Wake Up !

一人のヒーラーさんとの出会いから、私の世界が変わっていきました。

触るんじゃない!!

2012-03-04 15:04:08 | 日々のつぶやき

先日、膝の調子も良くなったし、ぼつぼつ筋トレかなにか体を動かす事をしようと思い、近くのスポーツクラブへスケジュール表をもらいに行った。

その時、案内してくれたのは初めてプールに通いだした頃、お世話になったコーチだった。そのコーチには笑い話だが済まない事をしたことがあった。

そのコーチは通い始め、水着姿に恥ずかしがっている私たちに「誰も見てません。みんな泳ぐことに必死ですから。」と言った。確かにだれも泳ぐ事に夢中になっているからそんな余裕はない。

顔を付ける事から始めた教室もやっと平泳ぎを習い始めた頃の事だった。

ビート板を持って平泳ぎの足だけをしていた時、コーチが一人一人、足首を持って足の動きを直していた。でも、ちょっとそれは恥ずかしくて嫌な恰好だなと思った。

私の番がきて、コーチは当然のごとく足首を掴んで矯正していた。とっさに我慢できなくなり、「触るんじゃない!」と言いながら、コーチの手を蹴飛ばして払ってしまった。

その場にいたおばさんたちは一瞬黙り、目が点になってまずい空気が漂っていた。我に返り、あ~やばい事をしてしまったと気付いたが、もう仕方がない。コーチに「ごめんなさい。ちょっと嫌なんですこんな恰好。」と謝ると、

「あなたは足首が固いから出来ませんよ。イメージを掴んでもらうだけですから。」と30過ぎのコーチは言ったが、「出来なくてもかまいません。」と突っ張って答えた。

その通り、何年経ってもあおり足の癖は抜けず、個人メドレーが出来なかった。他のコーチに指導してもらっても、上手な人に習っても「あきらめた方がええよ。」の一言で済まされた。仕方がないので競技に参加するときはいつもフリーとバタフライになってしまった。

そのクラスには結構灰汁の強いおばさん達がいて面白かったが、近くにいたボーリングのピンのような体型のおばさんが「そんなんええやない。此処やないと若い子に手取り足取りしてもらわんのやから。」と、ばあさん根性丸出しで私に言った。

私がそう言ったことで、またほかの一人が「コーチを指名制にして他のコーチにしたらええんよ、私あのコーチ嫌い」。と訳の分からない事を言い出してしまった。ホストクラブか?と言いたい。もうそうなると銘々がワイワイと好き勝手な事言い出した。

コーチには後で謝ったが、それまで物静かなイメージ(そりゃ、黙々と泳いでいるだけなのでわからない)は払拭されてしまい、散々からかわれてしまった。

その後は真面目に泳いでいたが、2年ほど過ぎた頃、入会した日が一緒になり仲良く泳いでいた友人が辞めると言い始めた。

「どうしてなの?」と何度も聞くと、口こもっていた友人は「もう、此処のプールには入りたくない。」という。

「なんで?」と聞きつづけると、その頃、外科の町医者の受付をしていた。

町医者なので本来なら、外科のはずが、何でもアリで高血圧の老人達や風邪や皮膚科の患者まで来ていると言う。

そこにプールに通っている女性が梅毒で来たと言った。今でもそんな病気があるのかと驚いたが、それを知った彼女は水に入りたくないと言う。その女性は彼女に気づいていなかった。

「気の毒にご主人に移されたのね。」と言うと、「違うわよ。絶対遊んだのよ。」と彼女は言う。確かにそっちの方が話としては面白い。

数年後彼女たちとあちこちの温泉へ旅行した時も、出会う人出会う人「あれは訳ありよ。」と勝手にストーリーを作って面白がって主婦の浮気願望だろうか?その半分以上ははずれで、中にはそれっぽいなと思うこともたまにあった。しかし、それは稀である。

私もまだその頃、失敗して水を飲む事がよくあったので、コーチに

「伝染病の人がいたら、どうするの?」と聞いたら、「大丈夫ですよ。1日に何度も検査してますし、此処が原因で病気が流行ったら、営業できなくなりますから心配ないですよ。」と笑って若いコーチは答えたが、彼女は辞めて、ほかのスイミングクラブに移って行ったが、10年近く後またやって来た。