石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

被災地からの報告(その2)

2011-03-16 23:54:47 | 活動レポート
今日の夜、被災地を取材していたあるメディアの記者さんと電話でお話することが出来ました。

記者さんは、今回の大震災で最も甚大な被害を受けた場所の一つ、宮城県気仙沼市南三陸町を取材して回り、夜になって仙台市まで戻ったところでした。

以下、記者さんから伺った現地の状況です:

  • 現地には、役場がない(流されてしまったため)。つまり、(自治)機能がない。

  • 首長さんや役人がいないところでは、学校の校長や、地元企業の社長など、残った人たちの中でリーダーシップを取れる人がまとめ役になっている。

  • 災害避難所も、(正式なものは)全然ない。かろうじて残った三つか四つの建物に、みんなで身を寄せ合っている。だから避難所でも、その時々の避難者の正確な人数を全く把握出来ていない。

  • (一番ひどい被害を受け、一番救援を必要としている)地域の状況は、県の方でも未だに把握できていないのではないか。だから、しっかりした対応が出来ていない。あまりに多くの地域が被災して、県も厳しい状況にあるのではないか。

  • 本来なら、県の職員に役所機能を失った市町村に入ってもらって、代理で役所の機能を回復して欲しいが、県の方がそういう補佐を出来る態勢にまだなっていないようだ。

  • 今のところ、通信が全然ダメなので、まずは一刻も早く通信手段を回復して欲しい。食糧はだんだんと回り始めているが、避難所間の格差が激しい。通信インフラがないところは、伝達する手段がないので、そういう所には物資が回ってない。まずは、そこのところの把握を早急に行って、迅速に対応して欲しい。

  • 食糧が回り始めた場所では、今度は衣料(みんな着替えが全くない)や医薬品などを回す必要がある。場所によってはお医者さんそのものが必要だ。


記者さんは、とにかく通信ネットワークの一刻も早い回復を訴えていました。ある場所では、ある事業者の携帯基地局が回復して携帯が通じるようになり、避難されている皆さんが大変喜んでいたそうです。安否確認や必要物資の連絡はもちろんのこと、肉親や友達と話をすることで希望と勇気が沸いてきます。

実は、震災後、各通信事業者は通信インフラの復旧に最大限の取り組みをしていて、かなり回復してきているのですが、今、最大の問題は電源用の燃料なのです。まだ停電が解消していないところが多く、電源車等でバッテリーを確保しているのですが、その燃料が足りないわけですね。数日前から党の災害対策本部には要請していて、官邸の方で対応は進んでいると思っていたのですが、今日の時点ではまだ安定供給されていないようです。

ただ、ガソリンなどの配送状況は改善するはずです。明日以降、何とか通信インフラが安定的に確保されて、避難されている皆さんが安心出来るようにしたいですね。私たちもしっかり応援しますので、今、全力で復旧作業に関わっている仲間の皆さん、どうかがんばって下さい!

世界からの応援!

2011-03-16 16:39:02 | 活動レポート
海外から、多くの支援が届いています。

昨日時点で外務省に届いた支援表明は、なんと世界116カ国、24国際組織に上ります(今日はさらに増えているかも)。そして、メディアでも報道されていますが、多くの海外からの援助隊がすでに被災地で活動してくれています。

現在(3月16日現在)、被災地で活動している援助隊は:

 ・韓国隊 第1陣  スタッフ5名、救助犬5匹(仙台市)
       第2陣  スタッフ102名(仙台市)
 ・シンガポール隊 スタッフ5名、救助犬5匹(相馬市)
 ・ドイツ隊    スタッフ41名、救助犬3匹(南三陸町)
 ・スイス隊    スタッフ27名、救助犬9匹(南三陸町)
 ・米国隊     スタッフ144名、救助犬数匹(大船渡市)
 ・イギリス隊   スタッフ53名、救助犬2匹(大船渡市)
 ・中国隊     スタッフ15名(大船渡市)

などなど。この他、メキシコ隊(宮城)、オーストラリア隊(南三陸町)、ニュージーランド隊(南三陸町)、フランス隊(宮城県)、台湾隊(仙台市)、ロシア隊(仙台市)、UNDAC(国連評価調整)チーム、モンゴル隊も活動開始しており、イタリア隊は今日到着、さらにマレーシア、スウェーデン、ルクセンブルグなどから派遣の意向をいただいているようです。

震災直後、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が「日本は世界中の困っている人を援助してきた最も寛大で強力な援助国の一つだ。今回は国連が日本国民を支援し、できることは何でも、すべてやる」と表明してくれました。世界が、私たちを応援してくれています!

民主党「支援ボランティア準備室」を立ち上げ

2011-03-16 11:10:24 | 活動レポート
被災地からは、救援物資の緊急要請がたくさん届いています。情報はすべて政府が把握し、懸命に対応しているところです。とにかく、被災地域が広範囲にわたることと、道路など物流のルートが大きく損壊していることで、物資の配送が滞ってきたのだと思われます。とにかく、水の確保が最優先。さらには灯油やガソリンなどの燃料と、食料、衣料、医療用品などでしょうか。全てのものが足りないと思いますが、まずは優先順位を付けて、優先度の高いものから最優先で順次、必要な量を必要な場所に届けていくことが必要です。

被災地におられる方、支援に当たられている方、もし物資で緊急に必要なものがありましたら、災害対策本部経由で官邸につなぎますので、ぜひご一報下さい(このブログへのコメント、またはツイッター @ishibashi2010 でどうぞ)。

また、被災地以外の地域から、支援物資を送りたいという希望や、ボランティアの問い合わせが数多く届いているようです。が、物資の輸送も個人のバラバラの対応はむしろ現地を混乱させてしまうようですので、やはり今のところは政府と各自治体との連携による一元的な対応に委ねているのが一番でしょう。NGOネットワーク等へのボランティア応募の問い合わせもすでに多いようですが、被災地域ですでに態勢を整えてボランティア募集をかけているところは別として、それ以外の地域では今のところストップをかけていると思います。

その辺のことを紹介しているボランティア団体のサイトがたくさんありますが、これなんか分かりやすくていいと思いました:

  ・「現地に行かないで、物資を送らないで」
  ・「現地に行かず、物資を送らず、今私たちにできること」

「問い合わせを控える」「買い控えをする」「募金に協力する」というのはもちろん重要ですが、「きちんと食べて、よく寝て、よく笑う」「人に優しくする」「声を掛け合う」というのも大事ですね。ぜひ参考にして下さい。

本格的な復興支援活動に備えて、民主党も、災害対策本部に「支援ボランティア準備室」を設置し、今日から活動を開始することになりました。室長は渡辺周衆議院議員(国民運動委員長、前・総務副大臣)、筆頭副室長が泉ケンタ衆議院議員です。私も、10人いる副室長の一人として参加することになりました(吉川参議院議員とともに)。今後、被災地の復興に向けて多くのボランティアが必要になる時のために、しっかりと準備を進めていきたいと思います!