難しいことなんです。その責任は全政党にあるわけで、全政党が責任をもってどうこの問題を解決するか、それを議論するのが今、国会に求められていることなのではないでしょうか。

9日10日の報告:将来ビジョンがみえてきたかも・・・(インターンだより)

2011-03-10 16:29:48 | 雑記


9日は、ILO活動推進議員連盟に関する資料を関係事務所(約90か所)へ届けに行くという作業をさせていただきました。

参議院の中にある事務所を訪ねることは何度かさせていただきましたが、衆議院の事務所に関しては初めてであったためなんだか緊張してしまいました・・・。事務所への入り方、挨拶の仕方、書類の渡し方、言葉のつかい方など、書類一つ渡すだけでも通過しなければならない壁がたくさんあります。インターンがはじまる前に行われたマナー講習での会釈の角度や、笑顔の方法などを思い出し、できるだけ失礼のないようにという思いで配らせていただきましたが、正直なところあまり自信がありません。しかし実際社会に出てこのようなことを学ぶのでは遅すぎると思いますので、今のうちに経験できてよかったとポジティブに考えることにしましょう!

夕方からはインターン生と議員の先生との交流会に参加してきました。他のインターンの方とは講習会などでお会いしたことはありましたが、きちんと話をすることはほとんどありませんでした。今日は他の事務所のことを知るいい機会になりましたし、何人かの先生とお話をすることもでき、有意義な時間となりました。実は立食形式での会だったのですが、先生方のお話に夢中になりすぎてあまり食べることができなかったのがちょっと残念ですね(笑)。

そして10日の午前はアムネスティ議員連盟主催の第33回国際人権セミナー「変革を求める北アフリカ」というものに参加させていただき、一語一句逃さぬよう必死にお話に耳を傾けていました。



今アフリカの情勢が非常に問題視されており、私もこのことについては興味を持ち新聞などでも注意していたため、この会に参加させていただけたことは自分にとって本当にためになるものでした。

アフリカの年と呼ばれる1960年に17の植民地が独立を果たして以来、様々な問題を抱え続けるアフリカ。紛争に巻き込まれた人々に私たちが出来ることはいったい何なのか。私は今日までアムネスティという団体について何も知らなかったのですが、真摯な姿勢がひしひしと伝わってきて、自分としてももっときちんと勉強してみたいという意欲がわいてきました。

最後に私事ですが、このインターンシップに参加し、様々な人のお話を聞くことができ、もやもやとではありますが自分の将来ビジョンが見えてきたのかなと思うようになってきました。まだまだ考えなければならないことはたくさんありますが、たとえ辛いこと苦しいことがあったとしても、60年後に「私の人生悪くなかったかな」と思えるような人生が過ごせるようにしたいなーなんて思いますね。