10.02.24 青山繁晴がズバリ! きれいこどはやめよう 1/3
国民新党がキャンプ・シュワブ内の陸上案を提示。
一躍、有力候補として浮上したが、
県外国外移設を掲げる社民党は反対。
さらに沖縄県議会は、普天間基地の国外・県外移設を求める意見書を、全会一致で可決した。「ベターな案」でまとめようにも、依然ハードルは高い。
<普天間基地問題 交渉の舞台裏>
2月20日、平野官房長官と沖縄県仲井間知事が会談
仲井間「私も県外移設がベストだと思う。
ベストの方向へ、ぜひ政府にお願いしているつもりでいる」
平野「常にベストを求めていくが、ベターになるかもしれない」
このやりとりを見ると、政府側は県内移転なのだとわかる。
この「ベター発言」の様子は、テレビカメラの前で撮影された。
通常、記者に取材させるのは、会談冒頭の挨拶部分だけで、
肝心の会談中身は記者が退席したあとに本題に入るもの。
ということは、今回の「ベストを」「ベターになるかもしれない」というくだりは、
2人が演技しているらしいとわかる。
演技をするからには、演技の前にいろいろ下準備があったはず。
平野官房長官の隠密行動
(1)2/19沖縄訪問の際、埼玉から沖縄へ自衛隊機で移動する際に、
移設候補地5カ所を空から視察している。
・キャンプ・シュワブ
・鹿児島県徳之島
・ほか、県外3カ所
(2)報道された会談とは別に、2/20の早朝、非公開で会談。
キャンプシュワブ陸上案も説明していた。
キャンプ・シュワブ陸上案は民主党案でも政府案でもなく「国民新党案」のはずなのに、それを官房長官が知事に説明し、飛行機で5カ所視察している。
実はキャンプ・シュワブ陸上案が中心であるが、
そこだけでは沖縄県民が怒ってしまうから、一部を徳之島などに分散させる候補地を視察。
10.02.24 青山繁晴がズバリ! きれいこどはやめよう 2/3
国民新党が提案した陸上案。
名護市のキャンプ・シュワブ(陸上部)。
海上案は市長選挙で否定され、またジュゴンがいて環境に影響を与えるため
陸上に戻そうという案。
しかし、キャンプ・シュワブの陸上部にも希少生物はおり、
だから今まで実現しなかった。
なぜこの案が甦ったか。
今、普天間問題については、長島昭久・防衛政務官が
北沢防衛大臣、岡田外務大臣、平野官房長官に対して
アドバイスする立場になっている。
アメリカは今、民主党政権に対して非常に強い不信感を持っており
長島政務官が唯一の残ったパイプになっている。
国務省・国防総省も長島政務官を信頼している。
寺島氏がワシントンへ行っても門前払いだったら
長島氏が行くと、アポも入れていないのに高官が会ってくれる。
長島氏が折衝した結果、シュワブ陸上案なら実現の可能性があると長島氏は感じ、大臣に提案したもの。
つまり、キャンプ・シュワブ陸上案は国民新党案ではなく
長島案である。
嘉手納にいるF15を青森県三沢基地に移動。
現在、三沢基地にあるF16は、アメリカ本土に移動。
嘉手納のあいた部分に普天間から移動する。
また、海兵隊のヘリが騒音の少ない機種に更新されるので、
それほど騒音は増えない――と、長島氏は読んだ。
ところが、民主党はこれを「民主党案」として出すことができない。
まず、社民党が「とんでもない」と反対する。
鳩山総理は昨年の衆院選で、沖縄県民に「県外か国外移転」と約束しているので、民主党案として「陸上案」を提案することができない。
そこで、国民新党の登場。
北沢防衛大臣「2月中に案をまとめる」
本音は、もうキャンプ・シュワブ陸上案しかないのだから、
さっさと正直に言ってしまい、
3~5月は沖縄の説得と米軍との交渉に費やしたい。
青山氏は、陸上案には反対。
10.02.24 青山繁晴がズバリ! きれいこどはやめよう 3/3
青山氏が陸上案に反対する理由。
長島政務官とも話をしたが
陸上案を閣議決定しても、工事は始まらないおそれがあり
自民党政権と同じになりかねない。
自民党も今、「普天間が動かない」と言って、居丈高に批判できる立場にはない。
日米合意ができてV字滑走路案が固まっても、そのあと実際に工事を進めることはできなかった。
仮に今回、長島案(陸上案)が閣議決定されても
そのあと、名護市長の反対をどうするのか。
これが市長選挙の前にやることであれば、まだわかるが
市長選挙のあとなので、結局名護市長の反対で工事は始められず、
普天間はそのままになる可能性がある。
<民主党内の頭痛の種>
小沢幹事長の5月訪米。
単なる訪米ではなく、昨年12月に中国の胡錦濤国家主席と会談した時と同じような形で、新人議員を連れていってオバマ大統領と握手したり、写真を撮らせてほしい、時間もたっぷりほしいと(小沢氏が)要求している。
アメリカは、ホワイトハウスも国務省も「とんでもない」と言っている。
(青山氏、確認済み)
小沢幹事長と補佐官が会談している席に、
偶然オバマ大統領がポケットに手を突っこんで、
ぷらっと現れて「あ、小沢さんがいるのね」と2~3分話をした――
という設定にしようかという、滑稽な案まで出て来ている。
民主党内の声(含・複数閣僚)。
これでは二元外交になり、アメリカはどっちを向けばいいのかわからない。
脱税した総理は身を処すべき。
辞めるべきなのであって、
総理が身を処すことによって、小沢氏もご自分の決意ができるのではないか。
<長崎知事選挙の結果を受けても、民主党の中から声が出ない>
民主党の中で小沢さんに批判的な人が
テーブルを引っ繰り返すように小沢さんを辞めさせるのは、無理だと思う。
はっきり言って、そんな力はない。
幸か不幸か、今の民主党の中の現実は、
小沢さんご自身と鳩山さん自らが決断する以外には
身の処し方はないと思う。
国民新党がキャンプ・シュワブ内の陸上案を提示。
一躍、有力候補として浮上したが、
県外国外移設を掲げる社民党は反対。
さらに沖縄県議会は、普天間基地の国外・県外移設を求める意見書を、全会一致で可決した。「ベターな案」でまとめようにも、依然ハードルは高い。
<普天間基地問題 交渉の舞台裏>
2月20日、平野官房長官と沖縄県仲井間知事が会談
仲井間「私も県外移設がベストだと思う。
ベストの方向へ、ぜひ政府にお願いしているつもりでいる」
平野「常にベストを求めていくが、ベターになるかもしれない」
このやりとりを見ると、政府側は県内移転なのだとわかる。
この「ベター発言」の様子は、テレビカメラの前で撮影された。
通常、記者に取材させるのは、会談冒頭の挨拶部分だけで、
肝心の会談中身は記者が退席したあとに本題に入るもの。
ということは、今回の「ベストを」「ベターになるかもしれない」というくだりは、
2人が演技しているらしいとわかる。
演技をするからには、演技の前にいろいろ下準備があったはず。
平野官房長官の隠密行動
(1)2/19沖縄訪問の際、埼玉から沖縄へ自衛隊機で移動する際に、
移設候補地5カ所を空から視察している。
・キャンプ・シュワブ
・鹿児島県徳之島
・ほか、県外3カ所
(2)報道された会談とは別に、2/20の早朝、非公開で会談。
キャンプシュワブ陸上案も説明していた。
キャンプ・シュワブ陸上案は民主党案でも政府案でもなく「国民新党案」のはずなのに、それを官房長官が知事に説明し、飛行機で5カ所視察している。
実はキャンプ・シュワブ陸上案が中心であるが、
そこだけでは沖縄県民が怒ってしまうから、一部を徳之島などに分散させる候補地を視察。
10.02.24 青山繁晴がズバリ! きれいこどはやめよう 2/3
国民新党が提案した陸上案。
名護市のキャンプ・シュワブ(陸上部)。
海上案は市長選挙で否定され、またジュゴンがいて環境に影響を与えるため
陸上に戻そうという案。
しかし、キャンプ・シュワブの陸上部にも希少生物はおり、
だから今まで実現しなかった。
なぜこの案が甦ったか。
今、普天間問題については、長島昭久・防衛政務官が
北沢防衛大臣、岡田外務大臣、平野官房長官に対して
アドバイスする立場になっている。
アメリカは今、民主党政権に対して非常に強い不信感を持っており
長島政務官が唯一の残ったパイプになっている。
国務省・国防総省も長島政務官を信頼している。
寺島氏がワシントンへ行っても門前払いだったら
長島氏が行くと、アポも入れていないのに高官が会ってくれる。
長島氏が折衝した結果、シュワブ陸上案なら実現の可能性があると長島氏は感じ、大臣に提案したもの。
つまり、キャンプ・シュワブ陸上案は国民新党案ではなく
長島案である。
嘉手納にいるF15を青森県三沢基地に移動。
現在、三沢基地にあるF16は、アメリカ本土に移動。
嘉手納のあいた部分に普天間から移動する。
また、海兵隊のヘリが騒音の少ない機種に更新されるので、
それほど騒音は増えない――と、長島氏は読んだ。
ところが、民主党はこれを「民主党案」として出すことができない。
まず、社民党が「とんでもない」と反対する。
鳩山総理は昨年の衆院選で、沖縄県民に「県外か国外移転」と約束しているので、民主党案として「陸上案」を提案することができない。
そこで、国民新党の登場。
北沢防衛大臣「2月中に案をまとめる」
本音は、もうキャンプ・シュワブ陸上案しかないのだから、
さっさと正直に言ってしまい、
3~5月は沖縄の説得と米軍との交渉に費やしたい。
青山氏は、陸上案には反対。
10.02.24 青山繁晴がズバリ! きれいこどはやめよう 3/3
青山氏が陸上案に反対する理由。
長島政務官とも話をしたが
陸上案を閣議決定しても、工事は始まらないおそれがあり
自民党政権と同じになりかねない。
自民党も今、「普天間が動かない」と言って、居丈高に批判できる立場にはない。
日米合意ができてV字滑走路案が固まっても、そのあと実際に工事を進めることはできなかった。
仮に今回、長島案(陸上案)が閣議決定されても
そのあと、名護市長の反対をどうするのか。
これが市長選挙の前にやることであれば、まだわかるが
市長選挙のあとなので、結局名護市長の反対で工事は始められず、
普天間はそのままになる可能性がある。
<民主党内の頭痛の種>
小沢幹事長の5月訪米。
単なる訪米ではなく、昨年12月に中国の胡錦濤国家主席と会談した時と同じような形で、新人議員を連れていってオバマ大統領と握手したり、写真を撮らせてほしい、時間もたっぷりほしいと(小沢氏が)要求している。
アメリカは、ホワイトハウスも国務省も「とんでもない」と言っている。
(青山氏、確認済み)
小沢幹事長と補佐官が会談している席に、
偶然オバマ大統領がポケットに手を突っこんで、
ぷらっと現れて「あ、小沢さんがいるのね」と2~3分話をした――
という設定にしようかという、滑稽な案まで出て来ている。
民主党内の声(含・複数閣僚)。
これでは二元外交になり、アメリカはどっちを向けばいいのかわからない。
脱税した総理は身を処すべき。
辞めるべきなのであって、
総理が身を処すことによって、小沢氏もご自分の決意ができるのではないか。
<長崎知事選挙の結果を受けても、民主党の中から声が出ない>
民主党の中で小沢さんに批判的な人が
テーブルを引っ繰り返すように小沢さんを辞めさせるのは、無理だと思う。
はっきり言って、そんな力はない。
幸か不幸か、今の民主党の中の現実は、
小沢さんご自身と鳩山さん自らが決断する以外には
身の処し方はないと思う。